アウディA1ファンカップをご存知ですか?アウディのコンパクトカー『アウディA1』のワンメイクで競うJAF公認のレースです。スーパーGT選手権に参戦するHitotsuyama GmbHが主催し、マシンはオフィシャルが一括管理。トランスミッションがオートマのため、初心者や女性でも気軽に参加可能!そんなアウディA1ファンカップの詳細や魅力についてご紹介します。
CONTENTS
用意するのはヘルメットだけ!アウディA1ファンカップとは?
アウディA1ファンカップは、その名の通りアウディA1による、富士スピードウェイで年間4戦行われるシリーズ戦のワンメイクレースです。
トヨタ・ヴィッツやマツダ・ロードスターで行われるワンメイクレースとの違いは、マシンを運営側が用意したレンタル車両で競い合うこと!
ドライバーがレース車両を準備する必要がなく、消耗品や燃料、レーシングウェアも用意してくれるため、エントリー料金を払えばヘルメットひとつで参加できるという、かなり間口の広いレースです。
アウディA1カップカー車両紹介
アウディA1ファンカップは、スーパーGT選手権に参戦するHitotsuyama GmbHが用意したアウディA1のみで争われます。
マシンは1.4L直4ターボエンジンを搭載したアウディA1が採用されており、JAF公認車両レギュレーションに基づきバケットシート、ロールケージ、消火器が取り付けられています。
レースといえば、クラッチ付マニュアルトランスミッションを操るイメージがありますが、アウディA1ファンカップの車両ではA1に純正搭載されている7速Sトロニックトランスミッションが使われているため、オートマ操作が可能。
シフトミスやオーバーレブを未然に防いでくれるため、オートマ限定免許取得者またはオートマしか運転したことがない方でも簡単に操作できる仕様となっています。
レースで使用されるベース車両アウディA1の諸元
2017年モデル アウディA1 1.4TFSI シリンダーオンデマンドスポーツ |
|
---|---|
形式 | DBA-8XCZE |
全長×全幅×全高(mm) | 3,985×1,740×1,425 |
ホイールベース(mm) | 2,465 |
ドア数 | 3 |
乗車定員(名) | 4 |
車両重量(kg) | 1,220 |
エンジン形式 | CZE |
エンジン種類 | 直列4気筒DOHC16バルブターボ |
排気量(cc) | 1,394 |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 110[150]/5,000~6,000 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 250[25.4]/1,500~3,500 |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 7速 Sトロニック |
JC08モード燃費(km/L) | 21.1 |
新車車両価格[税込] | 3,290,000円 |
ベース車両からの変更点
アウディA1ファンカップのマシンはバケットシート、ロールケージ、消火器以外に、エンドレス製ブレーキとビルシュタイン製サスペンション、ヨコハマタイヤ製のハイグリップSタイヤが装着されています。
そして、メンテナンス・修理はHitotsuyama GmbHが一括して行うため、マシンの信頼性は一切問題無し!
安心してレースに集中できる環境となっています。
シリーズチャンピオンは、GT300車両アウディR8LMSのドライブ権を獲得
アウディA1ファンカップのシリーズチャンピオンにはHitotsuyama GmbHがスーパーGT選手権GT300クラスで使用しているレーシングマシン『アウディR8 LMS』をドライブする権利がプレゼントされます。
コースは富士スピードウェイで、30分間の走行が可能。
限られたプロのレーシングドライバーでなければ運転できない本物のスーパーGT参戦マシンを操ることができる貴重な時間は、一生の思い出になること間違いなし!
