CMには必ずキャッチコピーという物が存在します。もちろん車のCMにも存在するキャッチコピーは、その車を一言で表した言葉と言っても過言ではありません。そんな様々なキャッチコピーから、今回は特に印象的な物を8個ピックアップしてご紹介していきます。

 

出典:https://youtu.be/bqyqYrZb2I4

 

 

人を惹き付けたCMのキャッチコピー

 

 

テレビを見ていると必ず目にすることになるコマーシャル(以後CM)は、多彩であり内容も様々です。

その中には車のCMも含まれており、車と共にCMの内容も変化をしています。

CMを流す上で重要となる項目の一つとして挙げられるのが、人を惹き付けるキャッチコピーです。

現代においても印象的なキャッチコピーは多くありますが、未だに耳に残るCMのキャッチコピーもたくさんあると思います。

今回はその中から厳選した、特に印象的なキャッチコピーを与えられたCMをご紹介していきます。

あえて、キャッチコピーで紹介をしていきますが、貴方はいくつ覚えていますか?

 

名ばかりのGTたちは道を空ける

 

 

この挑発的ともいえるキャッチフレーズを引っ提げたCMで話題となったのは、1979年(昭和54年)に登場した2代目セリカGTです。

当時の日本はオイルショックや排ガス規制のため、技術の進歩がやや停滞気味になっていました。

そんな現代で言うところのエコに傾きかけていた自動車業界に「渇」を入れたCMとも言えるのではないでしょうか。

当時最先端技術の象徴とも言えたDOHCエンジンを搭載していたセリカは、同じGTを名乗り最大のライバルとも言えたスカイラインがSOHCエンジンを搭載したことを皮肉としたCMを作り、日産を奮い立たせたのです。

その結果、日産もスカイラインに新たに開発したDOHCエンジンを搭載するようになり、お互いに切磋琢磨することになりました。

このセリカGTのCMは、当時の時代背景を物語っており、まだ発展途上であった日本の自動車業界を象徴していたといえるでしょう。

 

いつかはクラウン

 

 

1983年に登場したトヨタ・クラウンが掲げたキャッチコピーは、「いつかはクラウン」でした。

この7代目クラウンが登場した当時、車はステータスの一部となっており、高級セダンだったクラウンは誰もが憧れる存在となっていました。

そんなユーザーたちの心をくすぐるこのCMは、大きな話題となり、いまだに語り継がれるキャッチコピーとなっています。

「いつかはクラウン」という想いを抱きながら汗水を流して働き、「やっとクラウン」にたどり着き、「やっぱりクラウン」と満足したオーナーさんは多いのではないでしょうか?

車に羨望の眼差しが注がれた時代、車がステータスだった古き良き日本を象徴しているCMだったといえるでしょう。

 

くうねるあそぶ

 

 

平仮名だと何を意味しているのかわかりづらいこのキャッチコピーは、1988年に登場した初代日産セフィーロのものです。

「食う・寝る・遊ぶ」を平仮名にしたこのキャッチコピーは、今までにない表現として大人気となりました。

また、歌手の井上陽水氏を起用し、セフィーロの助手座席から窓を開け、「皆さん、お元気ですか?」と問いかけた場面も話題を呼びましが、このCMが放送された時期は昭和天皇陛下が体調を崩された時と重なったため、その場面の音声を消して放送されたことも更なる話題となりました。

今までにない「スポーティーなセダン」という位置付けで登場したセフィーロはその車自体も話題となりましたが、キャッチコピーや時代背景などでも話題を呼び、「時の車」となったのです。

 

オレ・タチ・カルタス

 

 

初代スズキ・カルタスのCMのキャッチコピーは「オレ・タチ・カルタス」というものでした。

このCMでは、当時刑事ドラマや歌手として活躍していたタレント舘ひろし氏が出演しており、刑事ドラマからそのまま出てきたような館氏の振る舞いが話題となりました。

しかし、それよりも話題となったのはこのキャッチコピーです。

駄洒落ともいえるこのキャッチコピーでありながら、非常に話題となり、充分な宣伝効果があったともいえるCMとなっています。

車両価格も手頃だったこの初代カルタスは、そのCM効果もあり成功を納めたのです。

 

