トヨタ系ワークスチームとして、長年様々なレースカテゴリーに参戦してきた「TOM’S」。「ペトロナストムスSC430」「ダイナシティトムススープラ」など、皆さん思い思いのマシンがあると思います。今回は老舗レーシングチームのTOM’S、歴代スーパーGTマシンを一挙ご紹介します!

©MOBILITYLAND

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TOM’Sとは

出典:http://www.tomsracing.co.jp

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トヨタ車のカタログ冊子に、別紙でTOM’Sのカタログが入っていますよね!

TOM’Sとは、

舘(Tachi)

大岩(Oiwa)

モータースポーツ(Motor Sports)

の頭文字を組み合わせたもので、

オイルショックによりトヨタがワークスチームを解散したのに伴い、そのワークスドライバーだった舘信秀(たち のぶひで)氏と、トヨタ系ディーラーのスポーツコーナー責任者だった大岩湛矣(おおいわ きよし)氏が共同で立ち上げられました。

主にトヨタ向けのアフターパーツなどの開発・販売を手がけている会社です。

設立以来トヨタのレース活動に深く関わっており、一時はワークス活動を委託されていたため、社名を「トヨタ・モータースポーツ(TOyota Motor Sport)」の略と間違われることもあるといいます。

日本だけではなく、ヨーロッパにおけるトムスの活動拠点として、1987年イギリスにトムスGBとして現地法人を設立。

日本国内のモータースポーツ活動だけではなく、海外でも活動しておりTOM’Sの名は世界規模になっていると言っても過言ではないのではないでしょうか?

そんなTOM’Sですが、全日本GT選手権には1995年より参戦しており、1997年にはシリーズチャンピオンを獲得。それから現在に至るまで参戦し続けています。

 

TOM’Sについての予習が済んだ所で、歴代SuperGTマシンを見ていきましょう!

 

様々な変化があったSuperGT元年。2005年 DYNACITY(OPEN INTERFACE)トムススープラ

出典:http://ms.toyota.co.jp

36号車(出典:http://ms.toyota.co.jp)

 

出典:http://ms.toyota.co.jp

37号車(出典:http://ms.toyota.co.jp)

全日本GT選手権から、SuperGTに変わった2005年。TOM’Sとしてスープラで参戦する最後の年となりました。

36号車・37号車と2台体制で2台とも「DYNACITY(OPEN INTERFACE)トムススープラ」として参戦しました。(※第4戦までDYNACITYがメインスポンサーだったが、同社の社長の不祥事などがら、第5戦よりOPEN INTERFACEがメインスポンサーとなった。)

ゼッケン以外はほとんど同じ仕様になっており、ミラー・フロントリップ部分とヘッドライトの色で見分ける事ができました。

ミラー・リップ部分が赤色・ヘッドライトが水色の車両が37号車、変わってカラーリングと同色で、ヘッドライトが通常なのが36号車です。

 

SC430に変更になったこの年、道々のチャンピオンに!2006年 OPEN INTERFACE TOM’S SC430

出典:http://ms.toyota.co.jp

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SC430を投入した2006年ですが、TOM’Sとして1台体制となります。トヨタがSC430の供給を4台に絞った為、1台参戦となりました。

ドライバーは、この2006年にTeam LeMansからTOM’Sに移籍してきた脇阪寿一選手と、フォーミュラニッポンでも活躍していたアンドレ・ロッテラーのコンビ。

SC430導入初年度の開幕戦 鈴鹿サーキットでは、他を圧倒する速さで優勝。SC430のポテンシャルを知らしめました。

その後も優勝こそなかったものの全戦でポイントを獲得し、第3戦では3位表彰台・第7戦では2位表彰台を獲得。

SC430のデビューイヤーをドライバーズ/チーム両シリーズチャンピオンで飾りました。

ロッテラーにとっては日本での初タイトルとなり、チームとしてはJGTCから2回目のシリーズチャンピオン獲得となりました。

 

チャンピオンコンビ2年目の挑戦。2007年 宝山TOM’S SC430

出典:http://ms.toyota.co.jp

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2006年にチャンピオンを獲得した脇阪・ロッテラーのコンビはそのままに、ゼッケン1を背負って参戦した2007年。

