オーナーズクラブも多く存在し、日本にもファンが多いイタリア車のアルファロメオ。特徴的な逆三角形のグリルと、蛇に人間が食べられているエンブレムを街中で見かけることも多いのではないでしょうか。そんなアルファロメオだけの参加型レースがあることをご存知でしょうか?

出典:http://www.h3.dion.ne.jp/~mtk156/

出典:http://www.h3.dion.ne.jp/~mtk156/

今回はそんなホビー色の強いレース「アルファロメオチャレンジ」をご紹介します。

アルファロメオチャレンジって?

出典:http://evergreen-inc.blogspot.jp/

出典:http://evergreen-inc.blogspot.jp/

ARCA(Alfa Romeo Challenge Asociation)が主催する、アルファロメオによるアルファロメオのための参加型レース、アルファロメオチャレンジ。
※一部フィアットなどの車種も参加可能です。
全国各地のサーキットで開催されており、関東、関西、東北、九州などの地域ごとに区切ってシリーズ開催されており、年間獲得ポイントから、各地域で最速のアルファ乗りが決まります。
そして12月には、日本中のアルファ乗りの中から、日本一を決める「全国統一戦」も開催されるなど、参加型レースでありながら、本気度満点のレースです。
また、存在している全てのアルファロメオが参戦可能な上に、併催のレースやクラスごとの混走レースであるため、コース上は新旧のアルファロメオが入り乱れてバトルするエキサイトしたレース展開も見所のひとつです。

アルファロメオに乗っていれば、誰でも参加できる!

参加型って言っても、やっぱりレースに出るのってハードルが高いイメージがあるし、道具をそろえるのも大変だし…と、考える方が多いかと思います。

しかし、このレースはそんなことはありません。

車両は、普段乗っているままの状態で参戦できるクラスがありますし、サーキットライセンスも不要です。

 

持ち物もヘルメットとグローブ、長袖長ズボンで動きやすい服装を用意すれば気軽にサーキットで走ることができます!

※とはいえ、サーキットでは何が起こるかわかりませんので、レーシングスーツや、各規格に適合したヘルメット、ロールケージの装着などを推奨いたします。

では、次の項目でそんな各クラスを見てみましょう。

 

モデルナクラス

前述のとおり、1989年以降に発売された車両がこちらに分類されます。
街中でもよく見かける車両が多いのが特徴で、主な車両は147、GTV、145、156、MITOなどです。

ARクラス

出典:http://www.girasole-alfa.jp/

出典:http://www.girasole-alfa.jp/

町乗りが可能な車体がメインのクラスになります。

MRクラス

出典:http://dahedahe.cocolog-nifty.com/

出典:http://dahedahe.cocolog-nifty.com/

1989年以降に発売された車両かつ、改造範囲が広く、レース用の大きくモディファイされた車両がメインです。

ヒストリッククラス

1989年以前に発売された車両がこちらに分類され、往年の名車と言われるようなレアな車両が多く参戦しています。主な車両は75、ジュリア、ジュリアスーパー、1750(2000)GTV、アルフェッタなど。
しかし、クラシックカーであることからか、近年はエントリー台数は減少傾向にあるようです。

HTAクラス

出典:http://no28.cocolog-nifty.com/no281750gtv/

出典:http://no28.cocolog-nifty.com/no281750gtv/

アルフェッタや75、SZ/RZなどのトランスアクスル構造の車体のクラス。
トランスアクスルとは、本来フロントに配置するミッションを車体後部に配置する構造で、重量物が車体後方にも配置されたことで、車体の前後バランスを50:50に近づき、コーナリング性能などが向上することが特徴です。
改造可能範囲が少ないため、比較的ノーマルルックな車両がメインです。

Hクラス

出典:http://argento.exblog.jp/

出典:http://argento.exblog.jp/

トランスアクスル構造ではない1989年以前のアルファロメオのクラス。古い車体でもあるため、愛情を注いで丁寧にメンテナンスされた車両が出走します!
HTAクラス同様、改造可能範囲が少ないため、ノーマルルックな車両がメインです。

HR・HSRクラス

出典:http://argento.exblog.jp/

出典:http://argento.exblog.jp/

改造範囲広めのヒストリックカーがごった返すクラスです。
昔のレースの資料に載っているようなルックスの車両も多く、ファンなら大喜びできるクラスのひとつかもしれません。

モデルナ・ヒストリックともに参戦可能なクラス

出典:http://www.girasole-alfa.jp/

出典:http://www.girasole-alfa.jp/

AR100・AR120・ARLクラスは入門クラスとなっており、レース経験、実績のあるドライバーは参加不可です。
AR100・ARLに関しては、全てのアルファロメオが参戦可能であり、ARLは女性専用のクラスです。そのため、参加車両が非常にバラエティに富んでいます。
まずはこのクラスに参加して、本気で参戦するかを検討するのもアリです。

なんでもあり最強のSRクラス

改造範囲ほぼ無制限、そして全てのアルファロメオが参戦可能なバトルロワイアルなクラス。
時代を超えたデッドヒートが展開されるかも?

出典:http://blog.livedoor.jp/purty95

出典:http://blog.livedoor.jp/purty95

上記クラスの中で、排気量ごとにさらに細分化されているほか、現役引退を問わず、レース経験のあるドライバーなどを加味した上で、ARCAによって各クラスへ分けられてレースが行われるため、各クラスで実力が均衡し、コース中でバトルが巻き起こるわけです。

クラス分け一覧

ここまで説明してきた通り様々なクラス分けがされています。それを詳しくまとめたのが、こちらの早見表です。

出典:http://www.alfachallenge.jp/

出典:http://www.alfachallenge.jp/

動画


各クラスや併催レース混走のため、トラフィックを交えたオーバーテイク合戦はGT並み!?


こちらは車載映像です。数週にわたってのデッドヒート!

まとめ

いかがだったでしょうか?
全国各地で開催されていることもあり、近所の開催の時には覗いてみるのもおもしろいかもしれません。
また、アルファロメオにお乗りのオーナーさんや、これから購入を検討されている方は、日本一のアルファ乗りを目指して、参加を検討してみてはいかがでしょう?
これを機にモータースポーツを始めてみると、新しい楽しみが増えるかと思いますよー!

 

あわせて読みたい!

今更聞けない!レシプロエンジンの「4ストローク」って何??

動画で学ぶロータリーエンジン!世界中にある変な?過激なロータリーエンジンの音と構成もご紹介します。

 

[amazonjs asin=”4779628903″ locale=”JP” title=”名車アーカイブ アルファロメオ&フィアットのすべて―100年を超えるヒストリー歴代モデル完全保存版オー (モーターファン別冊 名車アーカイブ)”]

 

Motorzではメールマガジンを始めました!

編集部の裏話が聞けたり、月に一度は抽選でプレゼントがもらえるかも!?

気になった方は、Motorz記事「メールマガジン「MotorzNews」はじめました。」をお読みいただくか、以下のフォームからご登録をお願いします!