スズキから新型125ccクラスのスクーター・スウィッシュ(SWISH)およびスウィッシュ リミテッドが発表されました。同クラスのバイクでは、アドレス125と並行してのラインナップが予定されています。装備はアドレス125より豪華で、通勤・通学に使うバイクとしてはうってつけ!発売されたばかりのスウィッシュ、その詳細をご紹介します。
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スズキ新型スウィッシュ/スウィッシュリミテッド発売決定
スズキは原付二種スクーターの新型、スウィッシュおよびスウィッシュリミテッドを発表しました。
発売時期と販売価格はスウィッシュが6月26日で318,600円(税込)、スウィッシュリミテッドが9月21日で340,200円(税込)です。
製造は台湾にある製造事業者・台鈴工業股有限公司で行われ、日本以外に東南アジア諸国にも販売される事が予想されます。
現在、スズキの原付二種スクーターのラインアップは、アドレス110/125/125フラットシート仕様の3モデルがあり、主力モデルだったアドレスV125が生産終了となったので、スウィッシュ/スウィッシュリミテッドはアドレスV125に変わる125ccスクーターの主力モデルという位置付けです。
スズキ新型スウィッシュのデザイン
デザインは、これまでのスズキ製スクーターらしいシンプルさで、フロントからリアまでエッジを効かせたシャープなラインもアドレスV125に通づるスポーティーな雰囲気を感じさせます。
ヘッドランプはV字状にデザインされ、縦型2灯のLEDを装備。
また、リアランプにはブレーキランプとウィンカーが一体となったコンビネーションランプを採用し、こちらもLEDを採用したことで視認性が良く、高い質感を表現。
カラーは青『トリトンブルーメタリック』、赤『キャンディダーリングレッド』、白『パールブレーシングホワイト』、黒『グラススパークルブラック』の4色が設定されています。
スズキ新型スウィッシュのメーターパネル
メーターパネルには、フル液晶デジタルメーターを採用。
デジタル化されたメーターには速度計はもちろん、タコメーター、オドメーター、トリップメーター、オイルチェンジインジケーター、燃料計と、時計を装備。
そしてデジタルメーター上部には、ターンシグナルインジケーター、ハイビームインジケーター、バッテリーインジケーター、エンジン警告灯が配置されています。
また、昼夜問わず視認性に優れ、ライダーをやる気にさせるスポーティーな雰囲気はスズキならではと言えるのではないでしょうか。
スズキ新型スウィッシュのエンジン
エンジンはAF22型・124cc空冷4サイクル単気筒エンジンを搭載。
アドレス125のエンジンの型式もAF22型であるため、同じエンジンが搭載されると見られています。
また、燃焼効率を上げ、低フリクション設計としたことで十分なパワーと低燃費を実現したエンジンの総称である、スズキ独自開発のSEP(SUZUKI ECO PERFOMANCE)が採用されている事により、WMTCモード値50.1(クラス1)を記録。
これは、125ccスクーターカテゴリーの中で優れた燃費値です。
スズキ新型スウィッシュの機能
フロントインナーラックは、500mlのペットボトルを2本入れても余裕あるスペースを確保。
キーシンダーはイタズラ防止のために『集中ロック式シャッター付キーシリンダー』が採用されています。
そして、キーシンダーの隣にはUSBソケットが装備され、フロントインナーラックに入れたスマホと繋いで充電する事が可能。
また、ハンドル下に大型のストッパー付折りたたみ式かばんホルダーが装備されているため、カバンの中のスマホやタブレットなども充電できる嬉しい配置。
ガソリンタンクはトランクスペースではなくフロントインナーラックの横に設けられ、ガソリン給油が容易になっている事も特徴です。
シート下トランクスペースは、フルフェイスヘルメット+αの大容量を確保し、最大積載許容重量は10kg。
また、シート下トランクスペースの両脇にはヘルメットホルダーを左右に1個ずつ装備し、タンデムの際は2つのヘルメットを同時にかけることが可能です。
そして他にも、シート下にU字ロックホルダーや車体を立てやすいサイドスタンド、リアキャリアが標準装備されています。
ライバル車より小径の10インチタイヤ装着
スウィッシュと他のライバル車を比べて一番注目するべき点は、10インチタイヤを装着しているところです。
125ccスクーターカテゴリーにおいてのタイヤサイズの主流は、12~14インチ。
