2018年シーズン、中上貴晶選手がMotoGP™の最高峰クラスにLCRホンダ・イデミツから参戦中です。日本人ライダーがMotoGPクラスに参戦するのは、青山博一選手が2014年にフル参戦したのを最後に4年ぶりとなります。そんな中上貴晶選手について、これまでの経歴や活躍などを振り返ってご紹介します。

 

中上貴晶

出典:http://www.honda.co.jp/WGP/teamasia/2017/seasonreview/moto2/?from=cattopnews

 

 

中上貴晶選手とは

 

中上貴晶

出典:http://www.honda.co.jp/WGP/race2017/photo/

 

中上貴晶(なかがみ たかあき)選手は千葉県千葉市出身のレーシングライダーで、これまで全日本ロードレース選手権(以下:全日本)、スペインロードレース選手権(CEV)、ロードレース世界選手権(以下:MotoGP)で活動を行っており、2018年シーズンからはLCRホンダ・イデミツチームからMotoGPクラスへの参戦。

 

ゼッケンナンバーはmoto2時代と変わらず”30″

 

2018年シーズン、中上選手のゼッケンナンバーは”30″であり、これはMotoGPに参戦し始めてから変わらない数字です。

それは、彼がMotoGPアカデミーからスペイン選手権に出場する際の指導者であったアルベルト・プーチが選んだゼッケンナンバーでした。

 

主な成績

 

中上貴晶

出典:http://www.honda.co.jp/WGP/race2017/photo/

 

全日本ロードレース選手権

シーズン クラス マシン チーム 年間ランキング
2005年 125cc ホンダ RS125R HARC-PRO. 13位
2006年 125cc ホンダ RS125R HARC-PRO. 1位

 

シーズン クラス マシン チーム 年間ランキング
2010年 ST600 ホンダCBR600RR MuSASHi RTHARC-PRO. 8位
2011年 J-GP2 ホンダCBR600RR MuSASHi RTHARC-PRO. 1位

 

ロードレーススペイン選手権

シーズン クラス マシン チーム 年間ランキング
2006年 125cc ホンダRS125R MotoGPアカデミー 12位
2007年 125cc ホンダRS125R MotoGPアカデミー 6位

 

MotoGPでの成績

シーズン クラス マシン チーム 年間ランキング
2007年 125cc ホンダ RS125R レッドブルMotoGPアカデミー NC
2008年 125cc アプリリア RS125 I.C. チーム 24位
2009年 125cc アプリリア RS125 オンガッタ チーム I.S.P.A. 16位

 

シーズン クラス マシン チーム 年間ランキング
2012年 Moto2 カレックス イタルトランス レーシング チーム 15位
2013年 Moto2 カレックス イタルトランス レーシング チーム 8位
2014年 Moto2 カレックス イデミツ ホンダ チーム アジア 22位
2015年 Moto2 カレックス イデミツ ホンダ チーム アジア 8位
2016年 Moto2 カレックス イデミツ ホンダ チーム アジア 6位
2017年 Moto2 カレックス イデミツ ホンダ チーム アジア 7位

 

鈴鹿8時間耐久レース

シーズン マシン チーム ライダー 年間ランキング
2010年 ホンダCBR1000RR MuSASHi RT HARC-PRO. 中上貴晶/清成龍一/高橋巧 1位
2017年 ホンダCBR1000RR MotoGPアカデミー 中上貴晶/ジャック・ミラー/高橋巧 4位

 

人物像と生い立ち

中上貴晶

出典:http://www.honda.co.jp/WGP/race2017/photo/

 

