ウィリーや、ジャックナイフ、ストッピーなど、オドロキの技が目の前で繰り広げられるエクストリームバイク!自由自在にバイクを振り回す姿はサーカスのようで、多くのイベントでエキシビジョンが行われています。しかし、あれだけバイクを振り回すためには、どんな改造が必要なのでしょうか?今回はそんなエクストリームのカスタムについて調べてみました!

出典:http://motoxtreme.jp/

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あのスゴ技を支えていたのは、オドロキのカスタムだったのです!

エクストリームとは

バイクを使用して、様々な技を繰り広げるスポーツ。それがエクストリーム!

ウィリーやジャックナイフだけでは止まらず、ウィリーのまま片手を離してみたり、シートから降りてみたり。

バイクを操作するテクニックだけではなく、ライダーの身体能力、運動神経もかなり問われるこの競技。

バイクの上に立ち上がるぐらいは普通なので、バランス感覚も非常に大事です。

世界各国で大会もあり、非常に注目されています!

 

そんなエクストリームを行うために必要なバイクは、もちろん専用に改造されているはず。

今回は、そんなエクストリームバイクのカスタムについて迫ります!

 

使用されるバイクの傾向

動画で使用されていたのもこのZX-9R(出典:https://www.kawasaki-cp.khi.co.jp/)

動画で使用されていたのはこのバイク KAWASAKI ZX-9R(出典:https://www.kawasaki-cp.khi.co.jp/)

ウィリーやバーンナウトなど、静止状態から一気に姿勢を変える必要があるため、排気量600cc以上のパワーがあるバイクが多いです。

その中でも、SSと言われるレーサータイプのバイクやスポーツタイプのバイクが多く選ばれており、その理由はやはり、100馬力を超す大パワーと、運動性能でしょう。

パワーのあるバイクほど、アクセルを開けることでリニアに車体を動かすことができるので、瞬時に態勢を変えることができるのです。

 

 

エンジンスライダーやエンジンガードは必須

出典:http://www.axxl.jp/

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バイクにとってツキモノなのが転倒。しかもエクストリームでやるようなスタントは、大体が転倒と紙一重のワザばかり。

練習で転倒なんて当たり前のような状況ですので、車体を保護するためのエンジンスライダーは必須でしょう。

これを着けると、転倒時に「つっかえ棒」のようになるため、エンジンやタンクなど、重要なパーツにダメージを受けにくくすることができます。

このように、車体を保護できます(出典:http://www.axxl.jp/)

このように、車体を保護できます(出典:http://www.axxl.jp/)

つけていなかったら…およそ100万円出して買ったバイクが一回の転倒で全損になってしまうかも…。

バイクはエンジンが剥き出しですので、一回の転倒でエンジンに深刻なダメージを負わせてしまう場合があります。

練習場にオイルを巻いてしまって、他の人の迷惑になる可能性もあるので、確実に装着することをお勧めします。

 

ネイキッド化

出典:http://www.honda.co.jp/

ノーマルのCBR1000RR(出典:http://www.honda.co.jp/)

スーパースポーツ(SS)と呼ばれるバイクを使用して行う場合、まずハズしておきたいのがカウル類。

前述の通り、転倒する可能性が非常に高く、転んだらすり傷だらけ、ひどいと破損は間違いないでしょう。

新品のカウルが何枚あっても足りないので、基本的にカウルは外してネイキッドバイク状態にしておくことをオススメします。

出典:http://www.bugbro.com/

ネイキッド化(この場合ストリートファイター風とも言います)したCBR1000RR(出典:http://www.bugbro.com/)

なお、ネイキッド化した際には、保安部品の移設を行いましょう。

車体によっては構造変更の申請も必要な場合があるかもしれませんので、ご注意を。ストップ違法バイク。

 

ハンドル変更

CBR600RRの純正ハンドル回り。低い・・・(出典:http://www.cbr600.ru/)

CBR600RRの純正ハンドル回り。低い・・・(出典:http://www.cbr600.ru/)

ベース車両にSSを選んだ場合、ハンドルの位置がかなり低く設置されているため、体勢の自由が効きにくいです。

また、ハンドル自体がタンクに干渉することで、切れ角が狭い場合も。

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バーハンドル化すると、ハンドルの取り付け位置がかなり上になります(出典:http://www.bugbro.com/)

