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レース中のライダーって何を考えてるの?全日本ロードレース選手権Rd.6で聞いてみた【2017】

クルマやバイクの面白さを1人でも多くの人に伝えたい。その一心で続けてきたレースの現地取材。そこでは、白熱した激しいバトルが繰り広げられ、色々なドラマに感動させられる。それがレースの一番の魅力だと思います。でもでも、レースを見ていてふと気になる小さな疑問、ありませんか?そんな、聞くのが恥ずかしいような初歩的な事からマニアックな事まで、全日本ロードレース選手権Rd.6が開催されたツインリンクもてぎで実際に聞いてみました。

 

©Chika Sakikawa

 

 

レーシングライダーに聞いてみた。

 

©Chika Sakikawa

 

協力してくれたのは、Motorz注目の若手特集でお馴染み、全日本ロードレース選手権 J-GP2クラスに参戦中の#5 石塚 健(WillRaise Racing RS-ITOH)選手。

今回のもてぎは2&4RACEということで、全日本ロードレースはJSB1000クラスのみの開催。

石塚選手はチームのお手伝いと、自分の勉強の為に観戦に来ていたそう。

そこで、レースを見ながら、いつも気になっていた『ライダーの気持ち。』聞いてみました。

 

質問1:タイムアタック方式の公式予選なのに、全ライダー一斉にスタートしようとするのはどうして?

 

©Chika Sakikawa

 

全日本ロードレースの公式予選は基本、タイムアタック方式。

決められた時間内を自由に周回して、各ライダーのベストタイムで順位を決めるというもの。

今回のもてぎでは、Q1:30分間、Q2:20分間 Q3:20分間。

この中で、自分のベストラップを記録すればいいという事は、一斉に出なくても、みんながスタートしてから出ればクリアラップが取れるんじゃ・・・?

そうすれば誰にも邪魔されず、自分のペースで走れるから、タイムも出しやすいんじゃないのかな?

というのが無知な私の疑問。

答え:それにはいろんな理由があります。

1番は、時間が無いので、1秒でも多く走りたいという理由。

後は、ペースの違うライダーに引っかかり、ペースを乱されたくないので、予選がスタートすると一気に集団を抜け出して、自分と同じペースの人達と走りたいという理由。

そして、自分でペースを上げられないライダーは速いライダーに付いて引っ張ってもらいたいという理由で一斉に出ていく人もいます。

自分は、基本的にクリアラップを自分のペースで走りたいので、予選スタート時にはすぐに出ていかず、少し待ってから出ていくことが多いですけどね。

 

質問2:コーナリング中のライダーは、どこを見ているの?

 

©Chika Sakikawa

 

©Chika Sakikawa

 

コーナーで写真を撮っていると、すごい角度とスピードで進入してくるライダー達。

視線の先は・・・・路面???

一体どこを見ているのか気になります。

例えばこの場所!もてぎのヘアピンカーブ!

 

 

答え:常に、自分の理想の走りたいラインの先を見ています。

例えば、この写真を撮っている場所だと、ヘアピンの立ち上がりなので、自分ならその先のアウト側のゼブラを見ているぐらいのタイミングだと思います。

 

質問3:ストレートなどで、想定外にフロントが浮いてしまった時、ライダーは実は焦ってる?

 

©Chika Sakikawa

 

0.1秒でも速く走る事を目指すレーシングライダー達。

ストレートなどのスピードが乗る場所では、その速さ故にフロントが浮き上がってしまう事も多々見られます。

そんな時、見ているこっちはヒヤヒヤ。

実際にそのマシンに乗っているライダーは、もっと怖いはず!!!

答え:焦りはしないですね。

そうなってしまった時は、アクセルを戻さずに体重移動などで、フロントに荷重をかけたり、早めのシフトアップでフロントのリフトを抑えるように努力します。

 

質問4:ライダーにとっては、ゼブラもコースの一部なの?

 

©Chika Sakikawa

 

レーシングスピードで、普通にコース上のゼブラゾーンを走っていくレーシングライダー達。

でもでも、あそこってコースじゃないよね??

一般公道のギャップすら、大きいとタイヤを取られてビクビクな私には信じられない光景!

あの段差とか、表面の加工って怖くないの?

答え:もちろんコースの1部です!と言っても踏みたくて踏んでいるライダーはいないと思いますけど。

タイムを削るためにギリギリの所まで攻めるので、その結果ゼブラを踏んでしまうのです。

ただ乗ると段差が大きく、バイクが振られてしまうものや、ウェット走行時は水の影響で滑りやすいので極力乗らないようにしています。

 

質問5:バンク中にマシンから落ちそうになる事はないの?

 

©Chika Sakikawa

 

©Chika Sakikawa

 

転倒しているようにしか見えないぐらいの角度で侵入していくロードレースのコーナリング。

タイヤが接地しているとか、遠心力と重力が働いているとか色々言うけど、ギリギリアウト側の足がマシンにかかっているだけのこの体勢。

コーナリング中にうっかりマシンから落ちそうになる事はないの?

答え:基本的にはありませんが、時々、足が外れたり手が滑り落ちそうになる時はあります。

雨の日に多いかな?

後は、バンク中に障害物を踏んだり、フロントタイヤが滑ったりすると落ちそうになります。

 

質問6:コーナリング直前に足を出しているライダーがいるのは何をしているの?

 

©Chika Sakikawa

 

©Chika Sakikawa

 

MotoGPなどでも、よく見かけるようになったこの光景。

コーナーに入る直前にライダーがイン側の足をステップから外して路面に付くような動きを見せます。

一昔前には見られなかったこの動作は、いったい何をしているの?

答え:これは、GPライダー達の真似から入ったライダーがほとんどだと思うんですけど、それで自分のライディングに合っていると感じたライダーだけが取り入れているスタイルだと思います。

この動作で、ハードブレーキングでのフロントへの荷重を少しでも逃がし、リアタイヤの浮きを抑え、マシンのバランスを取ろうとしているのです。

 

まとめ

普通に見ているだけでも面白いロードレースの世界ですが、自分では体験した事が無いからこそ感じる素朴な疑問は絶対あると思います。

ちょっと気になる。

だけど、聞く機会も中々無いし知らなくても面白いからいいやと、レース観戦に夢中になっていると忘れてしまうような疑問を、今回はまとめて聞いてみました。

ライダーによって、回答が変わってくる質問もあったかもしれませんが、こういったライダーの気持ちを思い出しながらレースを見て見ると、いつもとは別の面白さが見つかるかもしれません。

これも聞きたい!という質問がある方は、是非おしえてくださいね。

 

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Writer Introduction
Chika Sakikawa

モデル・ライターをしながらモータージャーナリスト目指して奮闘中( *´艸`) 好奇心旺盛で、モータースポーツを観戦するのも挑戦するのも大好き! そんな大好きな世界の魅力を伝えていきたいと思います。http://chika-sakikawa.com/

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