先代までは基本的に5ナンバーボディでしたが、バブル時代の税制変更による3ナンバー車ブームを経て大型化したのが4代目クレスタです。この当時クレスタは初代登場時のアバンギャルドな雰囲気から、むしろマークII 3兄弟の中でも保守的なラグジュアリー路線に変わっていましたが、この代まではターボ+MTが設定されていました。

 

4代目トヨタ・クレスタ / © TOYOTA MOTOR CORPORATION. All Rights Reserved.

 

 

税制変更で3ナンバーボディを得た4代目クレスタ

 

4代目トヨタ・クレスタ / 出典:https://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/vehicle_lineage/car/id60006213/

 

1989年4月、それまで贅沢品として3リッター以下でも81,500円という、高額な税金が課せられていた普通乗用車(3ナンバー)の税制が、輸入車に対する非関税障壁として撤廃され、単に排気量による区分のみに変更されました。

それ以前は大排気量車であってもよほどの高級車で無ければ3ナンバー専用ボディなどは考えられず、排気量が2リッターを超えるエンジンが搭載されていても、フェンダーなどをナローボディ向けに組み替えることで、2リッター以下の5ナンバー車を設定可能なのが普通です。

クレスタなどマークII 3兄弟も先代まではそのような作りをしていましたが、税制改正後最初のモデルとなったX90系、クレスタでいえば4代目からは、全車全長4.7m、全幅1.7mを超える3ナンバーボディが与えられました。

これは、マークII 3兄弟の中でも教習車やタクシー向けに2代前のX80系を継続生産していたマークIIセダンを除き共通です。

 

モデル末期にはマークII3兄弟唯一の4ドアセダンとなる

 

4代目トヨタ・クレスタ / 出典:https://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/vehicle_lineage/car/id60006213/

 

3ナンバーボディを得て大型化した4代目クレスタですが、初代デビュー当初は前衛的、実験的な車を取り扱うビスタ店向けとして、マークII 3兄弟の中でも若者受けするデザインを採用していたのが、この頃は落ち着いたラグジュアリーセダンに変わっていました。

実際、この頃のマークIIやチェイサーはスポーティな4ドアハードトップ車となっており、クレスタのみ2代目以降は4ドアセダンとしてモデルチェンジを繰り返しています。

そして、もっとも保守的なユーザー向けに継続生産していたX80系マークIIが1995年12月にコンフォートに切り替わると、マークII 3兄弟の中でもクレスタが唯一の4ドアセダンとなりました。

また、保守的モデルという位置づけもあって4代目クレスタの前後デザインは先代からのキープコンセプトで、5ナンバーサイズボディでは精悍だった一方、3ナンバーボディにこのデザインを組み合わせたことで、兄弟車の中でも若干小太りな印象を受けます。

しかし、それを好意的に解釈すれば『塊感のあるデザイン』ということになり、この代まで2.5リッターターボ+5MTの組み合わせが継続されていたこともあって、ドリフト競技などでクレスタを好むユーザーもいるほどです。

引き続き1.8リッターガソリン、あるいは2.4リッターディーゼルの直4エンジンをラインナップした廉価グレード『シュフィール』『SC』を設定した一方、ラグジュアリー系の『スーパールーセント』とスポーツ系の『ツアラー』は全車直6エンジンでした。

 

主なスペックと中古車相場

 

4代目トヨタ・クレスタ /  出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%BF

 

トヨタ JZX91 クレスタ スーパールーセントG 1992年式

全長×全幅×全高(mm):4,750×1,750×1,390

ホイールベース(mm):2,730

車両重量(kg):1,420

エンジン仕様・型式:2JZ-GE 水冷直列6気筒DOHC24バルブ

総排気量(cc):2,997

最高出力:162kw(220ps)/5,800rpm

最大トルク:279N・m(28.5kgm)/4,800rpm

トランスミッション:4AT

駆動方式:FR

中古車相場:22万~89万円(各型全て)

 

まとめ

 

4代目トヨタ・クレスタ / 出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%BF

 

この次の代でマークII 3兄弟はより明確なキャラクター分けがなされることになり、多少のデザインの違いがあるとはいえ、ボディサイズも変わらないなど『基本的に同じ車』としてのマークII 3兄弟はこの代が最後になります。

つまり、もっとも保守的でラグジュアリー路線だったクレスタでも、『ツアラーV』を選べば280馬力のハイパワーターボに5速MTで豪快なスポーツ走行を堪能できたのはこの4代目が最後でした。

それゆえ、生産終了から20年以上がたった今でもドリフトなどでは見かけるクレスタであり、中古車市場ではほぼ絶滅したとはいえ、程度の良い4代目クレスタ ツアラーVはハイパワーFRスポーツセダンとして希少な存在です。

 

あわせて読みたい

Motorzではメールマガジンを始めました!

編集部の裏話が聞けたり、月に一度は抽選でプレゼントがもらえるかも!?

気になった方は、Motorz記事「メールマガジン「MotorzNews」はじめました。」をお読みいただくか、以下のフォームからご登録をお願いします!