ホンダCB400SFは、日本のほとんどのライダーが1度は乗っていると言っても過言ではないバイクの1台。なぜなら、普通自動二輪車運転免許を取得する際に使用される教習車の定番が、このモデルだからです。そして免許を取得してからもCB400SFを購入するライダーも多く、長く愛され続ける1台。そんなCB400SFの歴代モデルやスペック、中古車相場などをまとめてご紹介します。

 

ホンダ CB400SF 2016

© Honda Motor Co., Ltd.

ホンダCB400SFとはどんなバイクなのか

 

ホンダ CB400SF 2013

©Honda Motor Co., Ltd.

 

CB400SFはホンダが製造・販売する排気量400ccのバイクで、正式名称は「CB400 SUPER FOUR」。

略称のCB400SFと言えば、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

1992年にホンダCB-1の後継として登場し、現在も現行車として販売されているロングセラーモデルです。

登場から現行モデルまで2度のフルモデルチェンジが行われており、初代モデルは1992~1998年まで製造されたNC31型、2代目モデルは1999~2006年まで製造されNC39型、現行型である3代目は2007年から製造されNC42型となっています。

2005年からはハーフカウルを取り付けたCB400スーパーボルドール(CB400 SUPER BOL D’OR)が登場し、丸目ライトのCB400SFとはひと味違った外観が魅力となりました。

普通二輪車免許取得ライダーが乗れるように400ccという排気量設定ですが、近年は日本と免許制度が違うオーストラリアや東南アジアにも輸入、販売されています。

 

CB400SFの魅力はどんなところか

 

ホンダ CB400SF 2016

©Honda Motor Co., Ltd.

 

CB400SFの魅力はバイクのトータルバランスに優れ、また日本の道路事情にもしっくりくるサイズとパワー感です。

車体の大きさやシート高は、日本の平均男性身長170cmの方が乗るのに丁度よく、まさに日本人のために生まれたようなバイクといえるでしょう。

現行型モデルでは最大出力41kW(56PS)を発揮し、エンジンの低回転域から高回転までストレスなく回るので、街乗りの速度域ではとても扱いやすいパワーとなっています。

また、400ccバイクというのは、日本の免許制度上で誕生した排気量ですが、その制度が生み出した名車の1台といえるでしょう。

 

CB400SFのモータースポーツでの活躍はどんなところか

 

400ccネイキッドバイクのレースといえば、様々なロードレース選手権などで分類されたNK4クラスのレースです。

これはSP4やTT-F3クラスのように、レプリカバイクが出場できるものではなく、あくまで400ccのネイキッドバイクのみが出走するレースで、CB400SF以外にヤマハXJR400R・FZ400、スズキGSX400インパルス・GSX400S刀、カワサキZRX400・ゼファー400などが出場可能でした。

NK4には、多くの出場可能マシンがありましたが、最も人気だったのはCB400SFであり、NK4はCB400SFのワンメイクレースに近い状態となっていたのです。

また、現在も開催されるビッグイベントレースである鈴鹿4時間耐久レースにも、このCB400SFで出場するライダーもいましたが、それとは別に400ccネイキッドバイクを対象とした鈴鹿NK4時間耐久レースも存在し、ピーク時は一回のレースに100台以上のCB400SFがエントリーしていた事でも有名です。

 

CB400SFのスペックは

 

ホンダ CB400SF メーター 2017

©Honda Motor Co., Ltd.

 

CB400SF主要スペック

全長×全幅×全高(mm) 2,080×745×1,080【1,160】
軸距(mm) 1,410
最低地上高(mm) 130
シート高(mm) 755
車両重量(kg) 199【205】
乗車定員(人) 2
最小回転半径(m) 2.6
エンジン種類 水冷4ストローク直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量(cm³) 399
最高出力(kw[PS]/rpm) 41[56]/11,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 39[4.0]/9,500
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)
変速機形式 常時噛合式6段リターン
燃費 (km/L) 31.0(国土交通省届出値:定地燃費値)
21.2(WMTCモード値)

【 】内はCB400スーパーボルドー

 

エンジンに「HYPER VTEC Revo」を採用

 

現行型CB400SFのエンジンは独創のバルブ制御システム「HYPER VTEC Revo」を搭載しています。

このシステムは、エンジン回転数に応じて1気筒あたりのバルブ数を2バルブと4バルブと切り換えるバルブ制御機構で、ホンダ独自のVTECテクノロジーの最新版で、バルブは1速から5速までは6,300rpm、6速時には6,750rpmで4バルブに切り換わり、1速から5速までの6,300rpm〜6,750rpmで走行しているときは、スロットル開度が少ない場合に燃焼効率に優れる2バルブの作動を可能としているので低燃費走行での高速クルージングが現実となりました。

 

CB400SFの中古車相場は

 

ホンダ バイク ショップ ディーラー

Photo by RubyGoes

 

CB400SFの中古車価格は15万~68万円で、平均相場は約50万円です。

ちなみに買取査定相場は10万~50万円程度。

中古車の年代別では、型式NC31(1992~1998年)、NC39(1999~2006)、NC42(2007~)の3つで見てみると、NC31が18万~38万円、NC39が19万~45万、NC42が51万~68万円となっています。

丈夫なバイクのため、多走行距離でも大きな問題ではありません。

しかし、バイク便で使用していたものやメーター交換歴のある車両は極力避けたいところ。

狙い目はNC39の後期型で「CB400SF SPECⅢ」あたりが古臭さもなく、エンジンも3代目VRECが搭載されているのでおすすめです。

 

まとめ

 

ホンダ CB400SF 2016

©Honda Motor Co., Ltd.

 

CB400SFはビギナーからベテランまで楽しめるスタンダードバイクとして、どんなライダーにもおすすめしたい1台です。

近年400cc以下のバイクで4気筒エンジンを搭載するものは、かなり少なくなり、CB400SFのような正統派ネイキッドバイクは影が薄くなりつつあります。

しかし、運動性能は街乗り、ワイディング、サーキットまでアンダー400ccカテゴリーではどのバイクにも負けない高性能なモデル!

CB400SFが流行や時代に関係なく、永遠のスタンダードモデルとして今後も進化していくことを期待したいと思います。

 

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