この記事に興味があるということは、アナタは少なからず古いクルマに興味があるはず!
中には
クルマに限らず、家具や古民家のように歴史を感じられる、アンティークなモノに囲まれて暮らしたい!という方もいるのではないでしょうか?しかし、古いクルマについて調べていくとよく耳にするのは「すぐに壊れる」といったことばかり。決して古いからといって全部が全部すぐ壊れるという訳でもありません!そこで今回はヒストリックカー初心者にまずオススメしたい入門車を5台紹介します。維持費も、実はイメージより安いかもしれませんよ?
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ヒストリックカーの世界へようこそ!
Motorzをご覧の皆さん、こんにちは!編集部のマエダです。
突然ですが、ボクの愛車を見てください!
1991年式のローバー ミニ クーパーに乗っています。
ミニ、可愛いですよね!!
それに見た目だけじゃなく、走りも楽しいんです。
そんなボクは、このクルマを2年前に修理費込みの約50万円程度で購入しました。
自分の場合はミニが憧れのクルマという訳ではなかったのですが、他のミニオーナーさんと話してみると「ずっと昔からミニに乗りたかったんです!」という方が結構多く、改めて人気車種なんだなーっと思ったりします。
ミニと同じ頃のクルマは、今のクルマにはない丸みを帯びたデザインが多く、このデザインが好き!と、見た目へのこだわりを持っている方も多いのではないでしょうか?
かく言う自分もその一人なのですが、この頃のクルマとなると、ほとんどが20年以上もの月日を経ており、最新のクルマに比べればもちろんトラブルの原因も多く、故障しないとは言い切れません。
修理をしようにも補修パーツが無くなってしまえば、泣く泣く愛車を手放すなんてこともありえます。
これは古いクルマと向き合う時には必ず直面する問題なのですが、ミニのように未だに人気が根強い車種ならば、まだまだパーツも流通しており、現代でも乗り続けられたりもするのです!
今回は、実際にヒストリックカーに乗っている自分が、入門車としてもオススメできる、パーツも豊富で比較的維持しやすいヒストリックカーを5台ご紹介します!
ヒストリックカー?クラシックカー?何が違うの??
まず、よく耳にするヒストリックカーとかクラシックカーの違いを知っていますか?
読んで文字の通りなのですが、クラシックカーは日本語訳をするなら『旧車』。
古いクルマのことを指します。
対してヒストリックカーは歴史あるクルマ、とでも言い表しましょうか。
例えば、『トヨタ プリウス』は街でよく見かけますし、皆さんにも馴染み深い1台だと思います。
かつて、ハリウッド俳優のレオナルド・ディカプリオ氏がCMにも出演していたこともあり、ディカプリオ氏自身も愛車としてプリウスに乗っていると公言していたことがありました。
あのレオ様が乗っていたというヒストリーを持つプリウスだとしたら、価値が出そうな気がしませんか?
このように、歴史を持ったクルマのことを『ヒストリックカー』と呼ぶのです。
実際にクラシックカーオークションの世界では、例えば”マリリンモンローが乗っていたクルマ”などが不人気車種だとしても、高値で取引される例もあります。
もちろん、”廃車にされず、何十年も長生きしている”というだけで希少価値は上がりますが、言い換えれば「誰にも見向きもされず、余生を過ごしている」という見方が出来るクルマも存在します。
ここでは、総生産台数や販売終了からの経過年数も加味し、広く長く多くの人たちに愛されてきた、自動車史に残る名車(だからパーツも豊富)でありながら、意外と安いクルマを入門車とし、紹介していこうと思います。
まずはこの辺りから!ヒストリックカーに乗ろう!!
フォルクスワーゲン・タイプ1(ビートル)
世界で一番作られたクルマとしてギネス記録を持つ、ビートルことフォルクスワーゲン タイプ1。
約2153万台も生産されただけあって、現在でも中古車が日本でも多く出回っており、当然パーツ数も豊富です。
ビートルを専門に扱うショップも全国に数多く存在しているため、非常にフレンドリーなヒストリックカーであることは間違いありません。
オススメは”メキビー”と呼ばれる、メキシコ工場モノのビートル。
1938年から2003年まで、60年以上も製造されていたうちの晩年はメキシコ工場でのみ作られており、その装備も割と近代的となっています。
(エアコンが付いていたり、インジェクションになってたりします。)
個体の程度を考慮しなければ、中古車は50万円くらいから探す事も可能で、妥当な個体でも100万円前後で乗り出せるはず!
