雪上性能を試すために、北関東の山間部へ。1年中履けるというオールシーズンタイヤBluEarth-4S AW21は、本当に雪上を走れるのでしょうか。
Photo:Kiyoshi WADA Text:Shingo MASUDA

 

まずは圧雪された雪道でBluEarth-4S AW21の実力をチェック!

まずは、街中や駐車場などにありがちな、圧雪された雪道を試します。

前回の記事でお伝えした通り、オンロードでの走行性能が夏用タイヤとほぼ変わらなかっただけに、本当に雪道が走れるのかと、半信半疑で走り出してみましたが、グリップ感はしっかりとあり、拍子抜けするほど簡単に加速できました。
また、夏用タイヤなら進むことすらできないような上り坂では、若干のホイールスピンをするものの、着実に前へ進んでいきます。

今回のテスト車両であるトヨタ RAV4ハイブリッドには、優秀なトラクションコントロールが付いていることもありますが、4WDモデルとオールシーズンタイヤBluEarth-4S AW21の組み合わせは、想像以上の走破性を発揮してくれます。

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安定した旋回力と制動力

コーナリングも、雪道を走っているという意識を持ち、急の付く操作さえしなければ特に、滑るという不安感はなし。

さらにブレーキングでも首が前に持っていかれるほどの制動力を発揮し、普段使いなら問題なく雪道を走ることができます。

凍結路面での使用は厳禁

雪道でも十分実用的な性能を持つBluEarth-4S AW21ですが、過信は禁物です。

雪でも走れるオールシーズンタイヤとは言え、凍結路面や過度な積雪での使用はメーカーも推奨しておらず、表面の雪が無くなり、凍った路面が露出するとトランクションコントロールの介入が増加します。
とは言え今回のテストでは、もっともタイヤに厳しいシャーベット路面でも、十分速度を落としていれば「曲がる・止まる・進む」の基本動作を行うことができ、夏用タイヤには無いプラスαの安心感を感じることができました。

減った状態でも十分な雪上性能を確認

また、今回の検証では、2WDのトヨタヴォクシーに装着されて約1年で16,000kmを走行したBluEarth-4S AW21の性能を試すことができました。

残り溝は実測で6.4mm、約30%減った状態です。
4WDとトラクションコントロールが強力なRAV4に比べれば、明らかに滑る感覚はありますが、止まらない、曲がらないという不安感は一切ありません。

夏タイヤには無い利便性とプラスαの安心感がBluEarth-4S AW21の魅力

今回の2日間に渡るテストでは、雨交じりのオンロードで市街地から高速道路、そして雪道まで、まさしくほぼすべてのシチュエーションでBluEarth-4S AW21を試すことができました。
雪道において夏用タイヤには無い安心感を発揮するBluEarth-4S AW21は、やはり首都圏などの非降雪地域にお住いの方にはおすすめです。

また、降雪地域にお住いの方にも、普段からBluEarth-4S AW21を履いておくとよいでしょう。

なぜなら、雪の降り始めに慌てて混雑したショップに行く必要がなく、空いているタイミングでスタッドレスタイヤに交換すれば良いからです。
BluEarth-4S AW21は冬用タイヤとして認証されていることを示す「スノーフレークマーク(正式名称:スリーピークマウンテン・スノーフレークマーク)」を取得し、高速道路で実施される「冬タイヤ規制」にも対応しています。(※チェーン規制には非対応)

年に2度訪れるタイヤ交換やタイヤの保管を面倒に思っている方、また、プラスαの安心感を手にしたい方はぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。

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