国内2輪レースの最高峰「全日本ロードレース選手権」通称MFJと呼ばれる、バイクレースについて解説しました。どのようなレースで、どのようなカテゴリーがあるのか、皆さんは知っていますか?
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全日本ロードレース選手権(MFJ SUPERBIKE)とは?
1962年から財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)が開催している国内最高峰のオートバイ・ロードレースシリーズです。
開催クラスは、最高峰クラスのJSB1000と、J-GP2、J-GP3、ST600と計4クラス。
各クラスの特徴を見てみよう!
最高峰クラスのJSB1000から、J-GP2、J-GP3、ST600と計4クラスある全日本ロードレース選手権。
各クラス、どのような特徴があるのかご紹介します。
JSB1000クラス
国内外の最新リッタースーパースポーツバイクがエントリーするクラス。どのマシンも約200馬力を発揮し、排気量は4ストローク4気筒は600cc~1000cc、3気筒は750cc~1000cc、2気筒は850cc~1200cc。
そして、それぞれ最低重量が3気筒、4気筒は165kg、2気筒は170kgと決まっています。
また、コストの高騰を抑えるために上位6位に入賞した車両に対しては、部品の買取制度やタイヤの使用本数制限が設定されています。
J-GP2クラス
2010年よりMotoGPで始まったMoto2クラスに足並みをそろえる形で誕生したクラスです。
600cc/4ストロークのマシンにレース専用のスリックタイヤを使用し、オリジナルフレームを使用したマシンで戦います。
エンジン自体の改造範囲はST600とほぼ同じで、シリンダーヘッドは燃焼室の研磨およびポーティングのみ可能。2011年よりフロントフォークの変更、改造、バックトルクリミッター機構付きアフターマーケット製への交換も可能となります。
ST600クラス
2001年に創設され、ベースマシンのハイスペック化に伴い、足回りとエンジン、フレームなどのバランスを取るために、2007年シーズンよりフロント・リアともサスペンションの変更が可能となりました。
2015年からタイヤがブリヂストンのワンメイクとなっています。
排気量は、4気筒は401cc~600cc、2気筒は600cc~750ccまでとなっていて、エンジンの改造範囲は狭く、タイヤも溝付きのスポーツタイヤを使っているので、市販のマシンに一番近いクラスとも言えます。
J-GP3クラス
MotoGPロードレース世界選手権、Moto3クラスに直結したクラス。
いかに高いコーナリングスピードを維持しながらコーナーを曲がるかという、小排気量ならではのテクニックが要求されるクラスでマシンは、ほとんどがHondaの市販レーサーNSF250Rとなっています。一部、KTM、IODAなども参戦しています。
動画で見るで開幕戦!JSB1000、J-GP2、ST600、J-GP3クラス
JSB1000
鈴鹿2&4レース内で開催された、JSB1000クラスの開幕戦。
鈴鹿8時間耐久レース(鈴鹿8耐)の前哨戦+トライアウトとして行われたこのレースは、
YAMAHAの中須賀克行が、相変わらずの速さを見せポールポジションを獲得。
決勝レースは、J-GP2からJSB1000へクラスアップした高橋裕紀がルマン式スタートを見事に決めて、ホールショットを奪いレースをリードしますが、そこは200kmの耐久レース。
ピット戦略や中盤の慌ただしく進むレース展開。蓋を開けてみれば中須賀克行(ヤマハ)の独走おの形となりトップチェッカーを受けました。
J-GP2
今年からteamKAGAYAMAに移籍した#94 浦本修充 選手がポールポジションからホールショットを獲得し、
後ろを引き離しにかかったが、#090 渥美心 選手に抜かれ、2台でトップ争いを繰り広げた。
そんな白熱したバトルの中、18周目に渥美選手がマシントラブルでリタイア。浦本選手が優勝を納めました。
J-GP2
Race1に続き、Race2もポールポージションからスタートを切った#94 浦本修充選手。
後ろから#55國峰啄磨 選手が迫る中、最後までトップを守り抜き、Rece1と共にダブルウィンを達成しました。
ST600
#15 中山真太郎 選手がホールショットを獲得し、好スタートを切ったが、その後、転倒者が続出し、
マシンがコース上に残ってしまった為、11週目に赤旗中断。
10周終了時のリザルトを第1レースとしリザルト順にグリットを決め、残りを15週の第2レースとなりました。
第2レーススタート後も転倒者続出の荒れたレース模様となったが、#73 名越哲平 選手が全日本初の勝利を掴む結果となりました。
J-GP3
予選によりポールポジションを掴み、事前テストから今季絶好調の#634栗原佳祐選手が#56 小室旭 選手との接戦の結果、トップを守り切り、念願の初優勝を掴みました。
天気、気温、マシンのセッティングやライダーの状態。
色々な要因を背負いながらも少しでも速くチェッカーを受ける事だけを目指して繰り広げられる白熱のバトル。
チームはライダーをコースに送り出すために、ライダーはチーム全員の気持ちに応えるため、そして自分の夢の為に、どんな状況でも諦めない。
そんなドラマも見どころの1つです。
まとめ
見所いっぱいの2016 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ。
第6戦は8月20,21日にツインリンク茂木で開催されます。
2輪の日本最高峰レベルの戦いを楽しみに、是非観戦に行ってみてはいかがでしょうか?