10インチを採用しているのは、スズキアドレスV125とヤマハアクシスZだけですが、小さいタイヤを装着することでクイックなハンドリングや小回りが効き、車体をコンパクトにしたりシート高を低くすることが可能となります。
しかし一方で、路面の凹凸を拾いやすく直進安定性も低下するデメリットもあるので、日本や東南アジアの道路事情では、狭い道路や十字路、カーブが多いため、小回りが効くという面ではいいものの、凹凸の多い道路での走行には多少の心配感が。
その点をカバーするかのように、リアサスペンションにはツインショックが搭載され、優れた路面追従性を発揮するプログレッシブスプリングを装備。
プリロード調整機能があり3段階でリアサスペンションの硬さを調整可能なあたりも、10インチタイヤを装着するうえでの快適なサスペンションセッティングが考慮されている事が伺えます。
そしてブレーキはフロントに直径200mmディスク、2ポットキャリパーと、リアにドラムブレーキが採用されている点も嬉しいポイントではないでしょうか。
冬でも快適なバイク移動が可能に!スウィッシュリミテッドの装備がすごい
スウィッシュから少し遅れて、9月にスウィッシュリミテッドが発売されますが、スウィッシュリミテッドには寒冷地域や冬場でも快適に乗る事ができる装備が多数搭載されています。
手元には、防風効果を高めるためのナックルバイザーを標準装備。
そしてグリップには手元を温めるグリップヒーターが装着され、5段階の調整が可能。
また、グリップヒーターの操作はプッシュボタン式になっており、グローブをしたままでも操作しやすくなっています。
シートにはシートヒーターが装備されており、サーモスタットによる自動温度制御となっているので、常に快適な温度を保ってくれます。
また、シートヒーターのON/OFFはハンドルの右手元にあるスイッチで操作でき、グローブを装着した状態で親指を伸ばせば簡単に操作可能です。
スズキ新型スウィッシュ/スウィッシュリミテッドのスペック
スウィッシュ | スウィッシュ リミテッド | ||
---|---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | 1,830×690×1,095 | 1,830×740×1,095 | |
軸距(mm) | 1,250 | 1,250 | |
シート高(mm) | 760 | 770 | |
乾燥重量(kg) | 114 | 115 | |
乗車定員(名) | 2 | 2 | |
エンジン種類 | 空冷4サイクル単気筒SOHC2バルブ | 空冷4サイクル単気筒SOHC2バルブ | |
排気量(cc) | 124 | 124 | |
最高出力(kW[hp]/rpm) | 6.9[9.4]/7,000 | 6.9[9.4]/7,000 | |
最大トルク(N・m[kgf-m]/rpm | 10[1.0]/6,000 | 10[1.0]/6,000 | |
トランスミッション | Vベルト無段変速 | Vベルト無段変速 | |
燃料タンク容量(L) | 5.5 | 5.5 | |
フレーム形式 | アンダーボーン | アンダーボーン | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク | 油圧式シングルディスク |
後 | 機械式リーディングトレーリング | 機械式リーディングトレーリング | |
タイヤ | 前 | 100/90-10 56J | 100/90-10 |
後 | 100/90-10 56J | 100/90-10 | |
燃料消費率(km/L) | 国土交通省届出値:定地燃費値 | 51.0 (60km/h) 2名乗車時 | 51.0 (60km/h) 2名乗車時 |
WMTCモード値 | 50.1 (クラス1) 1名乗車時 | 50.1 (クラス1) 1名乗車時 |
まとめ
原付二種の魅力は、維持費の安さや二人乗りが可能なこと、原付一種(~50cc)のように2段階右折や時速30キロ制限がないことです。
高速道路や自動車専用道路が走行できなくても使い勝手は十分で、自動車や中型以上のバイクを所有していても、セカンドバイクとして持っておきたいところ。
スウィッシュであれば、最新のビッグスクーターさながらの機能が装備されているので、不便さを感じることはないでしょう。
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