ヨシムラのコンプリートマシン『ヨシムラ・ハヤブサX-1』が発売されてから18年が経過しましたが、なんとハヤブサX-1の後継モデル『ヨシムラ・ハヤブサTX-1』が登場!バンコク・インターナショナル・オートサロン2018で公開されました。そんなハヤブサTX-1には、先代ハヤブサX-1より優る豪華パーツが多数搭載され、圧倒的な存在感を醸し出しています。

 

 

BIASにX-1の後継モデル ヨシムラ・ハヤブサTX-1が出展されていた

 

2018年7月4日~8日にタイで開催されたバンコク・インターナショナル・オートサロン(BIAS)2018は、クルマのカスタムカーやバイクのカスタムマシンが数多く出展される見本市です。

そんなBIASのスズキ・ブース内に、ヨシムラハヤブサTX-1(以下:TX-1)が出展されました。

TX-1は2000年に登場したヨシムラハヤブサX-1(以下:X-1)から更に進化させた、ヨシムラのコンプリートマシンです。

ヨシムラファンやスズキ・隼ファンであれば日本での発売も期待したいところですが、TX-1はタイのみでの販売とされ、残念ながら日本導入の予定はありません。

 

X-1よりハイクオリティに仕上げられてヨシムラ・ハヤブサTX-1

 

X-1は日本国内のヨシムラ本社が製作したマシンでしたが、TX-1はタイを拠点とするヨシムラアジアが製作し、2016年に登場させました。

現行モデルのスズキ・隼をベースにヨシムラ独自のカスタムを施し、車重はノーマルから44kg軽量化。

フロントマスクはX-1と大きく変化していませんが、シートカウルはハヤブサ特有のこぶ形状ではなく、GSX-R1000のようなスーパースポーツを感じさせるスタイルを採用。

X-1よりもスポーティーな雰囲気となりました。

また、足回りに注目すれば、ブレンボのブレーキやオーリンズのサスペンションなどX-1にはなかった高価なパーツが装着され、X-1よりもさらにバージョンアップされたモデルであることは一目瞭然!

価格はオプションAのモデルで165万バーツ(日本円:約545万円)、オプションBで205万バーツ(日本円:約675万円)となっており、X-1よりもはるかに高価でプレミア感満載です。

 

Xフォーミュラクラス優勝マシンの公道仕様!ヨシムラ・ハヤブサX-1

 

2000年 ヨシムラ・ハヤブサ・X-1

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ヨシムラはスズキ・ハヤブサが登場した1999年に、全日本ロードレース選手権Xフォーミュラクラスにハヤブサをベースにしたカスタムマシンで参戦しました。

そして、参戦初年度にチャンピオンを獲得。

それを記念してX-1は製作され、車両価格は256万円、限定100台の販売でした。

そんなX-1はスズキ・ハヤブサをベースに、レースで培ったノウハウを投入して開発。

エンジンはST-1カムやハイコンプピストン、吸気ポート加工、バルブ軽量化などのチューンナップが施され、エンジンをハイパワー化したのに伴い、前後ショックはノーマルベースでセッティングされています。

また、カウリングにヨシムラオリジナルのカウルキットと、ステップにマグネミウム製4ポジションステップキットが装着され、赤と黒のオリジナルカラーでヨシムラのマシンであることが一目でわかる特別なデザインとなっていました。

 

全日本ロードレース選手権Xフォーミュラークラスでのヨシムラ・ハヤブサX-1の成績

 

シーズン ライダー 優勝回数 獲得ポイント シリーズ順位
1999年 鎌田学 4回 137 pt 1位
2000年 小倉直人 3回 151.5 pt 2位

 

鈴鹿8時間耐久Xフォーミュラークラスでのヨシムラ・ハヤブサX-1の成績

 

シーズン ライダー 周回数 クラス順位 総合順位
1999年 鎌田学
小倉直人
199周 1位 16位
2000年 小倉直人
ショーン・ジャイルス
209周 1位 6位

 

市場に出回っているのか?ヨシムラ・ハヤブサX-1の中古車価格相場

 

X-1の中古車を探してみても、販売されてから18年が経過している上に100台のみの限定販売だったためか、ほとんど見つかる事はありません。

また、コアなヨシムラファンであれば喉から手が出るほど欲しいと思える超希少モデルでもあるため、もし中古車が出たとしても価格は新車時よりも高額となり、あっという間に売れてしまうと思われます。

 

まとめ

 

ヨシムラ・ハヤブサX-1

ヨシムラ・ハヤブサX-1 ・カスタム Produced by RS Katakura Japan / Photo by bluXgraphics(motorcycle design Japan)=Midorikawa

 

ノーマルでも十分速いスズキ・ハヤブサをさらにハイパフォーマンスに仕上げたX-1は、ヨシムラにとって渾身の1台といえるバイク。

歴代ヨシムラコンプリートモデルを振り返ってみても、1987年に発売したトルネード1200ボンネビル以来のヨシムラコンプリートモデルとなるため、256万円と高額でしたが、限定100台の新車が1ヶ月経たないうちに完売したそうです。

そんなX-1から、さらにカスタムを加えたTX-1は製造されたタイだけでなく、日本でも販売してほしいと願わずにはいられない1台です。

 

また、現行のスズキ隼がフルモデルチェンジを行えば、新型スズキ隼のヨシムラコンプリートマシンが登場するかもしれません。

そんな、スズキとヨシムラのタッグに、これからも注目していきたいと思います。

 

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