それを解消するために、バーハンドルなどに変更してポジションを高めに変えます。

中にはセパハン(セパレートハンドル:基本的にはポジションを下げるハンドルです)を逆さにつけて高さを稼ぐ人も。

ハンドル逆さ付け!(出典:http://mad-rider.cocolog-nifty.com/)

ハンドル逆さ付け!(出典:http://mad-rider.cocolog-nifty.com/)

基本的に低速で行われるエクストリームでは、これだけで走行時の取り回しが変わるので、定番のカスタムとなっています。

 

なお、低いハンドルのままで行うツワモノもいます。好みのポジション次第ともいえるので、ちょっと難しいですね。

 

タンクは凹ませる

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よく見ると、タンクが凹んでいます(出典:http://motoxtreme.jp/)

スタントを見ているときには、気づきにくいかもしれませんが、ガソリンタンク上部がかなり凹んでいます。

これは転倒によるものではなく、意図的に行われているカスタムのひとつなんです。

「キリスト」と呼ばれるタンクの上に立つ大ワザなど、タンクの上に立ったり座ったりが多いエクストリームでは、曲面がきれいに出た純正タンクでは足場が悪く危険。

そのため、タンクを凹ませて足やお尻をハマりやすくします。滑り止めを張るのも効果的です。

ちなみに、やり方によってはガソリン容量が5~6リッターほど減るそうです。

 

リアブレーキをハンドルに移設

上がクラッチ、下がブレーキレバー。(出典:http://www.axxl.jp/)

上がクラッチ、下がブレーキレバー。(出典:http://www.axxl.jp/)

エクストリームにおいて、ブレーキの移設は一番の肝と言っても良いのではないでしょうか?

マニュアルのバイクは、リアブレーキを右足で操作するため、車体から身体を離すワザを披露している際にブレーキをかけることができません。

また、ウィリーを持続させる一番のポイントもリアブレーキのため、触れないことは死活問題なのです。

それを解決するために、左手のクラッチレバー付近に、ブレーキレバーを増設します。

これによって、絶妙な車体の調整が可能になっているのです。必須とも言えるカスタムのひとつです。

 

ウィリーバーをつける

出典:http://www.nikotama-kun.jp/

出典:http://www.nikotama-kun.jp/

車体後部につける金属のパーツがウィリーバー!

ウィリーした際に、一定の角度になるとバーが先に地面に設置して角度管理が可能です。

こちらですが、基本的には使えるワザ数を増やすためにつけるパーツであり、足をかけたり、バイクを完全に立てることができます。

バイクが立ちます(出典:http://www.trustone-ex.com/)

バイクが立ちます(出典:http://www.trustone-ex.com/)

足かけに関しては、タンデムシートに穴を開け、補強して作成する人も多いですね。

なお、車体に強固に取り付けるため、あんまり派手に当てていると、フレーム側にひずみが来ます。要注意です。

 

スプロケ交換

左がノーマル。右が変更するスプロケット(出典:http://motofreak.exblog.jp/)

左がノーマル。右が変更するスプロケット(出典:http://motofreak.exblog.jp/)

広場のようなところで行うエクストリームには、最高速はあまり必要ありません。

そこでスプロケットを交換して、車体の性能を加速側に振ります。

とにかくでかい!(出典:http://ysp-iwata3.jugem.jp/)

とにかくでかい!(出典:http://ysp-iwata3.jugem.jp/)

そうすることで、停止状態からでもマックスパワーまでの到達が早くなり、ウィリーやドリフト等がしやすくなるようです。

ちなみに、フロントのスプロケは小さく、リアのスプロケは大きくすることで、車体性能を加速側に振ることができます。

 

 

 

 

まとめ

今回はエクストリームのスゴ技を支えているカスタムに迫ってみましたが、いかがだったでしょうか?

バイク好きでないと、見た目には気付きにくいですが、競技に特化したマシンにするための改造が行われています。

ただし、大幅に性能を引き上げるチューニングなどではなく、クルマで言うところのポジション変更的なモノが多いですね。

いつでも最適なポジションでドライブすることで、ストレスなくマシンを操作することが可能ですよ!

エクストリーム、始めてみませんか?

 

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