スタッドレスタイヤはほしいけど、夏用タイヤと合わせて2セット持つのは難しい・・・。という方におすすめしたいのが、近年話題になっているオールシーズンタイヤです。しかし、本当にずっと履きっぱなしで良いのか?モチはどうなのか?と最近聞かれるようになってきました。そこで、今回は実際に15,000km以上走行した状態の「ネクセンタイヤ N’Blue 4Season」を再度チェックしていきます。

Photo:Takanori ARIMA Text:Shingo MASUDA

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グローバルタイヤメーカーの信頼性を持つオールシーズンタイヤ

ネクセンタイヤのオールシーズンタイヤ、「N’Blue 4Season(エヌブルー フォーシーズン)」について簡単におさらいをしておきましょう。

まずネクセンタイヤは、ポルシェやアウディ、国内の自動車メーカーを含め、世界17の自動車メーカーに純正採用されるグローバルなタイヤブランド。今やその信頼性については、確かなものなっています。

N’Blue 4Seasonのトレッドは、排水性能の高めるV-Typeグループや氷雪とドライの両方でグリップ力を発揮する3Dサイプが刻まれています。

さらに、トレッドセンター部の3Dウインターサイプとショルダー部のサマーサイプ、2種類のマルチシーズンサイプを備え、均一な接地面があらゆる路面で安定したグリップを生み出します。

また、オールシーズンタイヤとは、その名の通り春夏秋冬すべてのシーズンで使用できるタイヤということであり、炎天下の道やウエットに加え、路面の温度が低くなる氷雪路も走ることが可能です。

その証拠にタイヤ側面には、欧州で冬タイヤであることを認められた「スリーピークマウンテンスノーフレークマーク(3PMSF)」が刻印されています。

日本においてもこの「スリーピークマウンテンスノーフレークマーク(3PMSF)」が刻印されているタイヤは、冬用タイヤにカテゴライズされるため、一部の高速道路や幹線道路に出される「冬用タイヤ規制」下でも使用可能。

もちろん、災害級の大雪で出される「全車チェーン規制」では使用できませんが、それはスタッドレスでも同じことなので、実質スタッドレスタイヤと同じように考えることができます。

では、本当にあらゆる道で安定して使用できるのか、そして、実際に1年以上使った状態でその性能はどう変化しているのかをテストしていきましょう。

ヘタな夏用タイヤよりも上質なオンロード性能

今回N’Blue 4Seasonを装着しているのは、筆者と取材で一緒になるカメラマンの愛車であるBMW 320d(F31型)です。つまり、普段の仕事でも頻繁に乗ることがあり、運転することもそこそこあります。

一般道での印象は、正直オールシーズンタイヤであることを忘れてしまうほどで、安価で販売されている夏用のエコタイヤよりも上質です。

スポーツ志向の強いタイヤよりコンパウンドが柔らかいため、小さい凹凸で発生する当たりはソフトな反面、ステアリングの応答性はやや穏やかですが、緩慢というほどではなく、一般公道では十分な応答性を発揮しています。

一路、中央道を使い、関東甲信越地方でも気温が低い長野県の女神湖を目指していきますが、高速道路でのフィーリングはかなり好印象。ここでも、冬用タイヤであることを忘れるほど、しっかりと路面を捉え、車線変更時もふらつくことはありません。

そして、走行すればするほどタイヤは減っていきますが、そうなると気になるのが走行音の変化です。

通常タイヤは減れば減るほどトレッドの接地面積が多くなるため、走行音は大きくなります。正直、1年前の記憶となると明確に言えませんが、”特段音が大きくなった”という印象はありません。

夏用のコンフォートタイヤに比べればやや音がしているものの、エンジン音や風切音に紛れるレベル。改めて、氷雪路を走ることができるオールシーズンタイヤであることを忘れてしまいそうです。

1年15,000km使用しいても頼もしい氷雪路のグリップ力

高速を降りて標高を上げていくと、段々と周辺に雪が現れ始めました。

白樺湖から女神湖周辺に着く頃には、路肩だけでなく路面にもしっかりと雪が積もっている状態です。当日の積雪量は、凍った路面の上に新雪が2〜3cm程度積もった状態で、夏用タイヤでは到底走れません。

こうなってくると、いくらオールシーズンタイヤとは言え、常に先を見越した丁寧な運転操作が求められます。

とは言え、他車に合わせたペースで走行していても全く問題はありません。特に、前後縦方向のトラクション性能は頼もしく、上り坂ではグッと発進し下り坂でもしっかりと止まります。

ただ、明らかに凍っているとわかる路面では、スッとグリップが抜け、ドキッとする場面が無いわけではありません。もちろん、それこそN’Blue 4Seasonがスタッドレスタイヤではない証拠。

夏用タイヤでは進むことすらできない路面コンディションでも、慎重なアクセスコントロールを心がければ、立ち往生するようなことはありません。

このような氷雪路での性能を担保しているのが、V-Typeグループや3Dサイプであるのはもちろん、低温時でもしなやかさを失わないゴム質です。

走行音のときにも言ったように、1年間、距離にして15,000km以上走ってきた状態であることを考えれば、新品時に感じた印象が変わらないことに驚かされました。

ずっと履きっぱなしで定期的な交換がおすすめ!

近年はすっかりその知名度を上げてきたオールシーズンタイヤですが、日本国内でも実績で言えば、まだまだ多いとは言えません。しかし、今回実際に使用しているN’Blue 4Seasonをテストできたことで、距離や時間によって大きく性能が低下することは無いということがわかりました。

もちろん、3年4年、30,000km40,000kmと使用していけば、相応に性能が低下していくでしょう。

しかし、1年のうち数ヶ月しか装着せず、距離も走っていないからと6年8年と長期間使用しているスタッドレスタイヤよりも安全であることは明らかです。

つまり、年に1度か2度しか雪が降らず、スタッドレスタイヤを持つには抵抗があるという方なら、1年通して使えるオールシーズンタイヤを3〜4年きっちり使い、定期的に交換するのがもっとも望ましい使い方なのです。

そして、N’Blue 4Seasonは、その実売価格も魅力的。スタッドレスタイヤの購入を考えている場合はもちろん、夏用タイヤの交換が近いという場合でも、次の交換候補として考えて損はありません。

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