レクサスは2021年3月30日、今後のブランド変革に向けた取り組みを発表し、あわせてEVコンセプトカー「LF-Z Electrified」を4月19日(月)に開催された2021年上海モーターショーに展示。2025年までに全車種に電動車を設定するほか、新型モデル2車種を2021年に発表するとした、次世代レクサスの象徴となるデザインや新技術を見ていきましょう。

レクサス LF-Z Electrified / 出典:https://global.toyota/jp/

2つの新型車が今年デビュー!? レクサスの電動化計画

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レクサスは今後のブランド変革に向けた取り組みとして、カーボンニュートラル社会実現などを目指し、電動化を進めていくと発表しました。

2025年までに全車種に電動車を設定するとともに、グローバルで10車種以上のEV、PHV、HV等の電動車を含む約20車種の新型や改良モデルを投入する予定としています。

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そのカテゴリーにはスポーツモデルや新しいショーファーカー、新ジャンルのモデルも含まれるとのこと。

なお、レクサスインターナショナルのプレジデント佐藤 恒治氏は、そのうちの2車種の新型モデルは2021年に発表すると述べました。

EVコンセプト「LF-Z Electrified」は2025年に実現!?

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今回発表された「LF-Z Electrified」は、次世代のレクサスを象徴するモデルであり、そのデザインや技術は2025年までの実現を見据えたEVのコンセプトカーです。

LF-Z Electrifiedに搭載される新開発の四輪駆動力制御技術「DIRECT4」は、前後の駆動輪を独立して制御し、走行シーンに応じてFF、FR、AWDなど瞬時に適切な駆動方式が選択されるシステムとなっています。

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アクセル、ブレーキ、ハンドル操作に応じて駆動力配分が適宜コントロールされ、ドライバーの意図する力強い加速感や爽快なコーナリング性能が実現されるといいます。

さらに、ステアバイワイヤ(ステアリングの電子制御技術)を採用することで直感的なステアリング操作を可能にし、ドライバーの操作とクルマの挙動がシンクロしたレクサスならではの乗り味「Lexus Driving Signature」が深化されました。

スピンドルグリルからスピンドルボディへ

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LF-Z Electrifiedのエクステリアは、レクサスのデザインアイコンであるスピンドルグリルに立体的な造形に組み込んだ「スピンドルボディ」という新たなデザインを採用。

フロントグリルを必要としないEVであっても、レクサスらしさを見失うことなく見事に進化させています。

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リアにおいては従来の「L」のエンブレムではなく、新たにアルファベットの「LEXUS」ロゴを配置した横一文字の薄型リアコンビネーションランプが採用されました。

新コンセプト「Tazuna」とは

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レクサスが掲げる「人間中心」の思想を具現化する新コンセプトが「Tazuna」です。

車名は人と馬が意思疎通をする「手綱」に由来します。

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LF-Z ElectrifiedのコックピットはこのTazunaに基づいて設計されており、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイ(HUD)を連携させることで、運転に集中しながらさまざまな操作ができるよう工夫されており、次世代レクサスのインテリアデザインを体現するものとなっています。

レストランの予約まで!? 数々の先進・快適機能

レクサス LF-Z Electrified / 出典:https://global.toyota/jp/

LF-Z Electrifiedに搭載されたAIは、ドライバーの嗜好や行動特性を学習し、好みや気分に合わせたドライブルートやレストランの予約までを提案してくれます。

また、デジタルキーにより物理的なキーの受け渡しをしなくても家族や友人がクルマにアクセスすることが可能となるほか、クルマへの荷物の宅配やカーシェアなどのサービスも利用可能となります。

レクサス LF-Z Electrified / 出典:https://global.toyota/jp/

さらに、ドアの開閉がスムーズに出来る「E-Latchシステム」を採用。

キーを持つ乗員が近づくと通常時は格納されているドアハンドルが自動的にせり出し、ハンドル内部のセンサーに触れることでドアの解錠・開扉を行うことができます。

このシステムではさらに、車両に搭載されたセンサーが接近する車両や自転車を感知して、乗員への警告もおこなってくれます。

LF-Z Electrifiedの主なスペック

■全長:4,880mm
■全幅:1,960mm
■全高:1,600mm
■ホイールベース:2,950mm
■重量:2,100kg
■航続距離[WLTP]:600km
■バッテリー容量:90kWh
■充電電力:150kW
■電池:リチウムイオン電池
■冷却方式:水冷
■0-100km加速:3.0秒
■最大速度:200km/h
■最大出力/最大トルク:400kW(543PS)/700Nm

まとめ

出典:https://global.toyota/jp/

2024年3月にはトヨタテクニカルセンター下山(愛知県豊田市)に新たな開発拠点が開設されるなど、さらなる創造的なクルマづくりが進められているレクサス。

LF-Z Electrifiedの「Z」は「ゼロエミッション」の頭文字ともなっており、電動化への意気込みが伺えます。

出典:https://global.toyota/jp/

2020年11月に新型「LS」「IS」が発売されたばかりですが、今年発表される新型モデル2車種についても、早くも気になるところです。