高速道路は、生活に必要な物資を運ぶ手助けや、クルマ・バイクで遠くへ出かける際に素早く移動できるなど、さまざまなサポートをしてくれます。そんな高速道路に、新たな利用手段として「スマートインターチェンジ」が普及しはじめました。”通常”のインターチェンジとはどのような違いがあり、どんなメリットがあるのでしょうか。今回はスマートインターチェンジをご紹介します。

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スマートインターチェンジとは

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スマートインターチェンジは、通常のインターチェンジとは異なり、ETC(電子料金支払いシステム)の端末を搭載したクルマのみが利用できる、専用のインターチェンジです。

従来のインターチェンジは、インターチェンジごとの間隔が長いこともあり、利用者のアクセスに難がありました。そこで、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)、高速バス乗り場の近くなどに増設する形で、スマートインターチェンジが導入されたのです。

スマートインターチェンジのメリット

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スマートインターチェンジを導入するメリットは、どこにあるのでしょうか。

1:手頃に設置できる

スマートインターチェンジのメリットでもっとも重要なポイントは、”手頃に設置できる”という点です。

通常のインターチェンジは高架橋を設置するなど、一般道とつなぐためにまっさらな状態から作らなければなりません。

しかし、スマートインターチェンジは既存のパーキングエリアの敷地内や高速バス乗り場の近くなどに作られるため、建設費があまりかかりません。

加えて、ETC専用なので常駐の「通行料金徴収員」が不要で、人件費を抑えられる強みを持っています。

2:アクセスが良くなる

スマートインターチェンジを設置して、交通環境の改善が図れる場合もあります。

特に、今まで高速道路のインターチェンジが存在しなかった都心から離れた土地では、移動時間の短縮につながるメリットが生じ、地域経済の活性化につながる利点が考えられるのです。

スマートインターチェンジのデメリット

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スマートインターチェンジには、メリットだけでなくデメリットも存在します。

1:”ETC搭載車”しか使えない

ETC専用の無人料金所となるため、ETCを搭載している車両しか利用できないデメリットがあります。

また、通常のインターチェンジに設置されているETC専用レーンとは異なり、料金所ゲートへ突入した際に、”一時停止”をしなければならないデメリットも。

一時停止中にETCが料金支払いとゲートの開閉をするための手続きをおこなうので、ノンストップでの通行ができません。

2:インターチェンジ周辺の交通渋滞増加も

また、スマートインターチェンジの設置に伴い、交通量が増加して渋滞が発生するデメリットもあります。

スマートインターチェンジは住宅や工業団地など、人々の生活に近い箇所に設置される場合が多いため、これまでなかった交通渋滞が発生するなど、生活環境の悪化が不安視されるケースもあります。

「東名」始め主要高速道路にもスマートインターチェンジが増えている

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2006年に埼玉県の三芳PA(関越自動車道)に設置されて以降、実に全国100カ所以上存在するスマートインターチェンジ。

東京近郊では近年、神奈川県の厚木PA(圏央自動車道)や綾瀬バス停(東名高速道路)に相次いで設置されるなど、利便性の向上を狙ったスマートインターチェンジが増えています。

特に、厚木や綾瀬は製造業や物流施設が多く、東西南北へ移動するトラックドライバーには重宝されるポイントとなっています。

まとめ

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クルマに乗る人へ、交通の利便性を高めてくれるスマートインターチェンジ。

近年は東名高速道路や圏央自動車道にも設置されるなど、急速に増加しています。

ETC搭載車に支払い用のETCカードを差し込むだけで、手軽に高速道路が使えるようになった今、利便性が高まるスマートインターチェンジは今後も普及していくでしょう。

仕事やドライブを快適にしてくれるスマートインターチェンジを、みなさんも活用してみてはいかがでしょうか。