RS★Rブランドでお馴染みのティエムシーが、トップマウントアクチュエーター式のAVSにつづき、電磁バルブで減衰力制御を行う最新機構のAVSに対応した車高調整式サスペンションキット(Best☆i Active)を新たにリリース。純正の制御システムを徹底解析し、電磁バルブを自社で開発することで完全対応にこぎつけた世界初のアイテムで、まずは新型クラウン用からデビュー。最新型AVSシステム搭載車ユーザー必見の全容を紹介します。

Text:Isao KATSUMORI / Photo : Yoshiyuki ITOU

 

世界初!! 電磁バルブ制御式AVS対応の車高調キット


AVSとは、レクサス/トヨタ車が採用する電子制御式のサスペンションシステムのこと。

電子制御によって、路面や走行状況に合わせてショックアブソーバーの減衰力を自動的に変化させ、操縦安定性や乗り心地を向上させる先進のフットワークシステムです。

RS★RのActiveシリーズは、この機能を生かしたままローダウンできる、世界初の車高調整式サスペンションキット。
これまでのトップマウントアクチュエーター式のAVSに加えて、電磁バルブで減衰力をよりスムーズに可変制御する、最新機構に対応したモデルも新たに開発。どこよりも早く、市販化にこぎつけました。

ここで紹介するのは新型クラウン用です。
純正サスペンションの制御信号を解析し、それを受けて作動する電磁バルブを自社で開発することで、最新の制御機構への完全対応を実現しています。

左が最新型のAVSを搭載した新型クラウンの純正サスペンション、右がRS★RのBest☆i Active車高調整式サスペンションです。

Best☆i Activeをセットしたデモカー(右)は、純正比較で約30㎜のローダウン。

新型クラウンを低く構えたスタイリッシュなローダウンフォルムに、最新のAVSシステムを生かしたままカスタムすることができます。

AVSの機能や作動感は純正以上!

Best☆i Activeの電磁バルブは、純正の電磁バルブよりも減衰力の制御領域を広く持たせた設計。

AVSの作動感やドライブモードの切り替えによるライド感やハンドリングの変化を、より強く体感できます。

電磁バルブの配線は、純正ハーネスがそのまま使えるカプラーオン仕様。

セットアップ作業は、一般的な車高調と何ら変わりません。

新型クラウンのRSグレードの場合、ドライブモードのセレクトは『COMFORT』と『SPORT S+』に連動。

純正よりも制御幅が広い電磁バルブによって、乗り心地やハンドリングの変化をよりリアルに感じ取れます。

 

ベースはコンフォート志向のBest☆i

最新型のAVSが生かせるBest☆i Activeのベースは、その名の通り、乗り心地の良さに定評があるコンフォート志向のBest☆i車高調キットです。

車高のアジャスト方法は、ストローク量を変えずに車高を調整できるフルタップ式。
ショックは、オイル量が稼げ、減衰力の変化がダイレクトで、反応スピードも速い単筒式。
オーバーホールにも対応しています。

つまり、車高を下げても新型クラウンの上質な乗り心地や操作感をスポイルすることは無いのです。


前後共に、36段の減衰力調整機構を搭載。

これにより自動制御を行う減衰力領域を任意に変更することができ、乗り心地やハンドリング特性を、より快適志向にもよりスポーティな方向にも、広範囲で自由にセッティングできます。


スプリングはチタンを配合した新素材を起用するTi2000。
優れた耐ヘタリ性や腐食耐久性を持つRS★Rの自信作です。

新型クラウン用のバネレートは、前後ともに10㎏/㎜。

スプリングを受けるロアシートは、車高の調整幅に重きを置いた一枚もののボルト固定タイプ。
異音を防止するゴムシートを装備しています。

 

レクサスNX用も発売。その他車種用も続々開発予定!

電磁バルブで減衰力制御を行う最新機構のAVSに対応した車高調は、新型クラウン用の他に、レクサスNX用もラインナップ。

今後はレクサスLC、レクサスUX、レクサウRX450HL用の開発を予定し、さらに新型スカイライン400Rなど日産のアクティブダンパーへの対応も検討されています。

こちらはレクサスNX用ですが、電磁弁はシェルケース内臓タイプとなっています。

もちろん配線は、セットアップがスムーズに行えるカプラーオン仕様です。

アイテムは、全て車種別の専用設計。
電磁弁の設計や取り付け角度も車種によって様々です。

レクサスNX用のバネレートはフロントが6㎏/㎜、リアが6.3㎏/㎜です。

もちろん36段の減衰力調整機構も装備。

クラウン用と同様に、乗り心地やハンドリング特性を、広範囲で自由に設定できます。

Iタイプのダンパーの減衰力調整ダイヤルは、シャフト上部にあります。

 

Information

株式会社ティエムシー

https://www.rs-r.co.jp/

 

 

Best☆i Active、ローダウンスタイルギャラリー