今回の愛車紹介は、新型スイフトスポーツ(ZC33S)です。SUZUKIのWorksカラーに塗装され、徹底的にチューンされたこの1台は、まさにカスタムの理想形とも言える仕上がりとなっています。いったいどんなクルマになっているのでしょうか。
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理想的なカスタムをして仕上げられたZC33S
今回ご紹介するスイフトスポーツ(ZC33S)のコンセプトは、「サーキット走行を見据えたチューン」。
いずれはサーキットを走りたいというオーナーは、少しずつカスタムをして現在の形にしたそうです。
所有してまだ1年ほどですが、至るところに手が加えられ、その完成度はかなりのもの。
まず一番に、フロントに備えられたダクトが目に入りますが、これはSWK製のエアスクープで、エアクリーナーにも空気が届くように、エンジンルーム内もいじってあるそうです。
しかしこの手法は、エンジンの温度を下げる効果が期待できる反面、ダクトを設けるために、フロントバンパーに穴を空けなければならず、エンジンルーム内にも加工が必要となります。
そこでオーナーは、ショップの力を借りながら、カスタムを実行したそうです。
リップスポイラーはTRUST製で、ほぼ加工なしで装着可能。
リップはオーナーの手によって加工され、ネジのところに穴を空けることでリップを外さずにバンパーが取れるようになっています。
リップ下端には蛍光色のラインが走っていますが、これはオーナーが青のWRXを真似して貼ったラインテープ。
LAILEのナンバーブラケットも装着されており、ナンバープレートの位置を少し上に移動させることで、内部に空気を取り込みやすくしています。
また、SUZUKIのエンブレムも剥がされ、新しいものへと交換済み。
フォグランプも樹脂感をなくすためにガンメタ塗装が施されており、その近くには両面テープで取り付けた3連カナードも装着されています。
このカナードやフォグランプの塗装には、あまり費用はかかっていないそうですが、このカスタムだけでもフロントのボリューム感が大きく変わっています。
ホイールは17インチのADVAN製のRacing RZⅡで、フロントのホイールサイズは8.0J、プラスで37mm。
リアも同じホイールで、サイズは7.5J、プラスで48mmです。
このホイールは、サイズ8.0J辺りから彫りが深くなっているそうで、その点がオーナーのお気に入りポイント。
タイヤはNANKANG製 NS-2R(サイズ:215/45-R 17)が装着されています。
本当は国産タイヤにしたかったそうですが、コストパフォーマンスを重視して、現在はこのタイヤを選択。
国産タイヤに比べるとロードノイズはあるそうですが、そこは音楽を掛けながら走ることで対応しているそうです。
足回りにはCUSCO Street ZERO Aが採用されており、フロントのバネレートは5K、リアは4K。
街乗りとワインディングロードを楽しめる足回りになっているため、乗り心地も非常に良いそうです。
また、ブレーキハッドはENDRESSのMX72ですが、これだとブレーキダストが少し多めという欠点もあるそう。
ドアノブやドアミラーにはカーボンカバーが被せられており、クールな印象です。
ルーフには、黒のドルフィンアンテナとTRUSTのカーボンルーフスポイラーを装備。
リアウインドウからはワイパーが取り外されており、リアディフューザーからはHKS製2本出しマフラー(ハイパワースペックL)が装着されています。
このマフラーにより、15kgの純正マフラーと比べて8~9kgほど軽量化できており、音も静か。
馬力も9馬力ほどアップしており、車体ボトムにはCUSCOのスタビバー(16φ)、レイルのフロアバーも装備されています。
内装は綺麗にまとめられていて、ステアリングにもカーボン風のものを装着。
ペダル類にはモンスターのペダルカバーが装着されており、クラッチペダルの位置も少し内側に寄せられ、ストロークが短くなっています。
また、エンジンスタートスイッチまわりも変えられており、クラッチを踏まなくてもエンジンをかけることが可能です。
この装置はクラッチ根元の配線をつないで、純正部品に穴を空けて付けられたもの。
シートはRECAROのフルバケットシート(RS-GE)が入れられており、BTMの6点シートベルトも採用されています。
また、OBD2から出ているディスプレイを載せたことにより、タコメーター、水温、スピードメーターを全て見ることが可能。
リアシート側にはKAWAI WORKSのピラーバーを装着。これは、クルマを購入した直後に取り付けたものだそうです。
エンジンルームにはHKSのスーパーパワーフロー、BLITZのサクションパイプが取り付けられており、ダクトから入った空気が直に当たるようになっています。
また、遮熱用のプレートも装着されており、外から取り込んだ冷たい空気が、熱の影響を受けずにスーパーパワーフローへ当たるようになっています。
ちなみに遮熱用プレートに貼られている青いロゴは、ネットで入手したデカール。
KAWAI WORKSのタワーバーは車高調のところには付いておらず、それでいて強度を保っているという優れものです。
さらに、CUSCOのオイルキャッチタンクやLAILEのバッテリーステーも装着。
主に、給排気系と足回りがいじられていますが、オーナーによるとこれでライトライトチューンぐらいの感覚と言うから驚きです。
まとめ
オーナーは今後、足回りをさらに少し仕上げていきたいそうで、サーキット走行に必要なものを揃える予定です。
これまで、S14シルビアやRD6オデッセイ、フィットRS、ハリアーなどを経て現在、このスイフトスポーツに乗っているオーナーは、これまでも車弄りを楽しんできたそう。
そんなオーナーにとっての車の魅力は、「好きなところに行けて、自分で操れること」。
スポーツカーは普通車と比べ、山道に行ったときに楽しめる点が気にいっているそうです。
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