昨年、スポンサードしていたOPEN INTERFACEに変わり宝山が就きました。

2006年時点でまだSC430に変更していなかったチームにもSCが供給され、トヨタワークス参戦開始以来の主力車両だったスープラが消滅しました。

Team TOM’Sは、昨年同様1台体制で参戦。

開幕戦から入賞でポイントを獲得し、第6戦鈴鹿では優勝!その後も安定した走りで全戦入賞。毎戦確実にポイントを獲得し、シリーズランキングを5位で終えました。

 

2008年~2013年:2009年は逆転勝利でシリーズチャンピオン獲得! PETRONAS TOM’S SC430

出典:http://ms.toyota.co.jp

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2008年からスポンサーがお馴染みのPETRONASに変わり、カラーリングも一新。

マシンも3メーカーで唯一2009年規定に合わせて参戦しました。

また、トヨタブランドからレクサスブランドへと変更して参戦することを決定し、 エントラント名も「LEXUS TEAM ○○」に統一されたのもこの年です。

ドライバーは2006年から引き続き、脇阪・ロッテラーのコンビ。

2009年のシリーズ、第1戦岡山ではノーポイントで終えますが、第2戦鈴鹿、第3戦富士と2回連続で2位を獲得しました。

さらに、第8戦オートポリスでは2007年第6戦 鈴鹿1000km以来の優勝を飾り、1位のMOTUL AUTECH GT-Rと5ポイント差に迫りました。

そして、最終戦もてぎで2位を獲得しタイヤのバーストでノーポイントに終わったMOTUL AUTECH GT-Rを下し、シリーズチャンピオンに輝きます。

スーパーGTでは3度目のシリーズチャンピオン獲得です。

出典:http://ms.toyota.co.jp/

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なお、2013年には、8年ぶりに2台体制に。

37号車はKeePer TOM’S SC430となり、ドライバーは伊藤大輔選手とアンドレアカルダレッリ選手。

第4戦では2位、第6戦では3位表彰台を獲得し、シリーズを8位で終えています。

 

2014~2016年 SC430からRC Fへ。PETRONAS TOM’S  RC F・Keeper TOM’S RC F

2014年から,ドイツツーリングカー選手権(DTM)との規定が統一される影響で、マシンも従来のSC430からRC Fに変更になりました。

2013年から、36号車には元F1ドライバーでトヨタが運営するフォーミュラトヨタレーシングスクール(FTRS)出身の中嶋一貴選手がドライブ。

相方にはフォーミュラ・ルノーにも参戦経験があり、F1のテストドライバーも務めたジェームズ・ロシター選手が就きました。

出典:http://ms.toyota.co.jp

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もう1台のTOM’Sである37号車のKeeper TOM’S RC Fにはトヨタのエースを担っている伊藤大輔選手が、相方には昨年から引き続きアンドレア・カルダレッリ選手が就きました。

出典:http://ms.toyota.co.jp

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開幕戦岡山では、37号車のKeeper TOM’S RC Fが健闘し見事優勝。

36号車のPETRONAS TOM’S  RC Fはノーポイントで終えます。

その後、37号車は優勝こそなかったものの第4戦SUGO・第8戦もてぎでは2位表彰台を獲得。シリーズランキング2位で2014シーズンを終えました。

一方36号車は開幕戦以外ですべてポイントを獲得。

第6戦鈴鹿・第7戦チャーン・インターナショナルサーキットでは見事2連勝。最終戦は苦戦し1ポイント、ポイントランキング3位で終えました。

 

まとめ

出典:http://www.tomsracing.co.jp

2016年:36号車 au TOM’S RC F 伊藤大輔/ニック・キャシディ組(出典:http://www.tomsracing.co.jp)

出典:http://www.tomsracing.co.jp

2016年:37号車 KeePer TOM’S RC F 平川亮/ジェームズ・ロシター(出典:http://www.tomsracing.co.jp)

今回はTOM’Sの歴史から過去のSuperGTマシンを見ていきました。

懐かしいマシンたちばかりでしたね!お気に入りに1台はありましたでしょうか?

この記事の公開時点では、今季のSuperGTも残り2戦となっています!

レクサス勢がシリーズチャンピオンになるのか、はたまた他メーカーなのか。

最終戦に向けてTOM’S・レクサス勢から目が離せません!!

 

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