トリプルクラウン(三冠王)という言葉を聞いたことがある人は多いと存じます。野球であれば打者部門は打率・本塁打数・打点の3つ、投手部門であれば勝利数・防御率・奪三振数の3つが全て全選手中トップの数字であると”三冠王”と呼ばれます。自動車レースにおいてもトリプルクラウンが存在しているのはご存知ですか?自動車レースにおいては、世界3大レースを全て制したドライバーに贈られる名誉ある称号なんです!

©️TOYOTA GAZOO RACING

トリプルクラウンとは

©️INDY CAR

自動車レース史におけるトリプルクラウン(三冠王)とは、世界3大レースと言われている『F1モナコグランプリ』、『インディ500』、『ル・マン24時間レース』の全てを制したドライバーに与えられる称号です。

F1モナコグランプリは、毎年5月にモナコ公国の市街地で行われるレースで、開催期間中は世界中からF1ファンやセレブたちが集まり、スタンド観戦のみならず周辺ホテルや海上から船での観戦ができたりとF1レースにおいて屈指の賑わいを見せます。コース幅が狭く追い抜きが難しいことから予選順位が非常に重要になりますが、その狭い環境から優勝候補がリタイヤするなど波乱が多く、意外なチームやドライバーが優勝することもあります。

インディ500は、毎年5月にアメリカのインディアナ州インディアナポリスで開催されているインディーカーレースのシリーズ戦の1つで、観客動員数が40万人を超える世界屈指の巨大なイベントで、「世界で最も偉大なレース」と称されています。インディアナポリススーパースピードウェイのオーバルコースで行われ、3台×11列の33台での決勝レースというのが決められており、インディカーレースでも唯一で3台ずつ並んでのローリングスタート(通常は2台ずつ並ぶ)となっています。優勝者はシャンパンではなく牛乳を飲むというのも伝統の一つです。

ル・マン24時間レースは、毎年6月にフランスのサルト県ル・マン市郊外のブガッティサーキットと一般道を結んだサルトサーキットで行われるレースで、プロトタイプカーとGT(グランドツーリング)カーが参戦し、世界3大レースの中でも最も多くのドライバーが参戦するレースとなります。モナコとインディと違うところは24時間という耐久レースであり、世界3大耐久レースにも位置付けられています。

 

これまでに三冠王を達成したドライバーはたった1人!

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

世界3大レースを唯一制したドライバーがイギリス出身のグラハム=ヒル氏で、1963年に初めてモナコグランプリを制したことを皮切りに、1966年にインディ500を、1972年にル・マン24時間レースを制してトリプルクラウンを達成しています。

1975年11月に搭乗していたが軽飛行機の墜落事故により亡くなられてしまいましたが、以降トリプルクラウンを達成するドライバーは現れていません。

 

あと1勝でトリプルクラウンのドライバー

レーシングドライバーとして栄誉ある称号のトリプルクラウンですが、現役のレーシングドライバーで最も獲得に近いドライバーが誰がいるのでしょうか?

 

ファン=パブロ=モントーヤ選手

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

グラハム=ヒル氏が死去した1975年に生まれたコロンビア人ドライバーのファン=パブロ=モントーヤ選手は、国際F3000やアメリカのCARTシリーズを中心に活躍してきたドライバーで、2000年に初めてインディ500へ参戦しデビュー戦で優勝を飾りました。

翌2001年には名門ウィリアムズからF1グランプリへ参戦し、2003年にモナコグランプリを制してトリプルクラウンに王手を掛け、2018年はLMP2クラスからル・マンへ初挑戦し総合9位クラス5位という結果に終わっています。

ル・マンを残しているモントーヤ選手は、来年以降LMP1へのステップアップが期待されており、ノンハイブリッドとなるレベリオン勢に加わるのか、それともハイブリッド搭載のトヨタとなるのか、来年のル・マン24時間レースも目が離せないレースになること間違いありません。

 

フェルナンド=アロンソ選手

©️TOYOTA GAZOO RACING

2018年現在、現役のF1ドライバーとしてマクラーレンから参戦しており、F1最年少優勝(当時)を飾るなど数々の記録を塗り替えてきたドライバーです。

2006年にF1モナコグランプリを制し、F1世界王者の連覇を成し遂げて以来、Formula1のシリーズ戦に長らく参戦してきました。2017年にはモナコグランプリを欠場し初めてインディ500に参戦し、決勝レースは10番手以内を走行するなど速さを見せましたが、終盤にエンジンブローでリタイヤに終わっています。

2018年にはトヨタガズーレーシングよりWEC(世界耐久選手権)に参戦し、初のル・マン24時間レースを戦い抜きル・マンデビューイヤーに総合優勝を飾り、トリプルクラウンに王手を掛けました。

2017年でのマクラーレンF1との契約更新の時点で複数年契約を示唆していたため、2019年以降のINDY500への参戦は未定のままですが、今後も注目すべきドライバーであることは間違いありません。

 

まとめ

©️Pirelli

いかがでしたか?

レース界のトリプルクラウン、世界3大レースの制覇ですがグラハム=ヒル氏以降、それを達成したドライバーはいません。

モントーヤ選手とアロンソ選手、どちらが先に次のトリプルクラウンを手にするのか、それとも他のドライバーが先に獲得するのか、来年以降も”世界3大レース”と”次期トリプルクラウン”から目が離せませんね!

 

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