日常のアシとして使われるイメージのある原付。価格も安く、通勤からちょっとした買い物までなんでもこなす原チャリは、主婦・学生・社会人の強い味方です。そんな利便性ばかりが見られがちな原付も、ひとたびカスタムするとまるでベツモノになることをご存知ですか?今回は、2016年11月20日に行われたお台場旧車天国でみられた、ハイクオリティなレプリカたちをご紹介します。

Photo by Yamato.

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アナタもちょっと手を伸ばしたら、作れちゃうかも?

お台場旧車天国とは

Photo by Yamato.

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東京はお台場で行われた旧車向けのイベント「お台場旧車天国

2輪4輪(3輪も)問わず、いわゆる旧車・希少車・絶版車に分類される車両が大集合し、巨大な駐車場を埋め尽くします。

参加車両は、個人のモノもあれば、様々なクルマのオーナーズクラブであったり、アフターパーツメーカーやカスタムショップなど様々。

数十年前の車両が驚くほど綺麗なコンディションで展示されており、会場内をただ歩くだけでもあっという間に時間が経ってしまいます。

Photo by Yamato.

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また、会場にはスワップミートもあり、ここでしか手に入らないようなレアなパーツ・グッズが数多く展示・販売。

どうやってこんなもの手に入れたの!?と思わず聞きたくなるようなパーツもごろごろと…まるで骨董市のような様相です。

イベントのコンセプトは「旧車業界の活性化」。

その上で、子供や、孫など、小さなお子様にもクルマの面白さ・楽しさを伝えていく。

次を担う世代につないでいけるように取り組まれているとのこと。

実際、会場には、お父さんだけじゃなくお子様も楽しめるようなイベントも多数展開されていました。

 

そんなお台場旧車天国、どうしても車やバイクなど大物がメインになりがちな中、堂々と輝いていたレプリカミニバイクをご紹介します!

信じられないほどのハイクオリティです!

 

カワサキ750RS(Z2)(ベース:ホンダ・モンキー)

Photo by Yamato.

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カワサキ750RS!通称Z2(ゼッツー)のレプリカ!絶妙に小さなサイズで見事に再現されています。

ホンダの原付、モンキーをベースにカスタム・チューニングされており、実車と同じくフロントをドラムブレーキからディスクブレーキ化。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

ベースのホンダモンキー。まるでベツモノです(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/)

シートカウルやタンクなど見た目のカスタムだけでなく、バックステップ、オイルクーラー、CRキャブ、ヨシムラのマフラーなど、一通りチューニングされており、モンキーとしてはまさに「フルチューン」という言葉が似合う仕様です。

では、レプリカのモデルとなったZ2はどんな車両なのでしょうか?

出典:http://www.kawasakiz1.com/

出典:http://www.kawasakiz1.com/

こちらがモデルとなった実車(ノーマル)。見比べてみると、見事な再現度だと思いませんか?

こうやって見比べてみると、モンキーで作成されたレプリカは、各所のチューニングがカスタム済みのZ2を意識して造られていることがわかりますね。

モンキーベースで見事にデフォルメされたカワイイZ2、街中で見かけたら目立つこと間違いなしです。

ちなみに、現車のZ2が初めて登場したのが1973年。今から40年以上前のバイクながらも、非常にファンの多いこのマシン。実は当時はあまり人気のある車体ではありませんでした。

1975年に免許制度が改正され、今でいう大型免許の取得が難しくなったことで、400cc以上のバイクの需要が大きく下がることに。

これによってZ2の中古相場は暴落。最低ラインでは20万円ほどまで下がり、下取りも解体車両と同程度の価格だったとか。

しかし、後に漫画「あいつとララバイ」や「Go!Go!爆走ハイスクール」をはじめとした多くのコミックなどで取り扱われるようになると、人気が急上昇。現在は程度の良い車両だと200万円以上の価格で取引されています。

4輪で言う「頭文字D(イニシャルD)」の86と同じパターンで、人気が再燃した一台です。

 

まだまだ登場するミニサイズ名車レプリカたち。

次のページでは、あの仮面ライダーが乗った、サイクロン号が登場する・・・!?