ホンダは、新型スーパーカブC125の発売を発表しました。スーパーカブ110の車体をベースに、初代スーパーカブC100を彷彿とさせるデザインを採用してレトロ感を演出。機能性を高めつつも、高級感のある見た目となり、今までのカブとは一線を画する1台になりました。東京モーターショー2017でそのコンセプトモデルが発表され、大きな注目を集めたバイクが満を持して登場します。

 

2018年 ホンダ・スーパーカブC125

© Honda Motor Co., Ltd. and its subsidiaries and affiliates. All Rights Reserved.

 

 

東京モーターショー2017に出品したスーパーカブC125の発売が決定

 

2018年 ホンダ・スーパーカブC125

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ホンダは、パーソナルコミューター「スーパーカブC125」を9月14日に発売することを発表しました。

スーパーカブC125は、従来のスーパーカブ110をベースに排気量124ccのエンジンを搭載したバイクです。

そんなホンダはスーパーカブの生産台数が1億台に達し、その記念として第45回東京モーターショー2017でスーパーカブC125を参考出品。

出品されたスーパーカブC125は、快適・上質をコンセプトにキャストホイール・前輪ディスクブレーキ・スチール製リヤフェンダーを装着しており、今回発売されるスーパーカブC125とほぼ同じモデルです。

東京モーターショー2017当時は発売することを明かしませんでしたが、その約7ヶ月後となる6月25日にスーパーカブC125の発売を発表。

おそらく、東京モーターショーでの高い反響の影響とみられます。

このスーパーカブC125の発売により、ホンダの原付二種(排気量51~125cc)には、『スーパーカブC125』、『クロスカブ110』、『スーパーカブ110』、『スーパーカブ110プロ』の4車種のカブ(Cub)シリーズをラインアップすることに!!

これほどカブシリーズを充実させた背景には、スーパーカブの人気が高い中国や東南アジア諸国での販売力強化という目論みがあると考えられます。

 

スーパーカブが高級車になった!初代C100を彷彿とさせるネオクラシックコミューター

 

1959 C100 ホンダ スーパーカブ

1958年発売の C100 / © Honda Motor Co., Ltd.

 

スーパーカブの初代モデルといえば、1958年に登場したC100です。

当時は手軽なコミューターとして登場し、日本やアメリカで大ヒット。

今回紹介するスーパーカブC125はC100を彷彿とさせるデザインと各パーツに施された高級感ある加工、さらには現代的な機能の充実など、今までのスーパーカブとはひと味もふた味も違うバイクになっています。

 

スーパーカブC125の外装

 

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スーパーカブC125のフレームはスーパーカブ110のものがベースで、スチールパイプの取り回しはそのままになっています。

また、ヘッドパイプまわりやエンジンハンガー、構成される各部品の剛性を最適化し、125ccエンジンとのバランスを考慮した車体設計に!!

そして『羽ばたく鳥の翼』をモチーフコンセプトにデザインされたハンドルまわりは、パイプハンドルバーと樹脂製のカバーで構成され、ハンドルからフロントフォークへつながるレッグシールドからシートカウルまで、一体感ある流れるようなスタイルになっています。

それに加えて、肉厚のシートやリアキャリア、リアタイヤフェンダーなどは、まさにC100そのもの。

しかし、約60年前に発売されたC100がベースデザインであっても、古臭さは全く感じられません。

保安部品は、ヘッドランプ、リアランプ、ウィンカーすべてにLEDを搭載。

昼間でも視認性がよく、存在感ある表現豊かな光を演出しています。

 

スーパーカブC125のエンジン&トランスミッション

 

2018年 ホンダ・スーパーカブC125

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エンジンは空冷4ストローク単気筒SOHCエンジンを搭載し、電子制御で理想的な燃料供給を行うPGM-FIを採用したことで燃料消費率69.0km/Lを実現。燃費値はスーパーカブ110とほぼ同等です。

また、トランスミッションはスーパーカブ独自の自動遠心クラッチと4速シフトを採用。

ドラムベアリングやシフトアームラバーを追加したことで静かで振動の少ないシフトチェンジを可能にし、スムーズなシフトフィーリングも実現しています。

 

スーパーカブC125の足回り

 

ホンダ・スーパーカブC125

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サスペンションはスーパーカブ110と比較して、フロントで10mm、リアで19mmストロークを伸ばし、乗り心地の良さに貢献。

ブレーキはフロントにディスクブレーキを採用したことで、125ccのパワーに合った制動力を確保しています。

また、スーパーカブC125の外装で印象的なホイールは、専用アルミキャスト式ホイールで切削加工がされているため、光沢があって高級感を感じさせる仕上がりとなっています。

 

スーパーカブC125の機能性

 

2018年 ホンダ・スーパーカブC125

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メーターはアナログ表示のスピードメーターに加えて、メーター内側にデジタル画面が搭載されており、必要な情報を表示してくれます。

また、通常のカブにはなかったギアポジションもデジタル画面内に表示。

そして、メーターの下側にはウィンカーやギアポジションのニュートラルランプ、エンジン警告灯などを配置するなど限られたメータースペースに必要十分な情報を盛り込んで表示ししてくれるので、メーターからも通常のカブとは違う特別感が漂います。

 

2018年 ホンダ・スーパーカブC125

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エンジンの始動にはセル式を採用し、ホンダスマートキーシステムも導入されました。

これにより、わざわざキーを取り出さなくてもポケットなど、身につけているだけでイグニッションのON/OFFとハンドルロックを自動でおこない、シートロックの解除操作も可能です。

また、キーの操作でウインカーが点滅(アンサーバック)し、自らのスーパーカブC125を駐輪した位置を知らせてくれる機能も搭載されています。

 

ホンダ・スーパーカブC125のスペック&価格

 

2018年 ホンダ・スーパーカブC125

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スーパーカブ C125
全長×全幅×全高(mm) 1,915×720×1,000
軸間(mm) 1,245
シート高(mm) 780
車両重量(kg) 110
乗車定員(人) 2
エンジン型式・種類 JA48E・空冷 4ストローク OHC 単気筒
排気量(cc) 124
内径×行程(mm) 52.4×57.9
圧縮比 9.3
最高出力(kW[PS]/rpm) 7.1[9.7]/7,500
最大トルク(N・m[kgf-m]/rpm) 10[1.0]/5,000
トランスミッション 常時噛合式4段リターン
始動方式 セルフ式
タンク容量(L) 3.7
タイヤサイズ 70/90-17M/C 38P
80/90-17M/C 44P
燃料消費率(km/L) 国土交通省届出値
定地燃費値(km/h)
69.0(60) 〈2名乗車時〉
WMTCモード値(クラス) 66.1(クラス1) 〈1名乗車時〉
メーカー希望小売価格(税込) 399,600円

 

まとめ

 

2018年 ホンダ・スーパーカブC125

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歴代スーパーカブを振り返ってみても、これほど豪華な仕様はありません。

また、カブシリーズで最大となる124ccエンジンを搭載し、パワー的にもゆとりある走行が可能となりました。

そしてふかふかの肉厚シートとストロークを長くしたサスペンションの組み合わせで、歴代カブの中では一番乗り心地のよい仕様になっているはず!!

これなら長距離ツーリングもへっちゃらのスーパーカブC125の登場は、カブシリーズの新しい境地を切り開いてくれると思います。

 

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