半世紀以上も愛され続けてきた、先代のビートルからポリシーが引き継がれたニュービートルとは、いったいどのような車なのでしょうか?詳しくご紹介します。
ニュービートル
ニュービートルは、ドイツのフォルクスワーゲンから登場し、日本国内では1999年〜2010年の期間、販売されていた、ころんと可愛いフォルムが特徴の一台です。
先代ビートルを彷彿させるデザインで、曲線的て柔らかい雰囲気に仕上げられています。
しかし、その丸みを帯びたボディ形状故に、車両感覚が掴みにくい弱点もありました。
バリエーション
ニュービートルには、大きく分けて3つのバリエーションが存在します。
クーペスタイル
3ドアファストバッククーペスタイルが、ベース車両として展開されています。
搭載されたエンジンとトランスミッションは、販売当初2000ccの直列4気筒SOHC 4ATのみでしたが、2002年2月に販売されたモデルに、1800ccの直列4気筒DOHCターボ 4ATが追加され、2003年3月にはターボモデルに5MTが追加されました。
その後、2004年10月に1600ccの直列4気筒SOHCモデルも登場。
2008年3月に発売されたモデルからは、4速ATが6速ATに変更されています。
主要諸元 1999年9月販売の 2000cc 自然吸気エンジンモデル
型式:GF-9CAQY
乗車定員(人): 5全長×全幅×全高(mm):4090×1730×1500
車両重量(kg): 1280エンジン:直列4気筒SOHC
エンジン型式:AQY
総排気量(cc):1984最高出力(PS/rpm):116/5200
最大トルク(kgm/rpm):17.3/2400
カブリオレ
カブリオレは、2003年6月に日本へ導入されたオープンカーモデルです。
開閉した幌は、あえて車体後部に見えるようZ字型に折り込まれ、見た目にもオシャレな雰囲気を醸し出しています。
屋根の開閉は電動式の幌が採用されており、開閉時間は約13秒。
オープンカーは横転時、ルーフ部分の強度が足りず、大きな事故につながる可能性がりますが、対策として横転を感知すると自動的に飛び出すバーが装備されました。
カブリオレに搭載されたエンジンとトランスミッションは、2000cc直列4気筒SOHC 6ATです。
主要諸元
型式:GH-1YAZJ
乗車定員(人): 4
全長×全幅×全高(mm):4090×1730×1500
車両重量(kg): 1390エンジン:直列4気筒SOHC
エンジン型式:AZJ
総排気量(cc):1984
最高出力(PS/rpm):116/5400
最大トルク(kgm/rpm):17.5/3200
RSi
RSiは、2001年に販売された限定特別車で、世界中で限定250台売り出されました。その内、日本国内では45台を販売。
専用のエアロパーツと、目立つ大きなリアウィングが特徴で、ボディー幅も110mmワイドになっています。
搭載されたエンジンも、V型6気筒SOHCの3200ccが採用され、最大馬力225PSを発揮。
ファミリーカーのイメージが強かったニュービートルに追加されたスパルタンなRSiは、大きな話題となりました。
主要諸元
型式:GF-9CAXJ
乗車定員(人): 4
全長×全幅×全高(mm):4100×1840×1485
車両重量(kg): 1520エンジン:V型6気筒SOHC24バルブ
エンジン型式:AXJ
総排気量(cc):3188
最高出力(PS/rpm):225/6200
最大トルク(kgm/rpm):32.6/3000
中古車相場
ニュービートルの中古車相場は、2021年3月現在において 年式の古い車両は15万円ぐらいから、年式の新しい状態の良いもので200万円ほどで、取り引きされています。
年式の古いタイプは、各種パーツの経年劣化などにより、保有後のメンテナンスで費用がかかるかもしれません。
まとめ
フォルクスワーゲンの歴史を作ったビートルの、後継モデルであるニュービートルも、その見た目の可愛さから世界中で人気となりました。
ニュービートルの生産は終了していますが、その後のモデル「ザ・ビートル」でも人気を誇り、ビートルはフォルクスワーゲンを代表する一台として、さらなる進化を遂げています。