マックス・フェルスタッペンは、世界最高峰ffモータースポーツ「F1(フォーミュラ1)」で、代表的な現役ドライバーの1人です。7回のワールドチャンピオンに輝く”強敵”ルイス・ハミルトンとの激しい優勝争いを繰り広げるライバル的存在。所属チームのレッドブル・レーシングは、日本の自動車メーカー「ホンダ」のパワーユニットを搭載したマシンを使用しています。”ジャパンパワーの赤い猛牛”を駆る24歳のオランダ国籍ドライバーに、2021シーズンのF1は注目が集まっているのです。

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ホンダに13年ぶりのF1優勝をもたらしたマックス・フェルスタッぺン

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2019年7月5日に開催された、F1第9戦オーストリアGPで、レッドブル・レーシングのエースであり、カーナンバー33を背負うオランダ国籍ドライバー マックス・フェルスタッぺンは、予選7番手スタートから、ホンダのパワーユニットを搭載した「レッドブルRB15」のタイヤを上手に使いながら、果敢に前のマシンを交わしていきトップへ浮上します。そしてそのまま逃げ切り、堂々の優勝を果たしました。

ホンダにとって2006シーズン以来13年ぶりのレース優勝をもたらした男が、マックス・フェルスタッぺンなのです。

マックス・フェルスタッぺンとは

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それでは、マックス・フェルスタッぺンとはどのような人物なのでしょうか。

父親の背中を追ってレーシングドライバーへ

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マックス・フェルスタッぺンは、1997年にオランダで生まれた、速さと強さを兼ね備えた若きレーシングドライバーです。

父は、かつてF1で「直線番長」との異名を持ち、活躍を見せていた”BOSS”こと、ヨス・フェルスタッぺン氏。

マックス・フェルスタッペンは、4歳でレーシングカートを始めたのち、オランダとベルギーの2か国でのレース活動を経験。

2010年にメーカーのファクトリーチームへ所属し、レーシングカート・ヨーロッパ選手権でのタイトルを、次々に獲得していきました。

17歳で4輪レースへ参戦

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レーシングカートで数多くのタイトルを獲得したマックス・フェルスタッぺンは、17歳で4輪レースへのチャレンジを開始します。

そして2014年に、「ヨーロッパF3選手権」でデビューし、ルーキーイヤーでシーズン10勝を挙げ、シリーズ最多勝を獲得。

同じく2014年に行われた、世界の若手ドライバーたちが集う「マスターズF3」で圧倒的な速さを披露し、ポール・トゥ・ウインを成し遂げて一気に名前を世に知らしめたのです。

“運転免許なし”でF1に昇格

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マックス・フェルスタッぺンは2014年のヨーロッパF3選手権参戦中に、F1チームなど世界で活動する飲料メーカー「レッドブル」のサポートを受け、育成ドライバープログラムに加わります。

そして、ほぼ同時に2015シーズンより「スク―デリア・トロ・ロッソ」よりF1デビューが発表されました。

発表された段階での、マックス・フェルスタッぺンの年齢は16歳。

未成年であるどころか、公道をドライブできる自動車運転免許証を取得できない年齢でのF1参戦は、大きな話題となりました。

マックス・フェルスタッぺンがF1界に与えた影響は大きく、世界のモータースポーツを取り仕切るFIA(国際自動車連盟)は、F1参戦に必要な条件である「スーパーライセンス」の取得に”18歳以上”や”運転免許証所持”などの条件を付け加えるなど、変更を行ったのです。

そのため、マックス・フェルスタッぺンはルールが変わらない限り永遠に続く「最年少デビュー」の記録を持つことになりました。

10代最年少記録&オランダ国籍ドライバー初優勝

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2015シーズン、スク―デリア・トロ・ロッソよりF1デビューを果たしたマックス・フェルスタッぺンは17歳。チームメイトとなった20歳のカルロス・サインツJr(現・フェラーリ)と、平均年齢20歳を下回るフレッシュコンビが話題となります。

そして最年少での出走および入賞を1年目から達成し、10回のポイントゲットでランキング12位につける大健闘。2年目の2016シーズンには、”昇格”により、「レッドブル・レーシング」へ電撃移籍を果たします。

さらには移籍直後の第5戦スペインGPで、史上最年少優勝を達成。

マックス・フェルスタッぺンの打ち立てた「18歳228日」の歴代最年少優勝記録は、今も破られていません。

その後も現在までF1へ参戦を続けるマックス・フェルスタッぺンですが、若干23歳にして通算11勝(2021年第2戦 エミリア・ロマーニャGP)を挙げる実力を持っており、チャンピオンも狙えるドライバーとして注目されています。

マックス・フェルスタッぺンの「豪快」なドライビングスタイル

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マックス・フェルスタッぺンのドライビングスタイルは、「豪快」そのもの。

果敢に仕掛けてオーバーテイクを披露する姿には、誰もが惚れ込むでしょう。

2019年第9戦オーストリアGPでは、フェラーリを駆るチャールズ・ルクレールと激しいトップ争いを繰り広げた末、ホンダに13年ぶりの優勝をもたらすオーバーテイクを見せました。

その瞬間、マシン同士が当たるかどうかギリギリの局面で、世界中のモータースポーツファンをトリコにしてしまったのです。

まとめ

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レッドブル・ホンダのエースドライバーとして、F1チャンピオンを狙うマックス・フェルスタッぺン。

7回ものチャンピオン記録を持つルイス・ハミルトンを破り、次にF1チャンピオンを獲るであろうドライバーの名前を知っておいて損はありません。

オランダ国籍レーシングドライバーの、今後の活躍に注目しましょう!