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レーシングドライバー育成システムってなんだ!?今一番、結果を出している「レッドブル育成プログラム」に迫る!

セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペンなど数多くのF1スターを輩出しているレッドブル。そんな才能あるドライバーが次々と現れるのは何故なのか?そして一体どこからやってくるのでしょうか?今回はレッドブルの育成システム「レッドブルジュニアチーム」について迫ります。

レッドブルのドライバー育成プログラムとは?

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出典:http://www.redbulljuniorteam.com/

2001年より始まったレッドブルのドライバー育成プログラム「レッドブルジュニアチーム」。

世界的エナジードリンクメーカーはマーケティングとして様々なスポーツに参入し、そのスポーツの一部となることで、会社の知名度を広めることに成功してきましたが、それと同時に将来のF1ドライバーを見出すことを目標にスタート。

「レッドブル・レーシング」が設立する前から活動を開始していたのです。

F1チームを持つと注目は次第に集まったレッドブル(出典:http://matome.naver.jp)

レッドブルがモータースポーツには大きく力を注ぐようになったのは2005年。ジャガーを買収し自らのチーム「レッドブル・レーシング」を設立すると、翌年にはミナルディを買収しスークデリア・トロ・ロッソという兄弟チームを確保。大きな影響力を掴むことに成功しました。

それ以降レッドブルジュニアチームは機能をさらに高め、自らのチームで活躍できるドライバーを若いうちから育てるというプログラムが定着。

若いドライバーがF1へ挑戦するための切符そのものになりつつあります。

これまでレッドブルの支援を受けたドライバー達の活躍

F1 Grand Prix of India - Race

レッドブルで4度もF1王者に輝いたベッテルは21世紀を代表するドライバーに(出典:http://www.redbull.com)

このプログラムでの最大の成功例はセバスチャン・ベッテルで間違いないでしょう。

ベッテルは1998年わずか11歳の時に早くも才能を見出されていたようで、まだフォーミュラの経験もないカート時代からレッドブルの目に留まっていたようです。

一時はBMW傘下のドライバーとなったためF1デビューこそBMWザウバーからでしたが、才能光る彼の走りを見ると再度自らの手中に収める形で呼び戻しました。

その後の活躍はご存知の通りでF1でこれまで42回の優勝と4度のワールドチャンピオンを成し遂げ、2010年代を代表するF1ドライバーとして知られています。

現在はレッドブルを離れフェラーリで活躍中です。

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18歳にしてF1初優勝を飾ったフェルスタッペン(出典:http://www.redbull.com)

先日のスペインGPでF1史上最年少優勝記録を樹立したマックス・フェルスタッペン。

彼も16歳でプログラム入りを果たすと、すぐにF1テスト走行のチャンスを与えられ翌年からは史上最年少でのF1参戦を強行させます。

この働きに賛否両論ありましたが、フェルスタッペンは見事な活躍を見せトロ・ロッソのシートを確固たるものにし、今季のスペインGPからトップチーム昇格を果たすと移籍初戦ですぐさま優勝。

この他にも現在もレッドブルからF1参戦を続けるダニエル・リカルドも2014年に同チームへ昇格すると、3度のF1優勝で大きな注目を浴びトップドライバーの仲間入りを果たしました。

それぞれのスカウト時期は?

出典:http://www.redbull.com

ではレッドブルジュニアチームに招かれるにはどうすればいいのか?

これまで育成支援を受けることが出来た多くのドライバーは、F3参戦中やそれ以前にプログラム入りを果たしているようです。

昔はF1に到達する直前に支援を受けたドライバーもおり、チーム創設の初頭にレッドブルのドライバーに起用されましたが、スポンサーと変わりない形式をとっていた時期もありました。

しかし近年は若い有望ドライバーは“青田買い”のように引き抜かれていきます。

そのためフェルスタッペンやクビアトは、下位カテゴリーを飛ばしてそれぞれ史上最年少でのF1デビューを飾りました。

これはレッドブルがレース界で強い影響力を持っているため強行できたことでもありますが、それぞれ目立った成績を残すドライバーも多いことは事実です。

また現在レッドブルジュニアチームに所属している選手は、フォーミュラの入口と言えるFIA-F4に参戦中のドライバーも在籍。

F1デビューの低年齢化に伴い育成ドライバーでも同じような現象が起こっています。

容赦ないドライバー交代はF1に限った話ではない!?

結果を出しながらもトロロッソ降格を命じられたクビアト(出典:http://www.redbull.com)

先日F1でレッドブルのトップチームに所属していたクビアトと、兄弟チームのトロ・ロッソに所属していたフェルスタッペンの交代は大きな賛否を巻き起こしました。

クビアトは昨年、チームメイトのリカルドをランキングで上回るなど、それなりの活躍を見せていましたがトロ・ロッソへの降格を命じられました。

そのため彼は気の毒だという意見も多かったですが、スペインGPでフェルスタッペンはその判断が正しかったことを証明するかのように、移籍初戦で優勝を遂げました。

こういった話は育成プログラムにおいてこのような出来事は珍しくなく、少しの不振でいきなり支援を打ち切られるなどよくあることです。

そんなプログラムの中で10代の若者がひしめいていると思うと恐ろしく思いますね。

例え育成ルートに乗ったとしてもF1のシートは22席しかなく、その中でレッドブルグループが持つシートはたったの4つしかありません。

いくらF1チームを持つ育成プログラムとはいえ、その切符は安いとは言えません。

現在プログラムに入るドライバー達

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出典:http://www.gp2series.com

また現在レッドブルの傘下でF1に参戦するドライバー達を蹴落とすべく、下位カテゴリーで奮闘するドライバーも多くいます。

恐らくレッドブルジュニアチームで現在最もF1に近いと考えられるのがピエール・ガスリーでしょう。

今年20歳を迎えるガスリーは現在GP2に参戦中。

開幕戦のスペインを終えランキング首位と好調なスタートを切り、また5月18日に行われたF1バルセロナテストの初日でトロロッソのマシンを駆り7番手のタイムを記録しています。

GP2での活躍次第では金曜フリー走行のチャンスが与えられ、来季にはトロ・ロッソでのデビューも可能な位置まで上ってきているほど。

彼が近いうちにF1で名を馳せる日はそれほど遠くはないかもしれません。

その他にも現在F3に参戦するニコ・カリとセルジオ・セッテ・カマラに加え、FIA-F4で戦う16歳が2名控えており、今後もレッドブルジュニアチームの勢いは留まることはなさそうです。

まとめ

レース界で大活躍を収めるレッドブルの育成ドライバーとプログラムをご紹介しました。

F1の出場権は今季から1チーム増え22名の枠がありますが、そのうちの4つをレッドブルが占めています。

実にドライバーの約5分の1を彼らが選ぶのですから、影響力は並ではありません。

F1を目指す若手ドライバーのみなさんは知っておくべきかもしれませんね!?

Writer Introduction
shunsuke_kawai

モータースポーツライターをさせて頂いております、河合俊佑です。10代にF1の魅力にハマり、以後フォーミュラレースに憧れを抱く。大学時代は自身でカート活動を始め、モータースポーツの面白さを体感し、魅力を伝える事を志しています。少しでもモータースポーツを楽しく、分かりやすく伝えられるよう取組んで参ります。宜しくお願い致します。

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