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初登場から約25年経ってもまだまだ色褪せない!マツダRX-7(FD3S)の魅力をご紹介します。

後継モデルは出るのでしょうか?もし出るとして、それはRX-7、8、それともRX-9的なスーパーカーになるのでしょうか。RX-7の生産終了から15年、最後のロータリーRX-8からは5年が経ち、そろそろロータリー党もしびれを切らし始めています。最後のロータリーターボ、FD3S RX-7はどんな車だったのでしょう。振り返っていきたいと思います。

©鈴鹿サーキット

 

グラマラス・ロータリーロケット!FD3S

Photo by Aaron Lai

FD3Sが発売されたのは1991年10月。

後に90年代ハイパワースポーツカー黄金時代を飾るライバルの中では後発でしたが、その後10年以上生産されても古さを感じさせない画期的なスタイルを持っていました。

ヘッドライトにリトラクタブルライトを採用し、13Bロータリーターボを搭載したリアハッチを持つ3ドアファストバッククーペという点では、先代FC3Sと共通です。

ただし全幅は思い切って拡大し、3ナンバーサイズにするとともに、ルーフを低めたワイド&ロースタイル。

しかも、ブリスターフェンダーやオーバーフェンダーを使わず、サイズアップされたボディ全体を使って直線らしい直線が見当たらない、躍動感ある見事な曲面で構成されたデザインを持っていました。

何しろルーフすらダブルバブルタイプで単純な面構成を取らず、無駄を削ぎ落としつつ出すところは出すというようなクビレが強調された、肉体美にあふれたとてもグラマラスなボディ。

思い切り低いボンネットはコスモスポーツやSA22C(初代RX-7)にも通じるロータリーエンジンならではのもので、このボディデザインだけでも十分に所有する価値がありました。

 

歴代最強の13Bロータリーシーケンシャルターボをはじめ、数度の進化

出典:http://www2.mazda.com

もちろんその心臓部にはフロントミッドシップに、極力低く可能な限り奥側に13Bロータリーが搭載されています。

FC3S同様のロータリーターボですが、セカンダリータービンを持つシーケンシャルツインターボ化され、1991年のデビュー時でFC3S(最終時215馬力)を大きく上回る255馬力を発揮。

モデル末期に近い1999年のマイナーチェンジでついに当時の自主規制値280馬力に到達し、マツダの市販2ローターエンジンとしては最強となりました(※市販マツダロータリー最強はユーノス・コスモ用3ローターターボの20Bで、最大トルクが上回る)。

デビュー時を通称1型として、最終的に6型までマイナーチェンジや一部改良で進化し、その中で人気なのは、最高出力が280馬力に達した5型以降で廉価版のRB系グレードを除くMT車です。

また、2000年以降もモータースポーツで多用されたのは、5型以降でした。

 

モータースポーツでの活躍

Photo by Brent Shaw

コスモとは異なりラグジュアリー性より走行性能を重視したピュアスポーツ、史上最強のロータリーロケットFD3Sには、モータースポーツでもさまざまなステージでの活躍が待っていました。

 

RE雨宮によるSUPER GTをはじめ、レースで大活躍

©鈴鹿サーキット

FD3Sは日本のみならず海外でも活躍し、オーストラリアのバサースト12時間耐久レースでは1992年から3年連続でクラス優勝、それを記念した特別仕様車「タイプRバサースト」も販売されています。

しかし、最大のトピックはSUPER GTでの活躍で、JGTC(全日本GT選手権)時代の1995年から2010年までGT300クラスで戦い続けました。

特に一貫して戦い続けたのは、「ロータリーと言えばここでしょう!」というべきRE雨宮で、あくまでマツダワークスではなくプライベーターとしての参戦ながら、1997年以降はエンジンを3ローターの20Bに換装。

さらに1998年以降はマツモトキヨシがメインスポンサーとなって、黄色いボディにスポーンサー名の書かれたFD3SはGT300の風物詩となりました。

2006年には全日本ジムカーナのみならずGTドライバーとしても頭角を現した名手・山野哲也選手の加入で、ついに念願のGT300チャンピオンを獲得し、これがFD3Sのレース活動における最盛期となりました。

 

全日本ジムカーナでは2017年現在も大活躍!