そんなプレミアムな経験ができるのも、アウディA1ファンカップの魅力ではないでしょうか。
アウディA1ファンカップに参戦するには
アウディA1ファンカップの参加資格は、『普通自動車運転免許保有者』、『JAF国内A級ライセンス以上保有者』、『FISCOライセンス保有者』の3つ。
例外として、海外からのエントリーは問い合わせが必要なことと、第2戦エキシビジョンレースではFISCOライセンスのみで参戦可能なことには注意が必要です。
JAF国内A級ライセンスを取得するには
『JAF国内A級ライセンス』と聞けば、取得が難しいイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
講習を受けて、筆記試験と模擬レースの実技試験に合格すれば取得可能です。
まずは、JAF主催の講習会への参加が必要で、国内B級ライセンス取得者であれば約2万円、取得者でなければ約2万5千円の費用がかかります。
講習会は、9:00~17:00までの長丁場となっているので、スケジュールを1日開ける必要があり、要注意です!!
筆記試験はレースを行う上での最低限のルールやマナー、旗の種類などを問われる問題が出題されますが、教材を見ながら試験を受けることが可能なため、さほど難しくはありません。
また、実技の模擬レースでは、サーキットを全力走行して順位を争うのではなく、公道を走るぐらいのマイペースな速度域で普通にサーキットを周回すればOK。
審査基準は速さではなく、マナーやレースで必要なルールが守れているかが問われます。
ちなみに、サーキット走行は自らの車で行うため車で行くことが必須。
車に特別なカスタムは必要なく、ワンボックス、SUV、軽自動車でも問題ありません。
国内A級ライセンスの合格率は90%前後であり、普通に車を運転できる方であれば取得可能なライセンスの1つ。
取得までの金額は場所にもよりますが、講習会の料金も含めると3~5万円とされています。
FISCOライセンスとは
FISCOライセンスは、富士スピードウェイを走行するときに必要なライセンスで、ライセンス料金を払えば取得可能です。
新規取得には、入会金12,900円と年会費29,800円の計42,700円が必要となり、取得日から1年間有効。
また、翌年からは年会費29,800円を払うだけで更新可能となっています。
アウディA1ファンカップの参加費用
スポットエントリー | 1レース 36万円(税別) |
シーズンエ ントリ ー | 4レース 138万円(税別) |
このパッケージ料金にはタイヤ代、ガソリン代、ブレーキ・オイルその他消耗品すべて、輸送等ロジスティクスに係る費用、メカニック費用、レース保険代のすべてが含まれています。
ドライバーが用意するものといえば1日目の練習走行チケット代と食費、交通費、ドライバー装備品(ヘルメット必須)のみ。
レーシング装備については、シューズ/グローブ/アンダーシャツ/アンダーパンツ/バラクラバ/ソックスのすべて無料貸出のものが用意されています。
まとめ
敷居が高いと思われる自動車レースですが、アウディA1ファンカップは、ヘルメットひとつで参加できる魅力的なレースです。
これからレースを始めたい方にはピッタリのレース!
また、ベテランドライバーの参戦も多く、自らのドライビングテクニックを試したい方にもおすすめです。
参加費用は少し高く感じるかもしれませんが、マシンを購入したりメンテナンスや消耗品の費用もかからないのであれば、妥当な金額といえるのではないでしょうか。
車両はないけど、どうしてもサーキット走行がしたいという方は、究極のワンメイクレース・アウディA1ファンカップに参加してみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ先 Hitotsuyama GmbH A1ファンカップ事業部 |
|
---|---|
住所 | 〒417-0002 静岡県富士市依田橋152-1 |
担当者 | 一ツ山亮次 |
問い合わせ電話番号(携帯電話) | 090-7673-6268 |
contact@hitotsuyamagmbh.jp |
あわせて読みたい
[amazonjs asin=”B006YO4H5A” locale=”JP” title=”EBBRO/HPI 1/43 McLaren F1 GTR 2000 JGTC No21 ZERO A.Nakaya Y.Hitotsuyama 完成品”]
Motorzではメールマガジンを始めました!
編集部の裏話が聞けたり、月に一度は抽選でプレゼントがもらえるかも!?
気になった方は、Motorz記事「メールマガジン「MotorzNews」はじめました。」をお読みいただくか、以下のフォームからご登録をお願いします!