車中泊女子として活躍する森風美さんが、パイオニア/カロッツェリアから発売されたデジタルミラー型ドライブレコーダー「VREC-MS700D」をご自身の車に搭載し、その実力を徹底的に検証しました。

キャンプや車中泊で大量の荷物を積む方や、夜間走行が多いドライバーにとって非常に魅力的な機能が満載された本製品。その使い勝手や注目すべき特徴をご紹介します。

デジタルミラーの不安を解消する独自のズーム機能

「VREC-MS700D」の最大の特徴は、デジタルミラーでありながら最大3倍までズームできる機能が搭載されている点です。デジタルミラーは広角で後方を映し出すため、取り付け直後は通常のミラーとの感覚の違いから、車間距離が掴みにくいと感じるドライバーは少なくありません。

しかし、本製品ではズーム機能を利用することで、この問題を解消できます。森さんも、2.5倍から3倍に調整することで、サイドミラーで見る感覚に近くなり、車線変更や合流が安心して行えるようになったと語っています。

また、ズーム機能は後続車のナンバー確認など、安全運転のための視認性を向上させる役割も果たします。

荷物満載時や悪天候でもクリアな視界を確保

キャンプや車中泊の際、荷物を天井近くまで高く積み上げることで、通常のルームミラーの視界は閉ざされてしまいがちです。本製品は、リアカメラの映像によって、荷物の積載状態に関わらずクリアな後方視界を確保します。特にバンタイプやトラックキャンパー、後方視界が悪い構造の車にとっては「必須」と言える装備です。

さらに、悪天候時にもその効果を発揮します。リアカメラが車内側に設置されているため、雨が降っても通常のミラーのように水滴で滲むことがなく、ワイパーを動かせばクリアな視界が維持されます。また、カメラにはSTRVIS2技術搭載ソニー製CMOSセンサーの採用により、少ない光量でも夜間の撮影が可能ということと、HDR機能は夜間走行時に起きやすい白飛びや黒つぶれを抑える機能も備わっているため、暗いトンネル内や山道でも後方がしっかり見え、運転の安心感を高めてくれます。モニター自体にも映像の滲みを抑えるエアギャップレス式が採用され、鮮明な映像を提供します。

取り付けやすさと安心のサポート体制

今回のVREC-MS700Dは、既存のルームミラーにバンドで被せて装着できるため、ほとんどの車種に取り付けが可能です。森さんは出張取付サービスに依頼して取り付けましたが、その手軽さも魅力の一つです。

製品には3年間の製品保証が付いており、万が一の際にもしっかりとしたサポートが受けられる点は、カロッツェリアならではの強みと言えます。

導入前に知っておきたいポイント

非常に便利な製品ですが、導入にあたっては注意点もあります。通常のミラーからデジタルミラーへ切り替えた直後は、やはり運転感覚が変化するため、まずは近所などで運転し、ご自身にとって最適なズーム倍率(2.5倍〜3倍程度)やカメラの向きを調整することをおすすめします。

森さんも、取り付け直後は感覚の違いに戸惑いを感じたものの、数日使ううちに慣れ、通常のミラー以上に便利になったと評価しています。また、同梱のSDカードは32GBなので、ドライブログとして長時間映像を残したい場合は、こまめなデータ取り込みや大容量SDカードの利用を検討してください。

まとめ

カロッツェリアのデジタルミラー型ドライブレコーダー「VREC-MS700D」は、独自のズーム機能と優れた視認性によって、後方視界に関する不安を解消してくれる画期的な製品です。特に荷物の多いキャンパーや、視界の確保が難しい車種のドライバーにとって、運転の安全性と安心感を格段に向上させてくれる、まさに頼れる相棒となるでしょう。