中上選手は、4歳からポケットバイクに乗り、6歳からレースを始めます。

そして50ccのミニバイクレースに転向してから、わずか9歳でモトチャンプ杯ミニバイクレース全国大会で優勝し、最年少出場者と最年少優勝記録を樹立。

さらにそこから、3年連続で全国大会優勝を獲得します。

その後12歳となった2005年から全日本ロードレース選手権に参戦を開始。

14歳となる2006年にシリーズ全6戦において全て優勝を飾るという圧倒的な速さで125ccクラスチャンピオンを獲得。

若手育成のための「MotoGPアカデミー」の選考に合格したことで、スペインに渡り武者修行を行いました。

その一環として2006年・2007年はスペインロードレース選手権125ccクラスに参戦し、シリーズランキングが2006年で12位、2007年で6位となります。

そして2008年からは、2年連続MotoGP125ccクラスにフル参戦するものの、2年間でシリーズランキングが24位と16位で上位に食い込めず、3年目シーズンはシートを失い、全日本へカムバックする事に。

2010年の全日本ST600クラスではランキング8位、翌2011年J-GP2クラスでは全レースでポールトゥウインという驚異の記録を残しシリーズチャンピオンを獲得。

2012年からMotoGPへ復帰し、イタルトランス・レーシングチームからカレックスのマシンを駆りmoto2クラスに参戦しました。

そこから2年間、同チームからmoto2クラスに参戦。

シリーズランキングが2012年に15位、2013年は2位を4回、3位を1回でシリーズランキング8位となります。

2014~2017年は、元GP500ccクラスのライダー岡田忠之氏が監督を務めるイデミツ ホンダ チーム アジアへ移籍。

2014年はシリーズランキング22位でしたが、2015年に8位、2016年に6位、2014年に7位と上位に食い込む活躍を果たし、2016年第8戦オランダGPには念願の初優勝を飾りました。

 

中上貴晶選手が故・富沢祥也選手に捧げたサンマリノGP第2位

 

中上選手は、故・富沢祥也選手とミニバイクレース時代からライバルであり仲間でもありました。

2010年MotoGP・moto2クラスに参戦した富沢選手は、第12戦サンマリノGPのレース中の事故で死亡。

当時、中上選手は全日本でレース活動を行っていましたが、2012年にMotoGPに復帰してからのサンマリノGPには特別な想いを持っています。

2013年サンマリノGPにも、絶対に優勝したいという気持ちで挑み、結果は2位と、あと一歩のところで優勝を逃してしまいました。

その時、中上選手は次のようにコメントしています。

 「ここで初優勝を獲得し、ショーヤに贈りたいと思ってました。」

出典:https://as.com/motor/2013/09/16/motociclismo/1379298463_107022.html

また、パドックに帰ってきたとき、観戦に来ていた富沢選手のお母さんに「勝てなかった、ごめん。」と話したそうで、2位と好成績を残しながらも富沢選手に優勝を捧げることができなかったことを悔やんでいました。

 

中上選手の姉が美人過ぎる

 


ネットで”中上貴晶”を検索すると、関連ワードに「姉」と出てきます。

実は、中上選手のお姉さんは彼のマネジメントを行っており、毎レースをピット内で見守っているのです。

そしてMotoGPのTV放送などでその姿が映ることもあり、中上選手の姉が美人過ぎるとネットで話題になっていました。

たしかに、SNSの画像ではかなり美人です。

 

まとめ

 

https://www.youtube.com/watch?time_continue=15&v=WXs5zI4IqBk

 

2018年シーズンは中上貴晶選手以外にもトーマス・ルティ(2017年moto2クラス2位)、フランコ・モルビデリ(2017年moto2クラスチャンピオン)、チャビエル・シメオン(2017年moto2クラス27位)がmoto2からMotoGPクラスへステップアップする事が決定しています。

ルーキーライダー4人を含め、2018年のMotoGPクラスはどのような激戦が繰り広げられるのか、楽しみで仕方ありません。

特に中上選手には、故・加藤大二郎選手以来のMotoGP表彰台に上がっていただきたいところ。

今年の鈴鹿8耐にはホンダのワークスチームから参戦することも決まっており、非常に楽しみです。

 

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