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今でもアツい星野一義vs中嶋悟!ファン感謝デー恒例の全ライバル対決を振り返る!

“元祖日本一速い男”星野一義と“日本人初のフルタイムF1ドライバー”中嶋悟。両者とも現役を引退して何年も経つのだが、今でも現役と変わらぬガチンコ勝負を繰り広げている。それが毎年3月に鈴鹿サーキットで行われる「モータースポーツファン感謝デー」での『星野一義×中嶋悟 永遠のライバル対決」だ。2017年も3月4・5日に第8回目となる対決が決定しているが、その前にこれまでの全7回12レースに及ぶ激戦を振り返っていこうと思う。

Photo by Tomohiro Yoshita

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第1回Race1:全てはここから始まった

©︎MOBILITYLAND

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2012年3月3日:鈴鹿サーキット50周年ファン感謝デー

Winner:中嶋悟

1962年のオープンから50周年を迎えた鈴鹿サーキット。これまでF1をはじめ様々なレースが開催されてきたが、その中でも注目を集めたのが星野vs中嶋の対決。当時は2人がF1の舞台で争うことを期待しているファンや関係者も多かったが、結局それは叶わなかった。

そこで、このファン感謝デーの舞台で夢の対決を実現しようという企画。両雄が久しぶりにフォーミュラカーに乗って相対した。

中嶋は1988年に自身が使用していたロータス100T。星野はウィリアムズFW11。東コースを3周して勝敗を決めるものだった。

もちろん、イベントなので、ここでの勝ち負けは重要ではないのだが、2人ともコックピットに座るとスイッチオン。当時と変わらぬ「アイツには絶対負けない!」というライバル心むき出しのバトルに発展。1コーナーをはじめ各コーナーでは何度もオーバーテイクが見られ、先にゴールしたのは中嶋だった。

Photo by Tomohiro Yoshita

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しかし、この直後急きょメディア向けに行われた囲み会見で、全てが始まる。

やはり負けず嫌いの星野が今回の結果に納得がいかず。2日目の対決では「絶対に勝つ」と明言。もちろん中嶋も「俺も負けないよ」と応戦。最終的な決着は翌日に持ち越された。

 

第1回Race2:まさかの雨天中止、鈴鹿2&4レースでも再戦誓う

©︎MOBILITYLAND

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2012年3月4日:鈴鹿サーキット50周年ファン感謝デー

Winner:雨天中止

ファンや関係者も期待していた勝負の2日目。ただ、あいにくの雨となってしまった。

今回使用しているF1マシンは、20年以上も前のもので現在走行できる環境が限られている。残念ながら雨天の中では走行ができないということで、残念ながら対決は中止となってしまった。

集まったファンのために急きょトークショーを行なった両雄。全日本F2時代をはじめ当時のライバル関係を振り返り和やかなトークショーとなった。

そして2人は、この決着は必ずつけることを誓い、その舞台は翌月に控えていた鈴鹿2&4レースで行うと明言。ファンとともに再び鈴鹿サーキットでの再開を約束した。

 

第2回:まさかのトラブル発生…決着はお預けに

Photo by Tomohiro Yoshita

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2012年4月15日:鈴鹿2&4レース

Winner:引き分け(記録上は中嶋悟の不戦勝)

ファン感謝デーでの雨天中止を受けて、急きょ開催が決まった2&4レースでの決戦。マシンは前回と同じ組み合わせだ。

晴天とまではいかなかったがドライコンディションとなり2台とも準備万端。両雄とも気合が入っており、スタンドもファン感謝デー以上の注目具合。実際のレース本番を思わせるような緊張感に包まれた。

ところが、ここでもまさかの事態が。

なんと星野のマシンがエンジンがかからないトラブルが発生。何度も試みたがエンジンはかからず、残念ながら対決は断念することになった。

しかし集まったファンのために中嶋が1台のみでデモ走行を披露。記録上は不戦勝という扱いになるのかもしれないが、2人の決着はまたの機会にお預けとなった。

 

第3回Race1:対決史上、唯一の“同着”

Photo by Tomohiro Yoshita

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2012年9月1日:鈴鹿サーキット50周年アニバーサリーデー

Winner:同着引き分け

鈴鹿2&4レースから約5ヶ月。お預けとなっていた。その舞台は開場50周年を記念して行われたアニバーサリーデー。初対決から回を重ねるごとにファンの注目度も増し、グランドスタンドにはこれの対決を見るために来場したという方もいるほど。

2人が登場すると「中嶋ー!」「星野ー!」と声援が沸き起こるほどの熱気に包まれた。

スタートでは星野が1コーナーを制するが中嶋も背後につけダンロップコーナー手前でパスするが、星野も負けじと2周目の1コーナーでオーバーテイクに再逆転。初対決を遥かに上回るガチンコ具合だった。

このまま星野かと思われたがファイナルラップに入るところで中嶋が前へ。しかし最終コーナーでインに隙ができたところに星野が飛び込んで2台とも並んでフィニッシュ。この対決史上、唯一の同着フィニッシュ。最終決戦は翌日への持ち越しとなった。

 

第3回Race2:僅差で星野が勝利!通算1勝1敗に

©︎MOBILITYLAND

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2012年9月2日:鈴鹿サーキット50周年アニバーサリーデー

Winner:星野一義

いよいよ迎えた最終決戦。

“元祖日本一速い男”星野一義と“日本人初のフルタイムF1ドライバー”中嶋悟

すでに現役を退いた2人だが、直接対決したらどちらが速いのか?その決着がつくRace2ということもあり、2人がコックピットに収まる前から、周辺は異様な空気に包まれていた。

そしてスタートすると、1周目からこれまで以上のバトルを展開。1周目は星野が制するが、メインストレートでガチンコのサイド・バイ・サイドを披露し中嶋がトップへ。最終ラップでは再び星野がぬ返すという一瞬たりとも目が離せない展開。スタンドに詰めかけたファンからも、オーバーテイクが起きるたびに拍手が沸き起こっていた。

星野先行のまま最終コーナーを立ち上がるが、中嶋も再逆転を目指しアウト側マシンを振り、またしても2台並んでチェッカーフラッグ。

まさかの2日連続同着かと思われたが、僅差で星野が勝利した。

しかし、レースを終えた2人は全てを出し尽くした様子で満面の笑み。通算成績もトラブルや雨天中止を除くと1勝1敗1分のイーブンという結果になった。

Photo by Tomohiro Yoshita

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次のページでは、恒例となったチャンピオンベルトが登場!?バトルはさらに激化していきます!

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Writer Introduction
Tomohiro Yoshita

フリーのモータースポーツジャーナリスト。サーキット取材は2011年からスタートし、最近ではSUPER GTスーパーフォーミュラを全戦取材。この他にもF1をはじめとする海外レースや、2輪レースもカバー。レースに関する記事だけでなく、サーキットに来場するファンに役立つ情報発信も展開しています。http://www.kansenzyuku.com

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