NISMO(ニスモ)は2018年モデルの新型GT-R NISMO GT3を発表!2013年に登場してから年々激化していくGroup GT3カテゴリーレースで活躍をみせてきました。そして、有力なレーシングチームやジェントルマンレーサーから人気を集め、好調な販売台数をみせています。年々GT3カテゴリーのレースが激化する中、ライバルに対抗すべく2018年モデルのGT-R NISMO GT3は相当な戦闘力アップを果たしたようです。
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日産GT-R NISMO GT3発表!2019年1月からデリバリー開始
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— Nissan NISMO (@NISMO) 2018年5月31日
ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(ニスモ)は、FIA-GT3カテゴリーのレーシングカー『2018年モデル日産GT-R NISMO GT3』を発表し、2019年1月にデリバリーを開始する事を明らかにしました。
そんなGT-R NISMO GT3は、GT-R NISMOをベースとして作られたGT3マシンで、2012年に初代モデルが登場。
2015年に2代目モデルが登場し、さらに今年4月に『エボリューションモデル』と呼ばれるモデルが走行する姿が公開されました。
この2018年モデルは2015年モデルに続く3代目モデルであり、従来モデルからさまざまなアップデートがなされるなど今後のGT3カテゴリーレースで今まで以上のさらなる活躍が期待されます。
2018年モデル 日産GT-R NISMO GT3の主なエアロダイナミクス変更点
2018年モデルの画像
2015年モデルの画像
エアロダイナミクス/車体構造の主な変更点
2018年モデル日産GT-R NISMO GT3のエアロダイナミクスは、2015年モデルよりも車体のダウンフォースの確保、サスペンションの改良、冷却性能の向上をテーマに開発されています。
ちなみにGT3マシンは外装パーツの変更が認められていないため、どこのサーキットでも安定した性能を発揮することが求められる事に。
そのため、サスペンションを全面的に見直され、車体の姿勢変化を抑制するなど、セッティングの変更による車高の変化に影響されない安定性の確保がなされているのです。
また、車体の安定性を向上させることで常に適度なダウンフォースを得ることが可能となりました。
そして今回のモデルチェンジでは、エンジンの搭載位置が従来よりも後方に寄せられており、エンジン前方に広い空間ができたことで、ラジエターとインタークーラーのレイアウトを変更。
また、エアインテーク、エアアウトレットのレイアウトも変更されており、これによって冷却効率が大きく向上させ、エンジンのオーバーヒートの抑制やパワーアップにもつながっているようです。
2015年モデルよりも低い車両重心と前後重量配分の適正化
2018年モデルのエンジンルーム内画像
2015年モデルのエンジンルーム内画像
エンジンルーム内の主な変更点
ニスモは2018年モデルの開発で、低重心化と前後の重量配分の適正化を大きなテーマとしていました。
また、2015年モデルまでのエンジン搭載位置は従来の日産GT-R NISMOと同様でしたが、2018年モデルでは約150mm車体中央方向に移動されています。
エンジンはドライサンプ化してオイルパンを薄型化することで、今までよりもエンジン搭載位置を約150mm低く設定。
これによりエンジンに紐付くプロペラシャフト、ギアボックスなどのパーツも搭載位置が低くなり、大きな低重心化を実現しています。
そして前後重量配分の適正化と低重心化を図ることで運動性能を大きく向上。
それに加えてフロントまわりのねじり剛性を高めると共にサスペンションも全面的にセッティングを見直し、ドライバーの操作に対してのレスポンスが増し、クセのない万人向けの操作性を可能にしています。
コクピットはドライビングに集中できるレイアウトに変更
2018年モデルのコクピット画像
2015年モデルのコクピット画像
コクピット内の主な変更点
日産GT-R NISMO GT3は、居住性と操作性の向上を目指してコックピットも一新。
シートは、従来よりも低いシートポジションに変更され、低重心に貢献。
しかし、低くした分メーターパネルが視界を遮ることのないように設計されています。
また、センターコンソールのデザインを変更して、従来よりもドライバーを中心とした配置にし、スイッチパネルのレイアウトを一新。
オプションでドライバークーリングシステムをが用意され、コックピット内を冷やすのではなくヘルメットとシートに冷風をダイレクトに送風できるので、夏場や高温多湿の地域でもドライバーのコンデションをベストに保ちます。
スペック&車両価格
スペック
2018年モデル 日産 GT-R NISMO GT3 | ||
---|---|---|
全長×全幅(mm) | 4,832×2,036 | |
ホイールベース(mm) | 2,817 | |
トレッド(mm) | 前 | 1,690 |
後 | 1,700 | |
車重(kg) | 1,285 ※FIAが決定する性能調整による変動あり |
|
エンジン型式 | VR38DETT | |
総排気量(cc) | 3,799 | |
最高出力(kW[PS]) | 405以上[550以上]/6,500 | |
最大トルク(N・m[kgf-m]) | 637以上[65.0以上]/5,000 | |
駆動方式 | FR | |
クラッチディスク | 5.5″メタル4プレート | |
トランスミッション | 6速シーケンシャル | |
ブレーキ | 前 | 6ピストンキャリパー/ベンチレーテッドスチールディスクおよびパッド |
後 | 4ピストンキャリパー/ベンチレーテッドスチールディスクおよびパッド | |
サスペンション | 前 | 独立懸架ダブルウィッシュボーン式 |
後 | 独立懸架ダブルウイッシュボーン式 | |
タイヤ | 前 | 330/710-18 |
後 | 330/710-18 | |
ホイール | 前 | 13.0J×18 |
後 | 13.0J×18 |
※FIAが決定する性能調整による変動あり
車両本体価格
60,000,000円(税抜き)
まとめ
年々レースの争いが激化してきているGT3カテゴリーで日産GT-R NISMO GT3は、数々の勝利を重ねてきました。
しかし、年々GT3カテゴリーのレースが増え注目度が増しつつあり、世界中の自動車メーカーが自社製スーパーカーをGT3マシンにして続々と発売しています。
そんな中で今回、大幅に改良された2018年モデルの日産GT-R NISMO GT3は、これからも強力なライバル達に勝つことができるのでしょうか。
2019年以降、新型GT-R NISMO GT3が登場してからの活躍に注目です。
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