ホンダ S660は生産台数が少ないため、一時は新車より中古車のほうが高額という時期もありましたが、ここ最近徐々に安い中古車両も出てきています。これからS660の中古車を購入するうえで注意したい点や、狙い目の年式、グレードを紹介します。

© Honda Motor Co., Ltd.

ホンダ S660の中古車の買い時はいつ?

ホンダ・S660 / © Honda Motor Co., Ltd.

ホンダ S660は発売当初、即日完売するほどの人気をみせ、少量生産のため需要に供給が追い付かない状況でした。

そのため新車価格は当時198~238万円だったのに対し、中古車が約300万円で販売されるなど、新車よりも中古車の価格が上回る異常事態を巻き起こします。

現在は発売から約5年が経過し、中古車価格も若干下がり傾向で、新車価格よりも数十万円安く購入できる中古車両が販売されるようになりました。

発売初期に購入したオーナーなどは、来年には2度目の車検時期となるため、このタイミングで購入すれば、車検2年付きでお買得に購入できるチャンスとなるでしょう。

ホンダ・S660とは

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S660は、ホンダが生産する二人乗りリアミッドシップオープンの軽自動車です。

先代モデルは1996年まで生産されていたビートで、2013年の第43回東京モーターショーで後継のコンセプトモデル『S660 CONCEPT』を発表。

約1年半後の2015年3月30日に市販モデルが発表され、同年4月2日に発売されました。

エンジンはN-BOXに搭載されるS07Aをベースに、専用設計のターボを搭載。

トランスミッションは軽自動車初の6速マニュアルトランスミッションとCVTが設定されています。

グレードはベースモデルの『β(ベータ)』と、クルーズコントロール、本革ステアリング、ステンレス性ペダルを装備した『α(アルファ)』を設定。


S660 モデューロX / © Honda Motor Co., Ltd.


S660 ネオクラシック / © Honda Motor Co., Ltd.

そのほかにも、走行性能や質感を高めたメーカーチューニングモデル『モデューロX』や、デザインをがらりと変えたカスタムモデル『S660 ネオクラシック』も台数限定で販売されました。

スペック

ホンダ・S660
全長×全幅×全高(mm) 3,395×1,475×1,180
ホイールベース(mm) 2,285
車両重量(kg) 6速MT:830
CVT:850
エンジン 直列3気筒DOHC12バルブターボ
排気量(cc) 658
最高出力(kW[PS]rpm) 47[64]/6,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 104[10.6]/2,600
トランスミッション 6速MT、CVT
JC08モード燃費値(km/L) 6速MT:21.2
CVT:24.2
タイヤサイズ 165/55R15 75V
195/45R16 80W
全国メーカー希望小売価格(消費税込み)
α β
6速MT 2,226,400円 2,017,400円
CVT 2,226,400円 2,017,400円

ホンダ・S660の中古車相場価格

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S660の中古車相場は105.9~390万円で、このうち、カスタマイズモデルのモデューロXは239.9~390万円です。(参考:Goo-net|2019年12月30日時点)

最安値では新車の半額まで値落ちし、数年前よりも購入しやすい状況となっています。

前オーナーが、セカンドカーとして週末しか乗らなかったというような中古車両が目立つため、走行距離は多くても6万キロ程度。

ほとんどが、1万キロから3万キロの低走行車両です。

そのため相場は100万円以上となりますが、中古車の状態は全体的に良好と言えます。

ホンダ・S660の中古車を購入するうえでの注意点

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S660は純スポーツカーであるため、走行距離が少なくても、前オーナーが無理な走行をしているかもしれません。

エンジンオイルの交換時期やタイヤの減り方など、基本的な消耗品の交換を行っているかに気を配るだけでなく、試乗できるのであれば実際に運転して、ハンドルがとられないか、不快な振動、パワステ不調でハンドルが重くないかなど、走りに関しての細かいところに気を配りましょう。

また、S660は、2019年4月12日にリコールでフロントダンパアッセンブリを交換する改善措置をとっているため、リコール対象車であれば、対策がなされているかも確認してください。

狙い目の中古車は

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狙い目は2015年付近に登録された、2020年に車検を迎える車両です。

車検期間が少なくなっているため安価に販売されている車両は多く販売されています。

2020年5月以降に購入するのであれば、購入後2年間の車検付きの車両も販売されるため、こういった車両が110~130万円で売られていたら狙い目です。

まとめ

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オープンカーを思う存分楽しんで、維持費も抑えたりというかたには、S660は絶好の軽自動車です。

勿論、ダイハツ コペンもありますが、よりスポーティーで、名車ビートの後継モデルとなれば、S660は由緒正しい軽スポーツカーです。

実用性なんて無視して運転を楽しむだけという割り切った作りも、どこかホンダらしいコンセプト!

まだまだ中古車は高額で、新車で購入するかを迷ってしまいますが、新車の納品に期間がかかるため、即乗りたいという方は中古車を購入する選択もアリではないでしょうか。

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