ロードスターは、1989年にマツダから発売された2シーターオープンカーです。世界中で大ヒットを記録し、「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」というギネス記録も樹立した人気車種。初代のNA型から現在も販売中のND型まで、それぞれ別の魅力を持っており、多くの人に愛されています。ライトウェイトスポーツとしてワインディングでの評価も高く、「走る楽しさ」を教えてくれる車。今回は、そんな歴代ロードスターの魅力をご紹介します。

マツダ 歴代ロードスター

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初代(NA型) ライトウェイトスポーツを復権させた名車

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初代(NA型)ロードスターは、1989年に誕生しました。

当時、減少傾向となっていた英国製ライトウェイトオープンをインスパイアし、「人馬一体」という目標の下で製作されたのが、初代ロードスターです。

搭載されたエンジンは1.6リッターのB6型エンジン(120馬力)と、後に追加された1.8リッター BP型エンジン(130馬力)の2種類。

エンジンをフロントタイヤの軸より後ろに搭載するフロントミッドシップを始め、マツダでは初となるダブルウィッシュボーンの採用や、更には軽量アルミボンネットなどを使い前後重量配分を50:50にするなど、走りに対するこだわりが強く表れた仕様となっています。

その結果、940kgというライトウェイトなボディは、まさに人と車の一体感を感じさせてくれ、熱狂的なファンも多数存在。

30年近く経った最近になって、マツダからレストア用純正部品の再販が開始されたことでも話題となりました。

2代目(NB型) 先代の色を濃く受け継いだ正統派後継

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

2代目(NB型)は、1998年に発売されました。
初代のアイデンティティであったリトラクタブルライトはヨーモーメント低減や衝突安全性を向上するために為廃止され、固定式ヘッドライトに変更されています。

コンセプトは変わらず徹底的な軽量化と重量配分、走りへのこだわりにより、各部の剛性や衝突安全性を向上させながらも、重量増は最低限に抑えられました(990kg~)。

エンジンは初代と変わらず1.6リッターと1.8リッターが設定されていましたが、1.8リッター版には6速マニュアルミッションが搭載され、差別化を図られています。

マイナーチェンジ後には1.8リッターエンジンのBP型は可変バルブタイミング機構が装着され、160馬力という余裕ある馬力も獲得。

後にクーペモデルであるロードスタークーペ、ターボを搭載したロードスターターボも限定販売されたのが、この2代目ロードスターです。

3代目(NC型) プラットフォームから一新、新時代のロードスターがデビュー

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3代目(NC型)は、2005年に登場しました。

NAからNBへはプラットフォームが引き継がれましたが、NC型は一新されたプラットフォームで、全幅1,720mmと3ナンバー化されています。

デザインも初代への回帰を狙い、NA型に近いオーバルシェイプを採用。フラットなラインと、丸さを併せ持つデザインとなりました。

エンジンは大型化されたボディに合わせ、2リッターのLF型(170馬力)を搭載。歴代のなかで、戦闘力は最強と言われています。

オープンカーのアイコンである幌にも、電動ルーフタイプ(RHT)が登場。約12秒で開閉するこの電動ルーフは、当時世界最速と評されていました。

プラットフォームから一新されたNC型ではあるものの、もちろん走りへのこだわりは変わることなく、50:50の重量配分やリアにマルチリンクサスペンションの採用、さらに軽量化も徹底された結果、初代から受け継いだ「人馬一体」を十分に感じさせてくれる車となっています。

4代目(ND型) 「守るために変える」新世代の技術で作ったロードスター

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4代目(ND型)は2015年に発売され、2021年現在も販売中の現行モデルです。

マツダは現在、「スカイアクティブテクノロジー」と「魂動デザイン」という2本柱で新型車を開発しており、「生命の躍動感」とも表現される魂動デザインにより、歴代とはひと味違う精巧な顔つきになっています。

エンジンはNC型からはダウンサイジングされた1.5リッターのP5型(131馬力)を搭載。数字上こそパワーが少なくなっていますが、従来より高圧縮比のスカイアクティブ技術やマニュアル、オートマチック共にギア比の改善などにより、今までと変わらない軽快な走りを感じることが可能です。

また、ボディに最新技術の超高張力鋼板などを多用することで、剛性を落とさずに大幅な軽量化を達成。現在の衝突安全基準を満たしながら、初代ロードスターと同等の990kgという車重を実現しています。

発売当初は幌モデルのみでしたが、2016年には電動リトラクタブル式ハードトップのロードスターRFを追加。欧米用ロードスターに採用された2リッターのPE型エンジンが搭載されています。

筆者が思うロードスターの魅力、変わるものと変わらないもの

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ロードスターという車種が一貫し続けているのは、走りへのこだわりであり、「人馬一体」というコンセプトです。

例えそれが免許を取りたての初心者であっても、熟練のドライバーであっても一様に、走りの楽しさを提供してくれる存在。

世代ごとに最新技術を取り入れ、衝突安全性や快適装備の向上などにより避けられない車重の増加に真正面から立ち向かい、初代からのコンセプトを30年が経過した今でも変わらず保ち続けている点が、ロードスターの魅力です。


まとめ

初代から現行の4代目まで、それぞれにデザインや性能は違いますが、国、時代、世代を超えて愛されるロードスター。歴代のどのモデルに乗っても、「運転が楽しい!」と思わせてくれることは間違いありません。

気に入った車があれば「見る」のではなく、「乗ってみて」ください。きっと想像以上の楽しいカーライフが待ってます。

 

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