三菱ファンや往年のモータースポーツファンであれば、『RALLIART(ラリーアート)』の名前を知らない人はいないでしょう。今回はラリーアートとは、どういう会社なのか、活動内容やラリーアートグレード車両についてご紹介します。
ラリーアートの紹介
ラリーアート(株式会社ラリーアート)は、三菱自動車のアフターパーツメーカーであり、同社のワークスチームの名前です。
トヨタで言うところのTRD、スバルならSTI、ホンダの無限にマツダのマツダスピードと言う位置付け。
トレードマークは、黒い四角の中にRALLIとARTが描かれ、これらの間に赤とオレンジの線がそれぞれ5本描かれたロゴとなっています。
ちなみにこのロゴは、ヨコハマタイヤが展開するタイヤブランド『ADVAN』のロゴデザイナーと同じデザイナーの作品だそうです。
かなりの歴史を持つラリーアートですが、2010年には業務縮小。
そして残念ながら、2018年11月30日にはホームページが閉鎖されました。
しかし、完全になくなったというわけではなく、テストアンドサービスという会社が、ラリーアート製品の販売を続けています。
ラリーへの参戦
ラリーアートといえばラリー、そして三菱といえばラリーです。
三菱自動車がWRC(世界ラリー選手権)に参戦していた当時、ラリーアートはワールドラリー車両の開発や、パリ〜ダカール・ラリーの参戦にも取り組んでいました。
また、ラリーアートが日本に設立される1984年の前年には!ラリーアート・ヨーロッパが設立されていて、同社もラリー車の開発に長年携わっています。
このように、ラリーアート設立以前からモータースポーツに取り組んでいた三菱は、ラリーアートの誕生によってさらなる高みへと進化していったのです。
ラリーアートグレード車両の紹介
そんなラリーアートでは、アフターパーツだけでなく、ラリーアートグレードの車両も販売されていたのはご存知でしょうか。
その中で、今でもよく見かける代表的な車両を、いくつか見ていきましょう。
1つはコルト ラリーアート バージョンRです。
5ドアハッチバックで、エンジンは直列4気筒DOHC16バルブICターボエンジンを搭載。
ゲトラグ社製5速MTが採用されていて、国内ラリーでは今も活躍している車種の1つです。
そしてもう1台は、ギャランフォルティス ラリーアートで、上級セダンとして発売されたモデルとなります。
こちらは、フルタイム4WDや専用フロントバンパー、そしてツインクラッチSSTや変速制御のモードにノーマルモードとスポーツモードを採用するなど、ラリーアートとしてのオリジナル性に富んだ1台です。
まとめ
今回はモータースポーツの歴史に大きな歴史を残した、三菱のワークスチームであるラリーアートについてご紹介しました。
現在はほぼ姿を消してしまったラリーアートですが、今でも根強いファンがいることは確かです。
今後の三菱自動車がどのようにモータースポーツ活動に取り組んでいくのか、その復活に期待したいと思います。
Motorzではメールマガジンを配信しています。
編集部の裏話が聞けたり、最新の自動車パーツ情報が入手できるかも!?
配信を希望する方は、Motorz記事「メールマガジン「MotorzNews」はじめました。」をお読みください!