コンパクトSUVのトップをひた走る、ホンダ ヴェゼル。強敵、トヨタ CH-Rの猛追をうけても、これまでフルモデルチェンジをしないまま、コンスタントに高セールスを続けてきました。そのため、中古車市場での流通台数は非常に多く、オススメできるクルマの一台です。
CONTENTS
現行モデルが100万+αで購入できるホンダ・ヴェゼル
ホンダ ヴェゼルは発売から5年以上が経過しますが、未だフルモデルチェンジを行っておらず、それでいて激戦のコンパクトSUVクラスで売り上げトップを記録し続ける大ヒットモデルです。
中古車市場では、現在3,300台流通しており(2020年1月2日時点|参考:グーネット)、現行モデルであるにもかかわらず、130万円程度で購入できる車体も販売されています。
2014年や2015年モデルであれば、今が車検時期になるため、これよりも安く購入できるものも登場するでしょう。
このようにさまざまな中古車が大量に流通し、これから値落ちも期待できるヴェゼルは、コンパクトSUVを手軽に購入したい方にはうってつけのモデルです。
ホンダ・ヴェゼルとは
ヴェゼルは、ホンダのグローバルモデルとして、3代目フィットをベースに開発されたコンパクトSUVです。
コンパクトなSUVでありながら、クーペのようなスタイリッシュさとミニバンのような使い勝手の良さを両立させ、ジャンルを問わない多目的な車種として開発されました。
2013年12月20年に発売され、発売当初はガソリン車に『G』、『X』、『S』、ハイブリッド車は『HYBRID』、『HYBRID X』、『HYBRID X・Lパッケージ』、『HYBRID Z』の4グレードを設定。
2014年度に国内販売台数100,479台を記録し、SUV新車登録台数トップを獲得しています。
スペック
G Honda SENSING | HYBRID Honda SENSING | ||
---|---|---|---|
型式 | FF:DBA-RU1 4WD:DBA-RU2 |
FF:DAA-RU3 4WD:DAA-RU4 |
|
全長×全幅×全高(mm) | 4,330×1,770×1,605 | 4,330×1,770×1,605 | |
ホイールベース(mm) | 2,610 | 2,610 | |
車両重量(kg) | FF:1,180 4WD:1,270 |
FF:1,270 4WD:1,350 |
|
エンジン | 原動機型式 | L15B | LEB-H1 |
排気量(cc) | 1,496 | 1,496 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 96[131]/6,600 | 97[132]/6,600 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 155[15.8]/4,600 | 156[15.9]/4,600 | |
モーター | 最高出力(kW[PS]/rpm) | – | 22[29.5]/1,313 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | – | 160[16.3]/0-1,313 | |
トランスミッション | CVT | 7速AT | |
駆動方式 | FF、4WD | FF、4WD | |
JC08モード燃費値(km/L) | FF:21.2 4WD:19.6 |
FF:27.0 4WD:23.2 |
|
タイヤサイズ | 前 | 215/60R16 95H | 215/60R16 95H |
後 | 215/60R16 95H | 215/60R16 95H |
これまでの変更内容
ホンダ ヴェゼルは、2015年4月23日に一部改良が行われ、IRカット(遮熱)、UVカット機能付フロントガラス、IRカット(遮熱)/スーパーUVカットフロントドアガラス、プラズマクラスター搭載フルオートエアコンディショナーを全車標準装備。
FF車では、前後ダンパーが振幅感応型ダンパーに変更されたことで、乗り心地の良さと操作性をアップしています。
2016年2月25日の一部改良では、新グレードの『RS』を追加。
安全運転支援システム『ホンダ・センシング』を『X』、『HYBRID X』、『HYBRID Z』に標準装備し、『G』、『HYBRID』にはオプション設定されています。
これに伴い、グレード名は『X』、『HYBRID X』、『HYBRID Z』からそれぞれ『X・Honda SENSING』、『HYBRID X・Honda SENSING』、『HYBRID Z・Honda SENSING』へ変更され、RSグレードも『RS・Honda SENSING』、『HYBRID RS・Honda SENSING』となりました。
RSグレードは走行性能を重視し、パフォーマンスダンパー、可変ステアリングギアレシオ、ホンダ独自のCVT制御『G・Design Shift』、18インチ専用アルミホイールが搭載されています。
