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アジア最高峰のロードレース・アジアロードレース選手権(ARRC)とは

近年アジアロードレース選手権(以下:ARRC)で日本人ライダーが目覚ましい活躍を見せているのはご存知ですか?ARRCはアジア各国のサーキットを転戦するシリーズ戦であり、SS600クラスを除いては小排気量のマシンで争われ、多くの若手ライダーを育ててきました。しかしFIM公認レースとはいえ、BSB(ブリディッシュスーパーバイク選手権)やAMAスーパーバイク選手権よりも歴史が浅く、知名度もそこまで高くないのが残念なところ。そこで!!ARRCの詳細や魅力をご紹介します。

 

ARRC 2017 AP250クラス

出典:https://race.yamaha-motor.co.jp/arrc/2017/rd01/

 

 

ARRCとは

 

ARRC2017 U150クラス

出典:https://race.yamaha-motor.co.jp/arrc/2017/rd01/

 

ARRCは「Asia Road Racing Championship」の頭文字をとった略名であり、アジアロードレース選手権のことを示します。

1996年にアジア地区における最高峰のロードレース選手権としてARRCが設立され、参戦するライダーはアジア各国を転戦しながら、各レースの順位によって決められたポイントの合計でシリーズチャンピオンの獲得を目指すのです。

運営側や参戦ライダーは、若手ライダー育成とMotoGPやWSBKといった二輪世界選手権へのステップアップレースである意識が強い傾向にあり、ARRCの開催クラスは、最大排気量でも600ccのスーパースポーツクラスで、そのほかのクラスも比較的低排気量のバイクやノーマルに近いバイクで争われるカテゴリー構成。

世界各国で行われるメジャーなロードレース選手権と比べれば、アメリカのAMAスーパーバイク選手権やイギリスのBSB(ブリディッシュスーパーバイク選手権)よりも設立されたのが新しく、認知度はまだ低めですが、2輪メーカーやベテランライダーからのバッグアップが充実しており、ARRCからMotoGPのトップライダーを輩出する事が期待されているため、今後の展開が楽しみなロードレース選手権と言えるでしょう。

 

世界各国で行われるシリーズ戦とARRCとの違い

 

ARRC スズキチャンレジカップ

出典:http://www.suzuki-racing.com/img.aspx?OBJ_ID=88056

 

全日本ロードレース選手権やAMAスーパースポーツ、BSBと比較すると、おこなわれるレースのカテゴリーが多く、排気量600cc、250cc、150ccで分けられている「SS600(Supersports 600)」、「AP250(Asia Production 250)」、「UB150(Underbone 150)」、「Aアジアドリームカップ」、「スズキアジアチャレンジ」の5クラスとなっています。

どのクラスも、可能な限りライダーの技量のみで争えるよう、レギュレーション上の改造可能範囲が狭く、出場するバイクそれぞれがイコールコンディションに近い状態。

そしてWSBKと同様にツーヒート制で行われるため、各クラス1度の開催で2度のレースが行われるのです。

 

各クラスのレギュレーション

 

クラス 排気量&エンジン種類 最小車重(乾燥重量)
SS600 400~600cc 4ストローク4気筒エンジン
500~675cc 4ストローク3気筒エンジン
600~750cc 4スロトーク2気筒エンジン
400~600cc 4ストローク4気筒エンジン:160kg
500~675cc 4ストローク3気筒エンジン:165kg
600~750cc 4スロトーク2気筒エンジン:167kg
AP250 250cc 4ストローク 2気筒エンジン
250cc 4ストローク 単気筒エンジン
300cc 4ストローク 単気筒エンジン
250cc 4ストローク 2気筒エンジン:135kg
250cc 4ストローク 単気筒エンジン:132kg
300cc 4ストローク 単気筒エンジン:135kg
UB150 150cc以下 4ストロークエンジン

 

また、「アジアドリームカップ」ではホンダCBR250R、「スズキアジアチャレンジ」ではスズキGSX-R150のみと、マシンの車種が限定されており、ライダーの技量がレースの結果を大きく左右します。

そしてスズキアジアチャレンジに関しては、MotoGPやWSBKに参戦していた元スズキワークスライダーの加賀山就臣氏がゼネラスマネージャーを務めており、元WGPライダーでモーターサイクルジャーナリストの八代俊二氏がライダーコーチを担当。

