4代目モデルとなるホンダ フィットが東京モーターショー2019で世界初公開!今回の新型フィットは、違ったカスタマイズがなされた5つのスタイルを展開し、使い勝手のよさと内装の大幅な質感アップ!さらに、2モーターハイブリッドシステム『e:HEV』が搭載されたことにも注目したいホンダの意欲作。そんなホンダ4代目フィットを紹介します。

© Honda Motor Co., Ltd.

TMS2019にてホンダ4代目フィット世界初公開

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ホンダは第46回東京モーターショー2019(TMS2019)で、4代目モデルとなる新型フィットを世界初公開しました。

新型フィットはトヨタ ヴィッツと同じく、国産コンパクトカークラスを牽引してきたモデルのため、同時に発表された4代目ヤリスと共に期待度の高い次世代コンパクトカーです。

ホンダ・フィットとは

3代目 ホンダ・フィット / © Honda Motor Co., Ltd.

ホンダ フィットは、2001年にコンパクトカー『ロゴ』の後継モデルとして登場した、ハッチバック型コンパクトカーです。

初代モデルと2代目モデルは日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、海外では『ジャズ』というモデル名で販売される世界戦略車です。

ガソリンエンジン搭載モデルだけでなく、2代目モデルからモーターとバッテリーを搭載した『フィット ハイブリッド』も生産されたことで、トヨタ ヴィッツだけでなくトヨタ アクアや日産 ノートe-POWERのライバル車となりました。

また、スポーツグレードのRSは、チュー二ングされた1.5リッターVTECエンジンと6速MTの組み合わせでサーキットやワイディングで走りを楽しめる仕様となり、ホットハッチクラスではスズキ スイフトスポーツやヴィッツGR/GRスポーツのライバル車でもあります。

ユーザーの好みにある5つのスタイルを設定

左上:ホーム、右上:ネス、左下:クロスター、右下:リュクス / © Honda Motor Co., Ltd.

左:4代目フィット(ベーシック)、右:3代目フィット / © Honda Motor Co., Ltd.

4代目フィットは、従来モデルのユーザビリティをそのままに、「グローバルで通用する新しい時代のコンパクトカーのスタンダード」を目指して開発されました。

世界共通のグローバルスタンダードカーがコンセプトであれば、4代目ヤリスと同じ目標を掲げていますが、企画の内容はヤリスとは全く異なります。

販売は従来のようなグレード体系ではなく、消費者のライフスタイルや趣味に合わせたカスタマイズを5つを用意。

標準モデルの『BASIC(ベーシック)』をはじめ、『HOME(ホーム)』、『NESS(ネス)』、『CROSSTAR(クロスター)』、『LUKE(リュクス)』タイプを設定しています。

タイプ 内容
BASIC(ベーシック) スタイルは5つの中で最も基本的なデザイン。快適性や装備など、最もシンプルな仕様です。
HOME(ホーム) 内装にナチュラスな風合いの織物のシート、本革ステアリング、プライムスムースのソフトパッドを使用。高い質感でリラックスできる空間を演出した仕様です。
NESS(ネス) 気分が高ぶるようなカラーコーディネートや、内装に撥水性の高い素材、シートインパネソフトパッドの表皮を使用。アクティブでファッショナブルな仕様です。
CROSSTAR(クロスター) SUVテイストを施し、街にもアウトドアにも似合うエクステリアデザイン。3代目モデルのフィット・クロススタイルパッケージに似た仕様です。
LUXE(リュクス) 室内に本革をふんだんに使用し、優雅で心地よい時間が過ごせる空間を演出。外装にはプラチナ調クロームメッキや専用デザインの16インチアルミホイールなど上質感を高めた仕様です。

左:4代目フィット・クロスター、右:3代目フィット・クロススタイル / © Honda Motor Co., Ltd.

4代目フィットと3代目を比較

上:4代目フィット(ベーシック)、下:3代目フィット / © Honda Motor Co., Ltd.

3代目モデルでは車体全体での卵型のような丸みが強調されていましたが、4代目では若干ノーズが延長されたことやフロントピラーが従来とは異なる断面構造になったことなど、衝突安全性の向上が試みられています。

左:4代目フィット(ベーシック)、右:3代目フィット / © Honda Motor Co., Ltd.

内装は3代目モデルと比べてみると、インパネ周りは直線基調のスタイルに一新され、ステアリングが3スポークから2スポークに変更。

センターコンソールのスイッチ類の配置もスッキリまとめられ、メーターパネルが液晶パネル化されたことで機能性の向上が期待できます。

フロントシートは新世代の『ボディースタビライジングシート』が採用され、やわらかな乗り心地と長時間のドライブでも疲れにくいシート構造を採用。

エンジンの仕様については未発表ですが、高い環境性能と心地よい走りの両立を目指して開発された2モーターハイブリッドシステム『e:HEV(イーエイチイーブイ)』がホンダのコンパクトカーで初めて搭載され、力強い加速感と快適な乗り心地を実現しています。

ホンダ・コネクトを日本初搭載!ホンダセンシングも全タイプ標準装備

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3代目モデル同様に、安全運転支援システム『Honda SENSING(ホンダ センシング)』を全タイプに標準装備。

搭載されるホンダセンシングは、フロントワイドビューカメラを新たに採用し、8つのソナーセンサーを組み合わせて機能を従来より拡充。

ホンダで初めて『近距離衝突軽減ブレーキ』が追加されました。

また、ホンダ車専用車載通信モジュール『Honda CONNECT(ホンダコネクト)』が搭載可能となります。

ホンダコネクトはスマホによるリモートコントロール、緊急時にサポートセンターと通信を接続し、迅速にトラブルの解決をサポート。

ガードマンを派遣できるHonda ALSOK駆けつけサービスといった、サービスが利用可能です。

まとめ

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4代目フィットは、ホンダが掲げる乗員優先のクルマ造り『MM思想』に基づいて設計されていることがよくわかるクルマです。

2本のピラーで、広い視野をもたせるスタイルは時代に逆行するところですが、これもホンダ流で、グローバルスタンダードを目指しながらもトレンドに逸脱する方向性は、ホンダだからこそ許されるところ。

他メーカーのコンパクトカーとは一線を画す4代目フィットは、2020年2月に発売予定です。

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