メキビーは排気量が1,600ccなので、自動車税は39,500円。
やはり現代のクルマに比べて故障こそするものの部品点数は少なく、使われている部品も構造がシンプルなので、パーツ単体で比較すれば部品代は圧倒的に安価です。
また、だいたい壊れる箇所は決まっており、”定番”のパーツだったりするので、消耗品と割り切って乗ることをオススメします。
クラシック ミニ
ボクも乗っているミニですが、BMW社が製造している現行型のミニと区別するためにミニ好きの間では「クラシックミニ」と呼ばれます。
ミニの場合もやはり、オススメはモデル晩年の92年以降に製造されていたローバー社製のインジェクションモデルでしょう。
こちらも同様にエアコンが付くこともトピックスで、97年から2000年までの最終モデルにはSRSエアバッグも搭載。
より、現代に近い装備となっています。
女性からも人気が高い1台ですが、パワステが無く、ブレーキサーボの効きが弱いというのがツラいポイント。
しかし、国産車の部品を流用し、パワステ化&ブレーキサーボをより強力なタイプに換装するメニューを設けているショップもあるので、そちらを頼るのも1つの手です。
ヒストリックカーの中でも人気が高い1台なだけに、今回紹介する他のヒストリックカーに比べても現在中古相場はグングン上昇中なので、買うなら今がおススメです!
また、92年以降のインジェクションモデルは排気量が1,300ccなので、自動車税は34,500円となります。
日産・サニートラック(B120系)
国産車代表として挙げたいのが、サニトラことサニートラックです。
1971年のデビューから、実は2008年まで作られており、タマ数も結構豊富。
中古車相場は、50~120万円くらいとなっています。
二人乗りのピックアップなので、なかなか普段使いには向かないかもしれませんが、だからこそ逆に「たまの休みの日にしかクルマに乗らないよ。」なんて人にはオススメ。
安い上にパーツもまだまだメーカーから出ているので、セカンドカーで思いっきり遊びたいという人は必見です!
排気量は1,200ccなので、自動車税は34,500円となります。
MGB もしくは ミジェット
ヒストリック オープンスポーツの定番といえば、この辺りは抑えておきたいところ。
由緒ある英国MG社の血統で、言わば60年代〜70年代のNAロードスターみたいなイメージではないでしょうか。
中古相場は上記の3台に比べ、少し高めの200万円くらい。
日本ではマイナーな車種ですが、ツウなクルマ好き(カッコよく言えばエンスージアスト)に好まれており、特にMGBは北米でよく売れたモデル。
世界に目を向ければ、まだまだパーツの流通もあり、入手可能な状態です。
排気量は1,800ccなので、自動車税は39,500円となります。
ミジェットも同じくMGが生産していた小型オープンカーで、MGBより一回り小さいモデル。
中古車の台数はMGBに比べて減りますが、相場は概ね150万円ほど。
当時の本格スポーツカーを楽しみたいのであれば、オススメの1台です!
1,500ccなので、自動車税は34,500円となります。
初代フォード・マスタング
実はオススメなのが初代マスタング。
アメ車のマッスルカーというイメージが強いマスタングですが、初期型には直6エンジン 2.8リッターモデルがあるので、自動車税も高すぎないのがポイントです。
ただ圧倒的に人気なのは5リッターモデルで、中古車を探してみてもだいたいあるのは大排気量モデルのため、正直、滅多に見つかりません。
だからこそ2.8リッターが狙い目なのですが、初代マスタング自体の中古相場は300~600万かそれ以上という所ですが、直6モデルは300万円前後のボトムラインが多いです。
2.8リッターモデルの場合、年間の自動車税は51,000円。
過激な5リッターモデルだと88,000円……と考えると、かなりお得に感じませんか?(笑)
元々コンパクトで軽量なことを売りにデビューした初代マスタングなので、馬力競争が始まり”競走馬”となる前の、かつてアメリカの荒野に野生し、雄大に走り回っていた”本来のマスタング”を味わう愉しさもあると思っています。
まとめ
今回ご紹介してきたクルマはいずれも、そのほとんどが20年近く前のクルマ。
生き物とは違い、工業製品は工場から出荷された瞬間から劣化が始まっていきます。
自分で直すとまではいかなくとも、エンジンがかからなくなってしまった場合のトラブルシューティングなどは最低限覚えておかないと、いざという時に困ることはもちろん、周りに迷惑をかけてしまうかもしれません。
そんな緊急時に頼れるかかりつけの主治医(ショップ)を見つけておくことも、ヒストリックカーに乗るには必須の項目です。
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