軽自動車の独自生産から段階的に撤退し、ダイハツからのOEM供給に切り替えていったスバルですが、ディアスワゴンに続くダイハツOEM第2弾として2010年4月、ルクラとともにデビューしたのが2代目プレオでした。

 

2代目スバル プレオ / 出典:https://www.favcars.com/pictures-subaru-pleo-l-limited-l275-l285-2010-10803-800×600.htm

 

2代目プレオ、ダイハツ ミラのOEMで登場

 

2代目スバル プレオカスタムR / 出典:https://www.favcars.com/images-subaru-pleo-custom-r-l275-l285-2010-338837-800×600.htm

 

初代プレオは、スバル初の軽トールワゴンとして1998年10月に登場。

ヴィヴィオの後継として軽ボンバン(ボンネットバン)の役割も果たしていましたが、2006年には実質的な後継車 ステラの登場で乗用車グレードの展開を縮小し、プレオバンのみが2010年4月まで販売が続きました。

その間、2005年に提携先をアメリカのGMからトヨタへと変えたスバルは『選択と集中』をテーマに事業集約化を図り、2008年4月には新規開発能力や生産能力の限界が見えていた軽自動車の独自生産から撤退すると同時にダイハツからのOEM供給車への切り替えを発表。

まず2009年9月に軽1BOX乗用車『ディアスワゴン』がアトレーワゴンOEM車に切り替わり、続けて2010年4月にタントエグゼOEMの新たな軽トールワゴン『ルクラ』ともどもデビューしたのが、ミラOEMの2代目『プレオ』でした。

 

プレオの後継というより、かつてのヴィヴィオサイズのベーシック軽

 

2代目スバル プレオバン / Copyright © SUBARU CORPORATION 2018 All Rights Reserved.

 

車名こそ『プレオ』ですが、初代のような軽トールワゴンでは無くベーシックな軽自動車となった2代目プレオ。そのサイズ感は新規格以降と同時に販売を終えた、『ヴィヴィオ』のポジションになります。

OEM元と同様に標準モデルの『プレオ(OEM元はミラ)』、ターボエンジン搭載グレードもあるスポーティ版『プレオカスタム(同ミラカスタム)』、商用登録のボンネットバン『プレオバン(同ミラバン)』とラインナップされていました。

また、プレオカスタムは残念ながらターボ車も含め全車CVTでしたが、プレオとプレオバンにはNA(自然吸気)ながら5速MT車があり、中でもプレオバンはミラバン同様、3ドアに5速MTでかつての軽ホットハッチのような軽快さを持つ最後の3ドア軽ボンバンだったのです。

なお、OEM元のミラから変更されたのはメーカーや車名のエンブレム、一部装備やボディカラー程度で、ダイハツエンブレムからスバルエンブレムへ変わっているのに気づかなければ、ミラとの見分けはつきません。

 

主なスペックと中古車相場

 

2代目スバル プレオ /  Copyright © SUBARU CORPORATION 2018 All Rights Reserved.

 

スバル L275F プレオ F 2010年式

全長×全幅×全高(mm):3,395×1,475×1,530

ホイールベース(mm):2,490

車両重量(kg):740

エンジン仕様・型式:KF-VE 水冷直列3気筒DOHC12バルブ

総排気量(cc):658

最高出力:43kw(58ps)/7,200rpm

最大トルク:65N・m(6.6gm)/4,000rpm

トランスミッション:5MT

駆動方式:FF

中古車相場:1.5万~71.3万円(プレオバン、プレオカスタムを含む)

 

まとめ

 

2代目スバル プレオ / 出典:https://www.favcars.com/subaru-pleo-l-special-l275-l285-2011-photos-340449-800×600.htm

 

2代目プレオはOEM元のミラ同様、2013年2月で『プレオカスタム』の販売が終了。

2018年3月には『プレオ』および『プレオバン』の販売も終了しました。

後継としてミライースをOEM元とする『プレオプラス』の販売は今でも続いていますが、全車ミッションはCVTであり、2代目プレオはどうやら『スバル』ブランドで3ドア車および5速MT車が存在した最後のFFベース2BOX軽自動車になりそうです。

 

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