自動車のボディタイプに、バンとワゴンがあります。聞いたことはあるけれど、具体的にどういう車なのかわからない。そんな方のために、今回はバンとワゴンの違いを包括的に説明。バンとワゴンの4つの違いを見ていきましょう。
違いその1:使用目的
バンとワゴンの違いの1つは、使用目的です。
バンタイプのクルマは主に、箱型の商用車として販売されていて、貨物の輸送を目的として設計されています。
そんなバンに対し、ワゴンタイプのクルマは、多くの人を運ぶことを目的として設計されているのがポイントです。
ちなみにステーションワゴン、トールワゴン、ミニバン、ライトバン、ワンボックスカーなどは、ワゴンタイプにカテゴライズされています。
これらのクルマは、乗員の輸送を目的としていることはもちろん、それと同時に貨物の輸送にも使える点が抑えておくべきポイントです。
とは言うものの、ライトバンについてはその名前を見ても分かるように、バンに区分されることもあります。
乗用車やワゴンベースのボディで作られること、そして貨物輸送を目的に作られていること、これら2つがその理由です。
違いその2:シート列数
2つ目の違いは、シートの列数です。
商用車は貨物を積み込むんで運ぶことをその目的としているため、バンタイプの自動車では2/3人乗り仕様や5/6人乗り仕様が多くを占めます。
また、後部座席はあっても1列で、グレードによっては3列シート。
これに対してワゴンタイプのクルマには、3列シートタイプが数多く存在します。
特にミニバンはそれが顕著で、7/8人乗りとなっているモデルが多数存在しているのが特徴的。
ちなみに、3列シートのミニバンにはシートの3列目を折りたたんで積載スペースの拡大ができるタイプが多く、この点を踏まえると、バンとの類似性が見て取れます。
違いその3:ボックスタイプの傾向
3つ目の違いは、ボックスタイプの傾向です。
バンに用意されているボディ形状の1つである1BOXは、バンタイプの自動車を象徴する形状として存在しています。
ワゴン車のボディ形状は1.5BOXと2.0BOXの2種類で、1BOXのワゴン車というのは国内には存在しません。
違いその4:車検の頻度
違いその4は、車検の頻度。
一部のバンは商用車登録されることもあるため、初回車検が新車登録から1-2年後、そしてその後は1年ごとの毎年車検となります。
これに対してワゴン車は商用車登録されることはまずなく、乗用車として扱われるため、初回車検は3年後、以降は2年ごとです。
まとめ
今回はバンとワゴンの違いについてご紹介しました。
何気なく使いがちなバンとワゴンという言葉ですが、実際にどのようなボディタイプのクルマなのか、ご理解いただけたのではないでしょうか。
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