マツダより販売されていた、2代目サバンナRX-7 FC3Sとはいったいどんな車なのでしょうか?ロータリーエンジン搭載車としても人気が高く、人気漫画「頭文字D」でも活躍するFC3Sについて詳しくご紹介します。

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サバンナRX-7 FC3S

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マツダより、初代サバンナ RX-7 SA22Cの後継モデル、として登場した2代目サバンナRX-7 FC3Sは、1985~1992年の約7年間、販売がされていました。

他のRX-7と区別するために、「FC」の愛称で呼ばれています。

ロータリーエンジンを搭載し、いかにもスポーツカーといった外観のRX-7の車名の由来は、Rがロータリーエンジン、Xが未来を表す記号、7はマツダの車内規格番号です。

RXシリーズの歴史は、1970年に登場したカペラ 初代RX-2から始まり、その後、年代順にRX-3、RX-4、RX-5、RX-9、RX-7、RX-8と続きます。

ポルシェ 944のデザインに似ていることから、比較されることが多いクルマでもありました。

バリエーション

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RX-7 FC3Sには、特別仕様車も販売され、廉価版 のGT、ベースグレードのGT-R、LSD標準装備のGT-X、オートクルーズ・サンルーフ付きの上級モデルGT-Limitedがラインナップされました。

前期型

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1985年から、1989年にマイナーチェンジされるまでの期間に販売されたのが前期モデルで、リアのテールランプが四角いデザインになっているのが特徴です。

後期型

1989年4月にマイナージェンが行われ、テールランプが丸目なっているのが特徴です。

外装デザインの変更や、サスペンションセッティング、エアフロセンサーが、さらに効率の良いものに変更され、エンジン出力が20PS向上しています。

搭載されたロータリーエンジン

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エンジンは、先代の12Bから1ローター辺り81cc拡大された654cc排気量がアップされ、2ローター方式を採用。ツインスクロールターボが装備され、13B-T型となります。

アンフィニ モデル

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FCには、GT-Xモデルをベースに2シーター化された特別仕様車が設定され、専用の内装部品やエンジンチューニングが施されるなど、細かな変更を含め4モデル展開されました。

アンフィニ1

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アンフィニ1は1986年8月に300台限定で販売され、MOMO製ステアリングやシフトノブ、BBS製ホイールなどの特別装備が専用で作られました。

翌年1987年1月にも同じ仕様で300台の追加販売が行われています。

アンフィニ2

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アンフィニ2は1988年1月に300台限定で販売され、最終減速比の変更、ステアリングやシフトフィールの向上が施されたことに加え、新デザインのリアスポイラーが装備されました。

同年8月にも同じ仕様で、300台の追加販売が行われています。

アンフィニ3

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アンフィニ3は1988年8月に600台限定で販売され、最高出力215PS/6500rpm、最大トルク28.0kgm/3500rpmまでエンジンパワーを向上。

足回りセッティングの変更が行われた事に加え、専用バケットシートが装備されてました。

また、翌年1989年2月には、マツダ創立70周年記念車として600台の追加販売が行われています。

アンフィニ4

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アンフィニ4は、1990年6月に600台限定で販売され、FRの日本車として初めてトルセンLSDが装備されました。

さらに、足回りセッティング変更やブレーキ容量の向上が行われ、翌年1991年2月には300台が追加で販売されています。

カブリオレ モデル

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1987年10月に、ロータリーエンジン生誕20周年を記念して販売されたのが、電動ソフトトップのオープンカー仕様となったFC3Sです。

カブリオレには、後継モデルFD3Sが販売された後に、ソフトトップの色がタン色、専用ステアリング、ホイールが装備された、限定150台のファイナルバージョンも設定されました。

主要スペック

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車両型式:FC3S

乗車定員(人):4

アンフィモデルは2人

全長×全幅×全高(mm):4310×1690×1270

車両重量(kg):1210~1270

カブリオレモデルは1400kg

エンジン型式:13B-T

種類:直列2ローター

総排気量(cc):654×2

最高出力(PS/rpm)

前期型:185/6500

後期型:205/6500

最大トルク(kgm/rpm)

前期型:25.0/3500

後期型:27.5/3500

中古車相場

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販売終了から年月が経過しているため、中古市場でも玉数が、かなり少なくなってきています。

2021年2月現在は、150万円〜400万円の価格帯で取引されていますが、購入後もロータリーエンジンのメンテナンスや経年劣化した部品の交換などで、諸費用がかかることを想定しておいた方が良いでしょう。

まとめ

スポーツカーの中でも特殊なロータリーエンジンを搭載したサバンナRX-7 FC3Sは、そのカッコイイフォルムや運動性能の高さや、頭文字Dの影響もあり、かなり人気の高い車となっています。

現代の新しい車には無いリトラクタブルヘッドライトに憧れている人も多いのではないでしょうか。

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