スペイン・サルベーラ出身のオートバイレーサーで、5歳のときからオートバイに乗り始め、2013年シーズンよりロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦。膝を擦るだけでは飽き足りず、肘スリをしながらのコーナリングという独特のライディングスタイルと、若干20歳という若さでのMotoGP史上最年少のシリーズチャンピオン獲得という経歴を持つ、若き天才ライダー”マルク・マルケス”を知っていますか?
CONTENTS
マルク・マルケス:プロフィール
名前:マルク・マルケス(Marc Marquez)
所属チーム:Repsol Honda Team
生年月日 | :1993年2月17日 |
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出身地 | :スペイン |
身長・体重 | :168cm・59kg |
ゼッケンナンバーは#93
バイクに乗り始めたのは5歳の時。そして、2001年(8歳)にはカタルニア州のエンデューロ選手権でジュニアクラスのチャンピオンを獲得。
翌02年からはロードレースに転向。ここからロードレースでのキャリアをスタートさせます。
マルク・マルケス:レース戦歴
2008年:世界選手権デビュー、世界選手権 125cc 13位
2009年:世界選手権 125cc 8位
2010年:世界選手権 125cc チャンピオン
2011年:世界選手権 Moto2 2位
2012年:世界選手権 Moto2 チャンピオン
2013年:世界選手権 MotoGP チャンピオン
2014年:世界選手権 MotoGP チャンピオン
2015年:世界選手権 MotoGP 3位
世界選手権デビューから2年で125ccのシリーズチャンピオン獲得、そしてMoto2クラスにステップアップ1年後、MotoGPクラスでは初年度にシリーズチャンピオンという快挙を達成したマルケス。
特に、Moto2クラス、そしてMotoGPクラスでのシリーズチャンピオンは共に史上最年少での獲得となり、天才ライダーマルク・マルケスの名を世に知らしめる事となったのです。
Repsol Honda Teamプロモーションムービで見るマルケスのライディング
現在のMotoGPではあまり珍しくなくなりつつある肘を擦りながらのライディングスタイル。その肘擦りスタイルを一躍有名にしたのもマルケスなのです。
そんな、まるで重力を無視したかのようなバンク角と肘擦りを、是非ムービーでご覧ください。
https://youtu.be/LAPf66ITDxA
同じくRepsol Honda Teamで、マルケスがチームに加入する前年に引退したケーシー・ストーナーに似ているとも言われる、この、マルケス特有の新しいライディングスタイルは、マルケスの肘擦りスタイルとして注目を集めています。
肘擦り以外にも有名なマルケスのマシンチェンジ
MotoGPでは、2005年からMotoGPクラスで導入された、決勝レース中のコンディション変化にともない、異なるタイヤを装着したマシン(スリック→ウエット/ウエット→スリック)への交換が許可されるというルールである『フラッグ・トゥ・フラッグ』が採用される場合があります。
その場合、レース中の決められた周回の中でライダーは1度ピットインし、スペアマシンに乗り換える必要があるのですが、そのマシンの乗り換えも、マルケスは独特なのです。
ご覧のとおり、『フラッグ・トゥ・フラッグ』でのマシン乗り換え時、マルケスは地面に1度も足を付くことなく飛び移る形でマシンを乗り換えるという神業をレース中に披露して見せます。
この乗り換えスタイル、通常の人間なら実際に出来たとしても、瞬間的な体力を消費しすぎて息切れでタイムアタックどころじゃなくなってしまうと思いませんか?
そんな、パフォーマンスを見せてなお結果を出せる。
それがマルケスの若き天才と言われる所以なのかもしれません。
憧れのライダーはヴァレンティーノ・ロッシ
そんな、若き天才マルク・マルケスにも、憧れのライダーは存在します。
それは、ライダーの誰もが憧れ、走る伝説と呼ばれるヴァレンティーノ・ロッシ。
バイクのレーシングライダーを夢見るマルケス少年は、バイクに乗っている時だけではなく、バイクを降りた姿さえもカッコいいロッシみたいになりたいと、ロッシのマシンの模型を部屋中に飾っていたそうです。
そんなマルケス少年は、いつしか憧れのヒーローと同じMotoGPという世界最高峰の舞台で、トップ争いを繰り広げる事になるとは夢にも思っていなかったのではないでしょうか?
『子供の頃の憧れ』と同じ舞台に立つだけではなく、同じ舞台での戦いに勝利し、初めて優勝を決めた瞬間、彼はいったい何を思ったのでしょう。
まとめ
2015年シーズン第17戦マレーシアGPでは『憧れ』だったロッシのチャンピオン争いに執拗に介入し、ロッシに故意に転倒させられてしまうというアクシデントが発生し、2人の間に確執が生まれてしまうなど、MotoGPファンにとっては残念な出来事もありました。
しかしこれもマルケスにとってロッシの存在が大きく、勝った事がまぐれではなく実力であるという事を、決勝レースでロッシと接戦を繰り広げるたび確認し、ロッシを超えるという夢に手が届き始めた自分の実力を戒めているからこその出来事ではないかと思います。
2016年シーズンもチャンピオン争い真っ只中のマルケス。
そんな、独特のスタイルとパフォーマンス、そして誰よりも激しい攻めのレースを生で見れるチャンス!
今年もツインリンクもてぎで開催されるMotoGP日本グランプリは10月14日~16日の開催です!
ツインリンクもてぎMotoGP日本グランプリ公式HP→http://www.twinring.jp/motogp/