かつて250CCマルチで一世を風靡したCBR250シリーズが、2011年MC41シングルエンジンのグローバルモデルとして復活!そしてツインエンジンモデルとしてMC51CBR250RRが新しく生まれ変わりました。そんな、20年以上の時を超えて、全く新しく生まれ変わったCBR250R・CBR250RRをご紹介いたします。

出典:http://www.honda.co.jp/news/2011/2110315-cbr250r.html

 

シングルスポーツモデルとして、新しく生まれ変わったCBR250R

 

2010年10月27日。実に20年以上の時を超えて、CBR250Rの名前を冠し、MC41 CBR250Rが発売されました。(日本仕様は2011年3月18日販売)

このモデルは、タイのタイホンダマニファクチュアリングカンパニー・リミテッドとホンダモーターサイクル&スクーターインディア・リミテッドの2社で、全世界での販売を目的としたグローバルモデルとして開発されました。

MC41 CBR250Rは新設計のエンジン、MC41Eは水冷4バルブDOHC単気筒を積み、moto3の流れを受けて次世代のシングルスポーツモデルとして全く新しく生まれ変わりました。

エンジンは二輪車DOHCエンジンで初のローラーロッカーアームを採用し、シリンダーのセンターからクランクシャフトをオフセットすることによりフリクションロスを低減。

さらに一時バランサーシャフト・サイレントカムチェーン・メタルクランク軸受などを採用し、高い静粛性を実現しました。

そして、PGM-FIを搭載しインジェクション化され、O2センサーなどによるフィードバック制御・キャタライザーマフラーなどにより高い環境性能を実現したのです。

外観はVFR1200Fを踏襲するライト周り、CBR1000RRで採用したフルカウルスポーツモデルの最新デザイン理論である、マス集中フォルムを基にしたデザインとして仕上がっています。

また250ccスポーツモデルとして初のコンバインドABS仕様もラインナップ!

それに加え2012年11月に、カラーリングの変更によるマイナーチェンジが行われ、同時にスペシャルエディションとして600台限定のレプソルカラーと2012年11月12日~2013年1月28日期間限定受注生産のモリワキカラーも発売されました。

 

出典:http://www.honda.co.jp/news/2012/2121112-cbr250r.html

 

後期モデル

 

2014年4月に、二度目のマイナーチェンジが行われています。

今までのVFR型のライトからCBR1000RR型の二眼タイプのヘッドライトに変更され、外観上もCBR1000RRに似たカウル形状に!

また、エンジンではインレットダクト・コネクティングチューブの形状変更とバルブタイミングが変更され、29ps/9000rpmに向上し、燃費も50.1km/Lに上がっています。

 

出典:http://www.honda.co.jp/CBR250R/

 

ネイキッドモデル CB250F

 

出典:http://www.honda.co.jp/CB250F/styling/

 

CBR250Rのネイキッドモデルとして2014年8月に発売されました。

大きな変更点は、ステアリングがバーハンドルに変更され、タコメーターがバーグラフ表示にされています。エンジン・フレームなどは基本的に同じとなっています。

 

CBR250Rレースベース車

 

出典:http://www.honda.co.jp/HRC/event/cbr250rdreamcup/

 

レース走行に不要な保安部品を外し、ECU・ハーネスをレース専用パーツに交換し、ハンドシフターやピットレーンスピード制御スイッチを装備。

FIセッティングツールを使用するときに使う事のできるモード切替スイッチ、バンクアングルセンサー、スプロケットガードや、リヤスタンドフックベースが装着されています。

 

なお、復活に際して、単気筒モデルでCBR250Rを名乗るということは、根強いバイクファンにとっては受け入れがたい内容でした。

また、フレームも鋼管トラスフレームとなっており、アルミフレームでもない。

確かに、静粛性の高さ、環境性能の高さは、今の時代には重要です。

とはいえ、バブル世代でフルスペックこそスポーツバイクでしょ、と言う時代に生きてきた世代にとっては、環境性能が素晴らしいと言われるだけで、ある意味興ざめしてしまう感は否めない部分もあったのでしょう。

グローバルモデルとして、moto3の流れを受けての入門編シングルスポーツを作成した意図は重々理解してはいるものの、やはり釈然としないという意見もあったほど。

しかし、ひとたび乗ってみると話は別。足回りのバランスは非常に良く、乗りやすく良く曲がる。軽さがもたらす切り返しの速さ、楽しさ、スポーツバイクの入門編としてはとても良くできたバイクへと仕上げられていたのです。

過去のモデルと比較して、パワーが少し物足りない感じは仕方ありませんが、これを入門編としてバイクを操る楽しさを覚え、テクニックを身につけるにはとても素晴らしいバイクだと評判のモデルとなっています。

