1990年代のRVブームと、最安299万円から買えるV8エンジン搭載オフローダーとして人気となったランドローバー ディスカバリー。クロスロードの名で販売されていたホンダでの取り扱いは1996年で終了しましたが、本家ディスカバリーは販売継続し日本でも1999年にモデルチェンジ、2代目となりました。

 

2代目ランドローバー ディスカバリー  / Photo by Bill

 

ランドローバーらしい高級SUV化していった2代目ディスカバリー

 

2代目ランドローバー ディスカバリー  / Photo by Bill

 

日本でも安い割にしっかりヨーロピアンテイストを漂わせ、頼もしいV8エンジンを搭載したSUVとして人気のあったランドローバー ディスカバリー。

本国では1998年にモデルチェンジし、1999年6月からは日本でも2代目の販売が始まりました。

そして日本仕様でも初代初期にはあった3ドア5人乗り仕様は2代目で廃止され、全て5ドアの2列シート5人乗りまたは3列シート7人乗り仕様に統一。

デザインは初代後期(シリーズIフェイズII)と非常によく似ていたものの、内装や装備面でのレベルアップが著しく、かつて通称『ディスコ(DISCO)』と呼ばれ、『安くて手頃な輸入SUV』の代名詞的存在から大幅な路線変更が行われました。

また、日本での初代モデル末期の車両本体価格は339万円からでしたが、2代目は439.9万円からと、一気に100万円以上もアップしたのです。

 

オンロードも含めた快適性の向上と最新の電子装備を備える

 

2代目ランドローバー ディスカバリー  / Photo by Mario Antonio Pena Zapatería

 

2代目ディスカバリーの基本メカニズムは前後リジッドサスにセンターデフロックを備えた副変速機付きフルタイム4WDと変わりませんが、コーナリングのロールを抑制するACE(アクティブ・コーナリング・エンハンスト)を装備してオンロードでの快適性を向上。

セルフレベリング機構を備えたエアサスや、4輪電子制御トラクションコントロール、急勾配でも自動的に低速で安定させるヒルディセントコントロール、EBD(電子制御ブレーキ配分)などを装備して、オン/オフを問わない快適性と走破性を両立させました。

そんな上記は主な変更点のみで、それ以外にもモデルチェンジに際しては実に700にも及ぶ改良が施され、ランドローバーの名にふさわしいモデルへと急成長を遂げたのです。

とはいえ登場時から引き続きランドローバーの中では下位モデルではありましたが、そのクオリティは最上級モデルのレンジローバーに決して劣らないと高い評価を得ています。

 

主なスペックと中古車相場

 

2代目ランドローバー ディスカバリー / Photo by Bill

 

ランドローバー LT56A ディスカバリー V8i ES 2000年式

全長×全幅×全高(mm):4,720×1,890×1,900

ホイールベース(mm):2,540

車両重量(kg):2,120

エンジン仕様・型式:水冷V型8気筒OHV16バルブ

総排気量(cc):3,947

最高出力:136kw(185ps)/4,750rpm

最大トルク:340N・m(34.7kgm)/2,600rpm

トランスミッション:4AT

駆動方式:4WD

中古車相場:48万~168万円

 

まとめ

 

2代目ランドローバー ディスカバリー  / Photo by SoulRider.222

 

2代目ディスカバリーは2005年に3代目『ディスカバリー3(LR3)』に切り替わるまで日本で販売され続け、高価にはなったもののクオリティの高いオフロード車として高い評価も受けました。

また、日本ではトヨタ ランドクルーザーやスズキ ジムニーおよびそれらの派生車が信頼を得ていますが、世界的にトヨタと並ぶSUVとしてランドローバーが厚い信頼を寄せられているのは、エントリーモデルとして世に出たディスカバリーの存在が大きいと言えるのです。

 

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