2018年2月15日にマイナーチェンジが行われ、その後に製造された車両は『後期モデル』と呼ばれています。
フロントバンパー、フロントグリル、ヘッドライトのデザインを意匠変更し、LEDヘッドライトはインラインタイプで、ハイビームにはLEDが採用されました。
インテリアは、シートのステッチを変更したことでホールド感を増し、ナビ画面をスマートフォンと連動して使用可能なApple CarPlayやAndroid Autoにも対応しています。
ハイブリッドには『SPORT HYBRID i-DCD』というチューニングが施され、加速フィールやブレーキフィールを向上。
ボディに制振材を追加し、静粛性もアップしています。
また、燃費はガソリン車で0.6km/ℓ向上し、FF車では21.2km/ℓ、4WD車で19.6km/ℓとなりました。
2019年1月31日には、ガソリン車の直噴ターボ仕様『TOURING・Honda SENSING』が追加され、エンジンは吸排気デュアルVTCを搭載。
エンジンだけでなくボディ剛性も強化され、専用のパフォーマンスダンパーが採用されています。
ホンダ・ヴェゼルの中古車相場価格
現在、ヴェゼルの中古車相場平均価格は192.4万円。(2020年1月2日時点|参考:グーネット)
やはり、ホンダセンシングが搭載されるようになった2016年2月以降と、後期モデルとなった2018年2月以降に新車登録されたものから、相場価格は一段高くなっています。
それでも、まだ新しいモデルのため中古車の状態は良好で、2014年2015年モデルでも走行距離5万km以下の車両が、100~130万円程度で販売されています。
これは、現状の新車価格が211~346万円のため、半額以下まで値落ちしていることになり、現行モデルであることを考えると、ヴェゼルの中古車は高いコストパフォーマンスを誇ります。
年式別中古相場価格
ガソリン車 | ハイブリッド車 | |
---|---|---|
2014年式 | 89.9~185万円 | 95~229.8万円 |
2015年式 | 118.8~220万円 | 109.8~249.8万円 |
2016年式 | 129.8~219万円 | 149.9~269.5万円 |
2017年式 | 135~239万円 | 159.9~269万円 |
2018年式 | 145~249.9万円 | 189~303万円 |
2019年式 | 159~285.8万円 | 199.9~346.5万円 |
新車価格 | 211~352万円 | 250~346万円 |
狙い目の年式やグレードは
ヴェゼルを購入するのなら、安全性を考えると、やっぱりホンダセンシングが搭載されている車両がおすすめで、モデル名に『Honda SENSING』とあるグレードとなります。
ガソリン車かハイブリッド車のどちらが良いかは個人の好みによりますが、中古車市場では約30万円ほどハイブリッモデルの方が高いようです。
流通台数でみれば、ガソリン車が899台、ハイブリッド車が2,515台と、ハイブリッドのほうが断然売れており、タマ数も多く、そのなかで『HYBRID Z』、『HYBRID Z・スタイルエディション』、『HYBRID Z Honda SENSING』といったZグレードの多さが目立ちます。
安い中古もあるため、このグレードは狙い目ではないでしょうか。
ホンダ・ヴェゼルを購入するうえでの注意点
ヴェゼルには7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)が搭載されてますが、7速DCTの不具合で発進できない・坂道発進で下がるような症状が出る恐れがあり、リコールが出ています。
対象車は平成27年4月から平成30年1月にかけて生産されたもので、リコールの対策が既になされているか、なされていなければディーラーに持っていった場合、保障の対象になるのかを調べておきましょう。
またパーキングブレーキシステム点検の警告灯が表示される症状が多発しており、連動してブレーキシステム警告灯やCTBA警告灯も点灯するため、ブレーキシステム全体に不具合が生じることもあります。
これはホンダ正規代理店で対応してもらえるのかをお店の人に聞いてみるか、車体番号を控えておき、購入後に無償修理対応をしてくれるのか、予めディーラーに連絡しておくことをおすすめします。
まとめ
まだまだ新しいモデルのため、経年劣化といった不安要素は少なく、リコール対策や定期的なメンテナンスを行っている中古車両であれば、心配要素はあまりありません。
コンパクトSUVは各メーカーから発売されるため、どの車種を選ぶか迷いますが、中古で安く乗りたいという方なら、ヴェゼルはオススメしたいモデルです。
Motorzではメールマガジンを配信しています。
編集部の裏話が聞けたり、最新の自動車パーツ情報が入手できるかも!?
配信を希望する方は、Motorz記事「メールマガジン「MotorzNews」はじめました。」をお読みください!