現在車両もずいぶん安くなってきているので、CBRカップなど、大きな費用をかけずとも楽しめるレースに出場できたり、草レースなどでも人気車種となっており、二輪オンロードレースの入門モデルとしてとてもオススメの車両です。乗ってみることで印象ががらっと変わる一台です。

中古相場は15万~35万、後期モデルで25万~40万程度となっています。

 

基本スペック

型式:MC41
エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
排気量:249cc
最高出力:27ps/8500rpm  (後期モデル 29PS/9000rpm)
最大トルク:2.3kg-m/7000rpm (後期モデル 2.3kg-m/7500rpm)
フレーム:ダイヤモンドフレーム
全長:2035mm
全幅:720mm
全高:1125mm (後期モデル1120mm)
サスペンション:Fテレスコピック Rスイングアーム
ブレーキ:Fディスク Rディスク

 

ついに登場!二気筒モデルCBR250RR!

 

出典:http://www.honda.co.jp/CBR250RR/chassis/

 

あまりMotoGPとは関係ないカワサキは、250単気筒のレースを無視した形で2008年にニンジャ250を発売し、その人気の流れからヤマハが2014年にYZF‐R25 を発売。

パワフルな二気筒モデルが大人気となっている中、ホンダの単気筒CBR250Rは、販売面で苦戦を強いられることになります。

そんな中ついに発売されたのが、MC51 CBR250RRです。

もちろんすべて新設計され、試走を繰り返し細部までチューニングを重ねた新トラスフレームに、クラス最高馬力をたたき出すエンジンMC51Eは4ストローク4バルブDOHC2気筒エンジンを搭載。

ショートストローク化されたエンジンは、フロント部のラムエア口から入り、シリンダーにストレートに吸い込まれるダウンドラフト方式の吸入方式を取り、低回転から高回転までスムーズにパワーを絞り出すエンジンとなりました。

そしてアルミシリンダースリーブを導入し、ピストンに粗条痕やモリブデンコーティングを施すなど独自の軽量化技術・フリクション低減技術をおしげなく投入し、高回転域でのパワーに貢献しています。

また、250初のスロットル・バイ・ワイヤシステムを導入。スロットル開度をワイヤー式ではなく電気式で感知し、より精密なコントロールを可能にしています。

それに加え、 sports ・sports+・comfortの3段階の出力特性が楽しめるモード切替スイッチがついており、初心者からベテランまで楽しめる豪華さ!

フレームは「速さを伝えるマシン骨格」を目指し、試走を繰り返し細部までチューニングを重ねたトラスフレームを新開発、適度な剛性としなやかさが高い運動性を実現しました。

また、スイングアームには80年代のCBR250RRを彷彿とさせる、アルミ製のガルアーム、フロントフォークは倒立フォークを使用するなど、現在の250ccにはありえない、最後発にふさわしい豪華な創りとなっています。

 

出典:http://www.honda.co.jp/CBR250RR/chassis/

 

モデルは、ABS付とABSなしの2種類がラインナップされています。

まずスタイリングが抜群にかっこいいですよね!最後発だけあって、250ccでこれだけ贅沢な創りなのはさすがにホンダです。

今後アフターパーツも多数出ると思われるので、カスタムしていくのも楽しい一台になりそうです。

新車価格は スタンダートモデル ¥756,000  ABS付 ¥806,760 です。

基本スペック

型式:2BK-MC51
エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ二気筒
排気量:249cc
最高出力:38.7ps/12500rpm
最大トルク:2.3kg-m/1100rpm
フレーム:ダイヤモンドフレーム
全長:2065mm
全幅:725mm
全高:1095mm (後期モデル1120mm)
サスペンション:Fテレスコピック Rスイングアーム
ブレーキ:Fディスク Rディスク

 

まとめ

 

新時代の車両として生まれ変わったCBR250シリーズ。

それは、今の時代にあった、環境性能とパワー、そして乗りやすさ、扱いやすさを実現した新しい時代のスポーツモデルです。

サーキット、ジムカーナ、峠、街中、どこを走っても楽しい車両として仕上がっており、汎用性の高さには驚きです。

オートバイはある意味、実用性では不便なこともたくさんあります。所有することや4輪よりも難しい面もたくさんあります。

しかし、だからこそ、面白い事がたくさんあるのです。

難しいからこそ腕が試されます。簡単じゃないから楽しい乗り物、そしてツーリングに行って雨に打たれたり、時にはトラブルにあったり、一緒に苦労できる相棒としても最高の乗り物です。

そんなスポーツモデルの原点を味わえる、軽くて楽しい、オートバイのイロハを教えてくれる新しいCBR250シリーズ、ぜひご賞味あれ!

 

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