日本一のアルファロメオ使いを決める参加型モータースポーツ、アルファロメオチャレンジ。2017年シーズンの締めくくりとして、12月23日に富士スピードウェイで全国統一戦が開催されました。戦うアルファロメオ、アルフィスタ達が全国から集まり雌雄を決する戦い。今年の日本一はどのクルマだったのでしょうか?お伝えします!
アルファロメオチャレンジとは
アルファロメオチャレンジは、2003年よりARCA(AlfaRomeo Challenge Association:アルファロメオチャレンジアソシエーション)が主催しているイベントです。
富士スピードウェイや鈴鹿サーキット、岡山国際サーキットなど日本国内の主要なサーキットで地方戦が争われ、毎年12月の全国統一戦にて各クラスの日本一を決定する参加型イベントレースとなっています。
参加可能車種は、アルファロメオはもちろんですが、フィアット・アバルトの一部車種も可能となっており(併催のETCCは欧州車全般)、毎戦白熱したバトルが行われ、多くの参加者と観戦者を魅了し続けているのです。
クラス分けも細かく、各車両のチューニング・カスタム度合いによって適切なクラスで走れるよう配慮されています。
全国統一戦って何?
日本全国を東北、関東、中部、関西、九州の5地区に分けて各地区ごとでアルファロメオチャレンジ地方戦が行われ、その有効ポイント3戦分(※1)の合計で争われ、各クラス上位の参加者のみが全国統一戦に駒を進めるのです。
それはまさに選ばれし者だけが争う舞台であり、アルファロメオに乗るサーキットユーザーのための年に1度のお祭りでもあります。
※1:1つの地区戦を5戦参戦した場合、そのうち成績が良かった3戦がシリーズポイントとして計算される
日本一は今年もあの車種?
2016年は、長年続いたGTA勢をはじめとしたFF(フロントエンジン・フロントドライブ)車の王座が陥落し、ミッドシップレイアウトの4Cが最高峰であるSRクラスの王者になりました。
パワーユニットは1.75リッターターボエンジンがリアミッドに横置きでマウントされ、軽量パーツもふんだんに奢られた車重1,050kgという軽量ボディを実現しているアルファロメオ4C。
昨年以上にチューニングレベルやドライバーレベルの向上が図られ、既存のGTA勢がより苦戦を強いられると予想。
そんな中、ディフェンディングチャンピオンである高橋選手の4Cが不在だった最高峰のSRクラスですが、優勝候補筆頭として統一戦を迎えたのは、藤井選手の4C/1.75でした。
彼は、5つある地区戦のうち3地区でSRクラスチャンピオンを獲得した実力者です。
対峙するのは2010〜2013年、4年連続で統一戦チャンピオンに君臨した小西選手の156改V6/3.2。
決勝はポールポジションが藤井選手、フロントローに小西選手の配置でスタートします。
好スタートを決めた小西選手がホールショットを獲るも、終盤にアクセルワイヤーが切れるトラブルに見舞われ痛恨のリタイア。
さらには好スタートと思われましたがフライングの判定が取られ、ペナルティとのダブルパンチとなってしまったのです。
その結果、2017年アルファロメオチャレンジ全国統一戦チャンピオンは、4Cを駆る藤井選手のポールトゥウィンという結果となりました。
まとめ
今回は、アルファロメオチャレンジ2017全国統一戦の様子をお伝えしました。
アルフィスタ、クラブマンたちによる国際レーシングコースでのバトルは、JAF公式戦とは一味違った面白さがあります。
パドックの雰囲気は和やかながら、トラブルの対処に追われたり、久しぶりに会う仲間たちとアルファロメオに囲まれて談笑する光景はアルチャレならでは。
2018年からは、また新しいシーズンとなりますので、是非参加してみてはいかがでしょうか?
次のページではアルファロメオチャレンジ全国統一戦の様子を写真でお伝えします!