©Motorz

軽量ハイパワーのFRピュアスポーツ、FD3Sは全日本ジムカーナでも大活躍しました。

1,600cc以上の2WD車で戦われたA3クラスでは2000年頃からという、遅咲きのデビューでしたが、改造範囲が制限されてマシンの基本性能が大きくものを言うN車両がメインとなってからは、後輪駆動車最高峰のN3クラスで主力車種となります。

S2000やMR2(SW20ターボ)、NSXやエキシージと多彩なライバルを相手に激闘を続け、もっとも数多くのFD3Sが生き生きと走り回ったのはジムカーナだったかもしれません。

2017年現在も、改造範囲がやや広い後輪駆動車のSA3クラスにライバルともども戦いの場が集約されましたが、そこでも未だに多数のFD3Sが戦い続けています。

 

ドリフトでもロータリーロケット!

ドリフト競技で最高峰のひとつ、D1グランプリ(全日本プロドリフト選手権)をはじめ、さまざまなドリフト競技会でもFD3Sは先代FC3Sとともに参加しています。

シルビアやスカイラインなど日産FR勢ほど多数派ではありませんが実力派も多く、2003年には今村陽一選手がFD3Sで唯一のチャンピオンとなったほか、ここでもRE雨宮のマシンが幾度も参戦し、何度かシリーズ上位を獲得していました。

 

FD3Sの変わり種チューン、V8RX-7? RX-V8?

Photo by Brent Shaw

ところで、FD3Sには主に北米で意外なチューンが存在します。

それはV8エンジンへのエンジンスワップで、特にシボレー コルベットC5などに搭載された5.7リッターV8エンジンLS1など、オールアルミ製で軽く、OHVの為、高さも低めです。

「13Bロータリーよりパワフルだしトルクがあるし、何よりリッター10km以上走るから燃費も良い」とヨイヨイ尽くしで、意外といいアンバイなんだそうです。

 

Photo by Brent Shaw

それは果たしてRX-7と呼んでいいのか…?という疑問はさておき、ロータリーエンジンが無くともグラマラスなボディのおかげで非常に魅力的なことには変わりません。

アリか無しかで言えば…アリではないでしょうか?

 

FD3S RX-7代表的なスペック

Photo by Danny Roberts

マツダ FD3S RX-7 タイプR (5型) 1999年式

全長×全幅×全高(mm):4,285×1,760×1,230

ホイールベース(mm):2,425

車両重量(kg):1,260

エンジン仕様・型式:13B-REW 2ローターICシーケンシャルツインターボ

総排気量(cc):654cc×2

最高出力:280ps/6,500rpm

最大トルク:32.0kgm/5,000rpm

トランスミッション:5MT

駆動方式:FR

中古車相場:62~558万円

 

まとめ

2017年5月現在においては、未だに後継モデルが具体化していない「最後のロータリーロケット」マツダFD3S型RX-7。

どこでどんな姿を見ていたかによって、どれだけ活躍をしたかという印象も異なる車だと思います。

しかし、ロータリー云々もともかく、これだけ曲線美が美しい日本車もなかなか無いと思いませんか?

後継モデルが登場するとしたら、是非ともFD3Sの美しさも継承してほしいと思います。

姿形だけで魅力にあふれ、その走りには目を奪われ、そしてロータリーサウンドの余韻も心地良く…まさにマツダならではのピュアスポーツカー!今のマツダならば復活できるのではと、大いに期待しております!

 

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Writer Introduction
兵藤 忠彦

ダイハツ党で、かつてはジムカーナドライバーとしてダイハツチャレンジカップを中心に、全日本ジムカーナにもスポット参戦で出場。 現在はサザンサーキット(宮城県仙台市)を拠点に、主にオーガナイザー(主催者)側の立場からモータースポーツに関わっています。http://dctm.info/

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