2014年から始まったHondaの軽自動車「N-ONE」によるナンバー付きワンメイクレース。参加車両はN-ONE ターボFFに、必要部品を装着するだけ。1戦から参戦可能と、比較的簡単に参戦できて、しかも日本自動車連盟(JAF)公認競技と本格派!そんなN-ONE OWNER’S CUPをご紹介します。
CONTENTS
N-ONE OWNER‘S CUPってどんなレース?
N-ONE OWNER’S CUPは、2014年からスタートしたHondaの軽自動車「N-ONE」によるナンバー付きワンメイクレースです。
日本自動車連盟(JAF)公認競技の1つで、全国主要7ヶ所のサーキットにて年間14大会を開催。
参加資格は自動車運転免許証とJAF国内Aライセンスを所持している事と、Honda ワンメイクレース事務局に承認される事。
参戦費用
1戦あたりのエントリーフィーは35,640円(8%税込み)。
そのほかに、各サーキットの保険代、消耗部品代 (ガソリン・タイヤ・ブレーキ等)、遠征の旅費。
そしてレース前日に開催されるスポーツ走行料 5,400円×2回=10,800円となります。
レース参戦車両
レースに参戦する為のベース車両はN-ONE FF/TURBOモデルであれば何でも大丈夫。
新車から中古車まで探せるので、予算に応じたベース車両が探せます。
そこに、指定部品であるロールケージと前/後牽引フック、そして運転席のみバケットシートとシートレール、4点シートベルト(FIA公認)を装着すればレース参戦車両の出来上がり。
これだけで、レース参戦は可能ですが、もっともっと本格的にこだわりたい方は、サスペンションキットやブレーキパッド、ブレーキホースやホイール・タイヤなど、細かい部分も変更可能なので、普段の生活に使っているナンバー付きのN-ONEをこだわりのレーシング仕様にできちゃいます。
また、ナンバー付き車両でのレースという事で、参戦マシンでの自走参加が可能!
レース後には公道走行仕様に戻した後の、公道走行チェックの時間も設けられているので安心です。
TWIN RING MOTEGI 2&4RACE 併催の第11戦に行ってみた。
レーシングドライバーへの入門として、比較的簡単に参戦できる本格レースN-ONE OWNER’S CUP。
そのもう1つの魅力は、スーパーフォーミュラーなど、日本のトップカテゴリーレースと併催される事が多いので、同時にトップドライバー達の本格バトルも見れる事。
取材に行った第11戦も2&4RACEと併催という事で、2輪&4輪の日本最高峰カテゴリーの戦いの予選日に開催されました。
エントリー台数は51台。
今にも雨が降りそうな曇り空の下、ギリギリでドライコンディションが保たれたレースとなりました。
エントリーの顔触れを見てみると、レーサーを目指す若者から、普通のお父さん、社長やモデル、レースクイーンまで職業も様々。
共通点はたった一つ!レースと車が大好きな事のみ。
女性ドライバーも多数参戦!
参加台数も50台越えという、人気レースとなっているN-ONE OWNER’S CUPには、女性ドライバーの参戦も多数。
第11戦もエントリー51台中、8台が女性ドライバーでした。
参戦ドライバー 高橋純子さんに話を聞いてみた。
プロフィール
名前:高橋 純子 (たかはし じゅんこ)
職業:モデル
チーム名:GO&FUN HTRN-ONE
ゼッケン:66
参戦歴:4年
ポイントランキング:4位(Rd.10終了時点)
インタビュー
ーーー N-ONE OWNER’S CUPに参戦を始めたきっかけは?
昔から車のレースに興味があって、ずっと出てみたいと思っていたのですが、お金がかかるので中々動くことができませんでした。
そんな時に、このN-ONE OWNER’S CUPがスタートする事が決まり、このレースを広める為に、エキシビジョンで走る女性ドライバーの募集があったんです。
そこに選んで頂いたのがきっかけでした。
ーーー 憧れのレースに出場してみての感想は?
楽しい!!!の一言です。
楽しくて楽しくてしょうがなくて、私、周りの人にいつも変だって言われるんですけど、レース中ヘルメットの中でずっと笑顔なんですよね。
想像以上の楽しさでした。
ーーー 現在の参戦カテゴリーは?
このN-ONE OWNER’S CUPと、今年から、競争女子選手権KYOJO CUPにも参戦しています。
ーーー N-ONE OWNER’S CUPは、レーサーへの入門レースと言われていますが、実際に参戦してみてもそう思いますか?
はい。普段ナンバー付きで走っているN-ONEに規定の保安部品とエコタイヤを装着すれば出場できるので。
運転操作もオートマですし、レースを始めたい人にはかなりおススメです。
しかも、少しレースに慣れてきて余裕が出てきたら、足回りなども変更できるので、勝てるマシン作りというような、本格的なレース体験もできるので、レースの基本が学べると思います。
ーーー 今年で参戦4年目という事ですが、資金やメンテナンス、移動などはどうしていますか?
去年までは最初にお話ししたエキシビジョンメンバーとして参戦をしていたので、資金はかかっていなかったのですが、その契約が一昨年で切れてしまって。
でも、ご厚意で、車両はそのまま使っていいと言ってくださって。
なので、車両はレンタルさせてもらってます。
自分でレースを始めるにあたって、こんな無名のレーサーに簡単にスポンサーが付かない事は分かっているので、資金は自分で働いたお金でほとんど賄っています。
唯一、ドリンクが欲しいな・・・。と思って、GO&FUNさんに企画書を持ち込みました。
そしたら、色々と物品提供して頂けて、マシンもこんなカラーリングに!
メンテナンスや普段の車両の保管も名古屋にあるガレージProfiさんにご協力頂いていて、メカニックさんが運んでくれる時もありますが、基本はタイヤを練習用タイヤに履き替えて自走で移動しています。
ーーー 今回の決勝レースはどうでしたか?
ここまで着実に結果を出し、ランキング4位という所までいっていたのですが、今回もてぎ入りして練習走行をしていると、マシンにトラブルが出てしまって・・・・。
インパネに今まで見たこともないような警告灯が付いたりと、不調でした。
結局原因がわからないまま、決勝レースを走る事になってしまったので、攻める事もできず車両を守ってチェッカーを受ける事だけを目的に走ったので、残念な結果になってしまって。
ここまで成績がいい感じだったので、次戦のオートポリスは遠いしお休みしようかな?と思っていたのですが、今回こんな結果だったので、出ることにしました。
それまでにマシンの不具合の原因を解明しないといけなくなり、心配です。
まとめ
1度はレースに出てみたい。
そう思っても、お金がかかるとか怖いとか、色んな理由で中々踏み出せない人も多いと思います。
そんな人の為にと言っても過言ではない手軽さで、HONDAがスタートさせたN-ONE OWNER’S CUP。
遊びとしては、決して安い金額ではないかもしれません。
しかし、ナンバー付きの車両で出れるという事は、普段は家の車として使っているN-ONEでも出れるという事!
そう考えると、一気に参戦が現実的になる気がします。
今年の残りのスケジュールは、
Rd.12 9月9日 オートポリス
Rd.13 9月23・24日 スポーツランドSUGO
FINAL 10月28日 ツインリンクもてぎ
是非、皆さんもレーサーへの第一歩!踏み出してみてはいかがでしょうか?
JUN Butterfly N-ONE Project 公式Facebook:
https://www.facebook.com/JUN-Butterfly-N-ONE-Project-1028569910501719/
N-ONE OWNER’S CUP公式サイト:
http://www.n-one-owners-cup.jp/index.html
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