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“ハチロク”であれば何でもOK!「AE86チューニングカー王者決定戦」とは?

ある意味究極のチューニングカーレースをしっていますか?登場するマシンは全てAE86。エンジンはなんでもOK、エアロも改造し放題という、見どころ満載のレースなんです!

Photo by Tomohiro Yoshita

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当初は「AE86 Festival」として開催予定だったが…

Photo by Tomohiro Yoshita

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毎年、岡山国際サーキットで開催される「AE86 Festival」は、全国から“ハチロク”乗りが集まる年に1回注目を集めるイベントです。

2016年は9月10・11日に開催される予定でしたが、全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦の舞台だったオートポリス(大分県)が4月の熊本地震により被災。

開催はやむなく中止となり、代替えとしてスーパーフォーミュラも組み込まれ、国内トップフォーミュラとAE86チューニングカー王者決定戦を同じ日に観られるという流れになったのです。

スーパーフォーミュラも、国内最高峰のレースならではの華やかさと緊迫感もありましたが、このAE86王者決定戦も、独特のオーラがありました。

 

使用マシンは“魔改造のスーパー ハチロク”

Photo by Tomohiro Yoshita

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“ハチロク”といえば、現行のトヨタ86を思い浮かべる人も多いと思いますが、このレースはAE86での勝負!

チューニングカー王者決定戦ではAE86に加えて、AE85もOK。

もちろん、この型式であれトレノ、レビンは問わない形になっています。

チューニングカー王者決定戦はレギュレーションの自由度が大きい!

Photo by Tomohiro Yoshita

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特徴は何と言っても、レギュレーションの自由度!

現在のレースではエンジン型式や排気量、エアロパーツの寸法などに細かな規制が設けられていますが、このレースで決められている規制は車両型式と、駆動方式がFRであることだけ。

エンジンは自由(つまり4A-GじゃなくてOK!)、ホイールの自由(インチ数不問!)タイヤも公道走行が可能な市販タイヤであればメーカー、サイズは不問!なのです。

Photo by Tomohiro Yoshita

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もちろん、安全面でのロールケージや牽引フック、窓ガラスに関しては細かく規制が設けられていますが、それをクリアしていればマシンのパフォーマンスを上げるためのチューニングは自由!という、今ではあまり考えられないレギュレーションですね。

Photo by Tomohiro Yoshita

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だからこそ、オーナーやチューニングショップは腕の見せ所。それぞれがアイディアを出して作り上げた“魔改造”のハチロクが勢ぞろい。

走っている姿はもちろん、パドックで待機しているマシンを見に行くだけでも、飽きないくらい個性豊かなマシンが揃っていました。

 

AE86チューニングカー王者決定戦 レギュレーション

AE86チューニングカー王者決定戦 2016 クラス規定

車両規定車体:トヨタ自動車株式会社のE-AE86、またはE-AE85であること

エンジン:自由

駆動方式:FR(フロントエンジン、リアドライブ)のみ

ホイール:自由

タイヤ:使用できるタイヤは、公道走行が可能な市販タイヤのみ

牽引フック:牽引用穴あきブラケット(フック)を、車両の前後に取り付けること ただし、純正バンパーを装着している車両に限り、純正の牽引ブラケット(フック)を、代用 品として認めるが、牽引用穴あきブラケット(フック)を取り付けることが望ましい

灯火類:尾灯、制動灯、および方向指示灯(前後とも)が正常に作動すること。なお、ガラス製のレン ズには、無色透明なテープによる飛散防止策を施すこと

窓ガラス:フロントウィンドウシールドは、合わせガラスを強く推奨する

オイルクーラー:車体外部への取り付けは認めない

オイルキャッチタンク:ブローバイの処理は、純正と同じかオイルキャッチタンクを装着すること。なお、取り付け 方法は、針金やテープなどによる暫定的なものであってはならない。また、内容量2リット ル以上の容積で、内容量が確認できるものであること

ロールケージ:フロントロールバーを含む6点式以上のロールケージを装着すること。また、頭部(ヘルメ ット)保護のため、ロールバーパッドを装着することを推奨する

ダッシュボード:ダッシュボード(インストルメントパネル)の変更、交換は認めるが、取り外すことは認めない

バッテリー:バッテリーの位置は自由。ただし、車室内に搭載する場合は、バッテリーボックスまたは隔壁等でドライバーから隔離すること

燃料タンク:安全燃料タンクおよびコレクタータンクを装着する場合は、外部より見えないように隔壁等で覆うこと。ただし、以下の条件をすべて満たしていれば、隔壁等で遮蔽できていない場合でも走行を認める

a. 内容量2kg以上の消火器(有効期限内のもの)を車両に装着すること

b. 参加者装備品(ヘルメット、スーツ、グローブ、シューズ他等)は、すべて、FIA規格のも のであること

ドア:ドアを純正状態から材質の変更および、内部構成部品(ウィンドウレギュレータ等)の取り外 しを認めるただし、運転席側の内貼りの取り外しは認めない ドアの材質等変更した場合、スチール製のサイドバーを取り付けなければならない

シートベルト:2インチ幅以上の4点式以上のシートベルトを装着すること

 

自由だから多種多彩のハチロクが観られる!

Photo by Tomohiro Yoshita

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これだけ自由だと、同じハチロクでもマシンの外観から全く別物!市販車に近いシンプルなトレノがいると思ったら、スーパーGT顔負けの大きなウイングをつけているレビンも登場。

もちろん、オーバーフェンダーは当たり前で、中には車体からタイヤがはみ出していて、結構な角度のキャンバーをつけているマシンもいるなど、本当に多種多彩でした。

 

自由だけど、いざ走行シーンを見ると…そこには変わらないモノが

Photo by Tomohiro Yoshita

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今回、チューニングカー王者決定戦に集まったのは30台。これだけのハチロクが集まれば、相当な迫力だったのですが、いざ走り出してみると、そこには懐かしいものが。

4A-Gの甲高いN/Aサウンドです。

前述では「エンジンは自由」と紹介しましたが、実際には大半のマシンが4-AGを搭載。

そうすると、ハチロクらしい限界ままで回した時にしか聞けない独特のサウンドが響き渡っていました。

Photo by Tomohiro Yoshita

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この日は、どちらかというとスーパーフォーミュラを観戦に来ていた人も多かったと思いますが、このサウンドを耳にして、ついついコースサイドへ戻って釘付けで観戦した人もいたのではないでしょうか。

 

まとめ

Photo by Tomohiro Yoshita

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いかがだったでしょうか?

今では現行86でのレースがメインになりつつあるが、AE86もまだまだ健在!こうして、今でもしのぎを削るほどの白熱したレースをみせてくれています。

チューニングカー王者決定戦は終わりましたが、この前の日に選考会として開催された「AE86 N2決戦」も見ごたえ抜群です!

こちらはJAFのツーリングカーN2規定に沿ったハチロクで争われるレース。来月に筑波サーキットで開催予定。こっちも見逃せませんね!

Writer Introduction
Tomohiro Yoshita

フリーのモータースポーツジャーナリスト。サーキット取材は2011年からスタートし、最近ではSUPER GTスーパーフォーミュラを全戦取材。この他にもF1をはじめとする海外レースや、2輪レースもカバー。レースに関する記事だけでなく、サーキットに来場するファンに役立つ情報発信も展開しています。http://www.kansenzyuku.com

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