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命が最優先。レースにおける4輪車・2輪車の最新安全装備をご紹介

年々、4輪車・2輪車の技術が進歩し、レースでのトップスピードやラップタイムが上がってきている昨今。それに伴いレースを主催する側も安全装備について厳しくレギュレーションが組まれるようになっていてマシンの安全性能も向上しています。そんなレーシングカー・レーシングバイクの最新安全性能を知っていますか?

 

日産 レーシングカー コクピット

出典:http://internetpressservice.com/?p=11172

 

 

レーシングカー・レージングバイクの速さとともに安全性も向上

 

2017 F1 メキシコ

出典:https://media.group.renault.com/global/en-gb/renault/media/pressreleases/21198769/grand-prix-du-mexique-de-formule-1-dimanche

 

F1やMotoGPなどのレースでは、世界各国のサーキットでレコードタイムが年々縮められており、技術の進歩には日々驚かされます。

しかし、ドライバーやライダーにとってはクラッシュした際の大怪我や死と隣り合わせであることも事実なのです。

 

レーシングカーにおける安全装備

 

F1に限らず、DTMやスーパーGTなどのツーリングカーレースでも、タイヤとエアロパーツの性能が向上し、レギュレーションでパワーが制限さているにも関わらず、コーナー速度が上がっています。

一方でクラッシュした場合、他車との接触してしまったり、凄い勢いでコースサイドへ突っ込んでサイドウォールへ激突してしまうことも多々あります。

そんな激しいクラッシュからドライバーを守る安全装備は、身につけるヘルメットやウェア以外に、レーシングカーに装備されるデバイスも多くなりました。

大規模な国際レースを管轄するFIMも、安全装備には厳しくレギュレーションを定めており、年々平均速度が上がるカーレースにおいて、安全装備の性能も向上もしなければ、ドライバーの命を守ることはできません。

そのため最新の安全装備では、ひと昔前にはなかった装備が多く搭載されるようになりました。

 

バイクレースにおける安全装備

 

バイクレースの場合、マシンそのものに安全装備が搭載されることはあまり見られませんが、ライダーが身につけるライディングスーツやプロテクターは新しくなるにつれて安全機能が増加し、クラッシュした時にライダーのダメージを少なくするための技術がかなり向上しています。

以前は軽視されていた胸部にもしっかりとしたプロテクターをつけるライダーが多くなり、クラッシュ時にエアバッグで首を固定できる最新機能も登場しています。

特にイタリアのダイネーゼ社やアルパインスターは、ウェアのプロテクション技術で最先端の機能を次々と開発し、多くのトップライダーが愛用しています。

 

FIA新基準クリアの純国産レーシングシート

 


レーシングシート国内最大手メーカー「ブリッド」は、東京オートサロン2017で最新レーシングシート「HYPER」を発表しました。

こちらはレーシングカー・コンストラクター「童夢」と共同で開発したもので、国産で初めてFIA(世界自動車連盟)の新基準「8862-2009」を満たしたレース専用シートです。

この新基準をクリアしたメーカーは、独レカロ、伊OMP、伊スパルコ、伊サベルト、米ファイバーワークスコンポジット、米レーステックなどで、海外メーカーばかりでした。

そのため、欧米人の体系に合わせた設計となっており、日本人の体系には合わないものが多かったため、ブリッドは新基準を満たしつつ日本人の体系に合うレース用シートを開発したのです。

価格はシート本体が129万6000円(税込)、スライドレールブラケットが28万800円(税込)、クーリングダクトが3万888円(税込)となっています。

 

2018年シーズンからF1で導入される最新の安全装備Halo

 

FIAはF1世界選手権の2018年シーズンからハロ(別称:ヘイロー)と呼ばれるコクピット保護デバイスの全車搭載を義務づけると発表し、これを装着することによって、マシン同士やマシンとウォール等の外部要素との接触、さらに飛来する物体との接触からドライバーを守る為の対策を施しました。

そして2009年7月に行われたF1ハンガリーGPで、フェラーリのフェリペ・マッサ選手が走行中に他車のパーツがヘルメットに衝突し、マッサは衝撃と頭部の損傷から意識をほぼ失い、コース脇のタイヤバリアへ衝突した事故があった事。

さらには2014年10月のF1日本GPでジュール・ビアンキがコースアウトした後にホイールローダーに激突して死に至ったことなどのにより、重大事故からドライバーを守るための新たな安全装備の開発が行われるようになりました。

そんな数々の安全装備の中から、これまではハロ以外に「エアロスクリーン」「シールド」が保護デバイスの候補でしたが、実車テストから最終的にハロの採用が決まったのです。

ちなみにドライバーの目線上にデバイスの一部がありますが、視界に悪影響を及ぼさないと報告されており、ドライバーがコクピットから脱出するときにも大きな影響はないとのことでした。

しかし、ハロはマシンのデザインを損なうという反対派の意見もありましたが、エアスクリーンやシールドにすると視界が妨げられ、テストを行ったドライバーからは数周で酔ってしまうという声もあり、2017年の夏にハロを採用するという結論が下ったのです。

 

バイクでもエアバッグ装置が主流に

 

レーシングバイクにも、エアバッグ装備の時代が到来しています。

こちらは、レーシングスーツにエアバックが装備されているものが、ダイネーゼやアルパインスターからリリースされており、MotoGPライダーのレーシングスーツにもこれらの機能を搭載。

中でもダイネーゼはバイク用エアバックを長きにわたり開発しており、独自のエアバックシステム「D-Air®」を完成させました。

加速度センサーとジャイロスコープ、GPSの3種類のセンサーから得たデータを複合的に検証することでハイサイドなどの挙動を判断し、搭載される電子デバイスが危険や転倒と判断した場合にエアバッグを作動。

レーシングスーツの中には3D構造のエアバッグが搭載されていて、エアバッグ作動時は肩、鎖骨の保護と首の動きを制限します。

 

多くのMotoGPライダーが使用しているアルパインスターもエアバッグシステム「TECH-AIR RACE」を開発しています。

こちらは衝突から0.065秒でエアバッグが作動し、0.074秒でエアバッグにガスが注入される仕組み。

このエアバッグでは、肩・胸部・背中・腰までが保護範囲となっており、激しいクラッシュからライダーを守ります。

 

まとめ

 

マクラーレン

出典:http://cars.mclaren.press/en-gb/releases/344

 

レーシングテクノロジーの向上には、いかに速く走らせるかだけでなく、ドライバーやライダーを守る安全装備も重要なファクターになっているのです。

サーキットは自動車・バイク開発においての実験室といわれるように、安全装備もレースの場で常に新しいものが開発され、市販品へとフィードバックされたもが多数。

車でサーキット走行するときや普段街中でバイクに乗る時などは、最新の安全装備で自らの命を守るの事を心がけてくださいね。

 

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Writer Introduction
池田 勇生

自動車・バイクを専門にフリーライターをしています。10代からTVでバイクレースを観たり、自らミニバイクレースへ参戦もしたりなんかして、プロレーサーに憧れていた青春時代を過ごしていました。車離れやバイク離れといわれる昨今ですが、若い方へ多くの魅力を伝えていき今後の自動車・バイク業界を盛り上げていきたいです。

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