F1史上2例目となる「親子2代」でのF1チャンピオンを達成したニコ・ロズベルグ。5カ国語を話し、世界的に有名な航空大学に合格した経験を持つなど経歴はエリートそのものです。父と同じレースの道に進みましたが、ずっと光の当たらない日々を耐え抜き、ようやくF1王者を勝ち取りました。これまで名レースと共に、彼のここまでの道のりをご紹介します。

出典:http://www.nicorosberg.com/

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ニコ・ロズベルグ:プロフィール

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名前:ニコ・ロズベルグ

英字:Nico Rosberg

国籍:ドイツ

生年月日:1985年6月27日

デビュー:2006年バーレーンGP

出走:206戦

優勝:23回

ポールポジション:30回

ファステストラップ:20回

表彰台:57回

入賞:132回

チーム経歴:ウィリアムズ(2006~09)、メルセデス(2010~)

※2016年アブダビGP終了時

1982年のF1王者であるケケ・ロズベルグの息子として生まれたニコは11歳の時に本格的にカートを始め、父と同じレースの世界に足を踏み入れました。

以来カートでヨーロッパを転戦し、現在のチームメイトでライバルであるルイス・ハミルトンと同じチームで幼少期を過ごしました。

フォーミュラにステップアップした後も優秀な成績を収め、なんと17歳にしてF1のテストに参加するほどの才能を発揮します。

このようにレース活動は順調でしたが一時はテニス選手を目指したこともあり、また学業に力を入れた時期もありました。

また語学に堪能で5ヵ国語を話すことができ、さらにはロンドン・インペリアルカレッジの航空学部に合格した実績も持ち合わせるほど。

しかし、ニコは父と同じF1の世界に進むことを決意します。

2005年に初代GP2の王者に輝くと翌年、かつて父が王者に輝いたウィリアムズからF1デビューを果たしました。

 

華々しい経歴と我慢強さを兼ね備えるロズベルグ

出典:https://en.wikipedia.org/

ロズベルグ加入時のウィリアムズは低迷期だった。しかし、戦闘力の低いマシンで健闘を見せるとチャンスが訪れた。(出典:https://en.wikipedia.org/)

名門チームでのデビューということもあり周囲の期待も大きかったロズベルグは、デビュー戦となるバーレーンGPで早くも期待に応える走りを披露します。

予選ではミスを犯し12番手に沈みますが、決勝では終盤にオーバーテイクショーを繰り広げ7位入賞。

さらにはファステストラップを記録し、ルーキーとは思えない戦いぶりでF1王者への期待をより一層高める結果を残したのです。

しかし、その後は光の当たらない時期が長く入賞もままならない時期を過ごすなど、苦労人ともいえるF1キャリアを過ごすのでした。

当時のウィリアムズはマシンの戦闘力に欠け、ロズベルグは思うような結果を残せなかったのです。

 

その中でも、彼が魅せた名勝負は本当に多く、今でも多くのファンの記憶に残っているものばかり。次のページでは、その名レースをいくつかご紹介していきます。