2017年8月、32年の歴史に幕を閉じる事となった一台のバイク、YAMAHA“Vmax”。センセーショナルなデビューを飾り、ゼロヨン10秒台を叩き出すその加速に、当時のバイクファンは圧倒されました。時代に流されることなく、ただ無骨なまでにその存在感を放ち続けたヤマハVmaxをご紹介したいと思います。

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時代はバイクブーム

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1980年代カウルがストリート仕様に

1980年代、日本は活況に沸いていました。

経済も右肩上がりで、テレビではトレンディドラマが高視聴率を上げ、アイドル、コミック、バンドブームなど新しい価値観、文化が多く生まれたのです。

そんな時代を背景に、空前のバイクブームが到来します。それは、今考えると必然だったのかもしれません。

 

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Honda_VT250F_FC_MC08Model_1982.JPG

 

そんな1980年代、日本のバイクを取り巻く環境に大きな変化が訪れました。

それは、海外で認められていた「カウル」が日本でも認められた事。

ホンダからカウルが装着されたVT250Fが発売されると、他のメーカーも続々とカウル付きのバイクを発売します。

そんな中、スズキから衝撃的なバイクが登場したのです。

 

レーサーレプリカ(スーパースポーツ)

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Suzuki_RG250_Gamma.jpg

 

アルミ製のフレームをフルカウルで包み込んだ一台のバイク。

高性能エンジンを搭載し、ハンドルはセパレートハンドル。そのフォルムはまさにレーシングマシーン!そう”RG250ガンマ”です。

ガンマの登場は、当時のバイクファンに衝撃を与えました。

その後、他メーカーもレーサーレプリカを発売し始め、日本にレーサーレプリカブームが訪れるのです。

 

1985年Vmax誕生 Born in the USA

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

若いライダー達がレーサーレプリカに夢中になる中、レーサーレプリカとは一線を画するバイクが、遠い海の向こうで誕生しました。

それがヤマハVmaxです。

元々アメリカ生まれで、「ヤマハモーターUSA」の発案で生まれました。

コンセプトは「怒涛の加速・ストリートドラッガー」

アメリカでは人気のモータースポーツで、日本ではゼロヨンと呼ばれる、ストレートを如何に速く走るかを競うドラッグレースの流れをバイクにも取り入れようという発案からVmaxは生まれました。

 

次のページでは、Vmaxの特徴を余すところなく紹介!2008年に登場した新型では、さらに進化を果たしていきます!