2019年シーズンからは、1,000ccスポーツバイクで争われるASB1000がスタートする予定となっています。

 

参戦している&していた日本人ライダーとマシン

 

ARRC 2017 SS600 マレーシア

出典:https://race.yamaha-motor.co.jp/arrc/2017/rd01/

 

SS600クラス参戦ライダーのゼッケン/参戦ライダー/マシン・チーム

ゼッケン ライダー マシン チーム 2017年

シリーズランキング

77 羽田太河 CBR600RR A.P.Honda Racing Thailand 3位
76 伊藤勇樹 YZF-R6 YAMAHA RACING TEAM 4位
81 山田誓己 CBR600RR RAMA Honda by NTS T.Pro Ten 10 9位
42 芳賀紀行 YZF-R6 K Max Racing Team 10位
634 名越哲平 CBR600RR MuSASHi Boon Siew Honda Racing 11位
104 山口辰也 CBR600RR RAMA Honda by NTS T.Pro Ten 10. 12位
71 加賀山就臣 GSX-R600 Team Kagayama 19位
32 榎戸育寛 CBR600RR MOTO BUM Honda 20位
82 田中歩 YZF-R6 Akeno Speed Racing 25位
31 前田恵助 YZF-R6 Ito Racing GMD Suzuka 31位

 

AP250クラス参戦ライダーのゼッケン/参戦ライダー/マシン・チーム

ゼッケン ライダー マシン チーム 2017年

シリーズランキング

71 小山知良 CBR250RR RAMA Honda 2位
11 山本剛大 CBR250RR SIDRAP Honda Ikazuchi Racing 5位
33 仲村優佑 YZF-R25 Akeno Speed Racing Team 16位
22 南本宗一郎 YZF-R25 VR46 Riders Academy 17位
750 高杉奈緒子 YZF-R25 Team One For All With Run Riding School 26位

 

スズキチャレンジカップ参戦ライダーのゼッケン/参戦ライダー

ゼッケン ライダー マシン 2017年シリーズランキング
17 藤田哲弥 GSX-R150 3位

 

来シーズンの見どころと開催カレンダー

 

ARRC 2017

出典:http://www.kawasaki-cp.khi.co.jp/msinfo/arrc/index_e.html

 

2017年シーズンはSS600クラスで羽田大河がランキング3位に入り、AP250クラスでは小山知良が2位でシーズンを終え、2018年シーズンのシリーズチャンピオンの有力候補となっています。

今シーズンは日本人チャンピオンの誕生が期待されており、毎レースで日本人ライダーが常にトップ争いに食い込んでくる事が予想されているので、是非注目してくださいね。

 

2018年シーズンカレンダー

 

日程 開催国 サーキット
Round.1 3月2日(金)~4日(日) タイ チャン・インターナショナル・サーキット
Round.2 4月19日(木)~22日(日) オーストラリア ベンド・モータースポーツ・パーク
Round.3 6月1日(金)~3日(日) 日本 鈴鹿サーキット
Round.4 8月3日(金)~5日(日) インド マドラス・モーター・レース・トラック
Round.5 10月12日(金)~14日(日) インドネシア セントゥール・インターナショナル・サーキット
Round.6 11月30日(金)~12月2日(日) タイ チャン・インターナショナル・サーキット

 

まとめ

 

ARRC 2017 4/1~4/2 ジョホール・サーキット

出典:http://www.honda.co.jp/ARRC/race2017/rd01/?from=cattopnews

 

ARRCはアジア地区のFIM公認選手権であり、活躍次第でMotoGPへステップアップできるレースです。

近年、MotoGPで活躍するライダーが少なくなってきているといわれていますが、日本人ライダーがARRCの参戦を機にMotoGPへステップアップ、さらにシリーズチャンピオン争いに絡んでいく事に期待したいと思います。

 

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Writer Introduction
池田 勇生

自動車・バイクを専門にフリーライターをしています。10代からTVでバイクレースを観たり、自らミニバイクレースへ参戦もしたりなんかして、プロレーサーに憧れていた青春時代を過ごしていました。車離れやバイク離れといわれる昨今ですが、若い方へ多くの魅力を伝えていき今後の自動車・バイク業界を盛り上げていきたいです。

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