カッコインテグラ

 

 

天皇陛下がお乗りの車として一躍有名となった2代目ホンダ・インテグラのキャッチコピーは、「カッコインテグラ」でした。

また、日本でも大人気だった映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」に出演していたマイケル・J・フォックスが慣れない日本語で「カッコインテグラ」と叫ぶCMは話題となり、2代目インテグラの人気を助長しました。

本来であれば、駄洒落で終わってしまっていたであろうこのキャッチコピーですが、当時日本でも大人気でお茶目なイメージだったマイケル・J・フォックスが叫ぶとあら不思議、駄洒落には聞こえなくなるのです。

ホンダのキャスティングとイメージ戦略が大成功を納めたCMだったといえるのではないでしょうか。

 

バナナで釘が打てます

 

 

こちらのCMは車のCMではありませんが、車に関わるオイルのCMということでご紹介したいと思います。

1977年から放送されたモービル石油によるオイルのCMですが、このオイルがどれほど優れているのかをアピールしています。

その紹介の中で印象的なフレーズは、「バナナで釘が打てます」というものです。

バナナも凍り釘が打てる程の世界である-40℃の中でも、モービルのオイルは性能を維持できるということを証明する内容となっています。

この「バナナで釘が打てます」というフレーズは当時大流行となり、日本で知らない人はいないという程に広まりました。

また、YouTubeなどの動画サイトが広まった現代においては、実際にそれを検証する動画がアップロードされています。

最初の放送から40年程経った今なお、一度聞いたら忘れられないフレーズとして、人々の耳に残っているのです。

 

No.1の条件

 

 

こちらも車のCMではありませんが、車に関わるガソリンのCMということでご紹介したいと思います。

1988・89年とF1で最強を誇ったマクラーレン・ホンダにガソリンを提供していた昭和シェルのCMのキャッチコピーは、その活躍に相応しく「No.1の条件」という物でした。

アイルトン・セナとアラン・プロストという当時最強だった二人が出演するこのCMは、日本がF1ブームだったこともあり絶大な人気を誇ったのです。

マクラーレンやセナ・プロストがNo.1になるためのサポートをした昭和シェルは、キャッチコピーやキャスティングにおいてもNo.1の座を射止めたCMだったといえるのではないでしょうか。

 

喜怒哀楽 モータースポーツ

 

 

こちらも車のCMではありませんが、車に関するタイヤのCMとしてご紹介したいと思います。

タイヤメーカーであるブリジストンのCMですが、スポーツフラッグシップモデルとなるポテンザブランドの物となります。

キャッチコピーはスポーツフラッグシップモデルらしく「喜怒哀楽、モータースポーツ」です。

1987年に放送されたこのCMでは、世界3大レースの一つであるル・マン24時間のレースシーンが使われています。

当時のル・マンには、トヨタ・ニッサン・マツダなど日本を代表するメーカーが参戦しており、星野一義選手・長谷見昌弘選手・関谷正徳選手・寺田陽二郎選手などの日本を代表するドライバーも参戦していました。

そのぶん日本での注目度も高く、地上波でも放送されていたため、ファンも多く、このル・マンがどれほど過酷なレースであるのかを知る人も多かったので、完走して喜ぶ姿、トラブルに泣かされ怒る姿、リタイアして哀しむ姿、レース観戦を楽しむ観客の姿を知っている日本人に向けて発せられた「喜怒哀楽、モータースポーツ」というキャッチコピーは、モータースポーツを愛する者にとってたまらないフレーズとなりました。

 

まとめ

 

 

キャッチコピーが印象的なCMを特集してみましたが、いかがでしたか?

今回ご紹介したキャッチコピーは、未だに人々の耳に残っており、語り継がれている物も多くあります。

キャッチコピーには、それだけ大きな意味や役割があるのです。

そんな、キャッチコピーを楽しみながらCMを見るのも面白いかもしれません。

貴方には、印象に残るキャッチコピーはありますか?

 

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