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SBK(WSB)とJSBの違いを知っていますか?レギュレーションから見た市販車最速マシンの違いとは?

市販バイクの世界選手権、スーパーバイク世界選手権(SBK)と市販バイクの日本選手権、全日本ロードレース選手権(JSB)。世界と日本。レギュレーションによる、マシンの違いを知っていますか?

http://www.mundomotero.com/2016/04/sbk-assen-2016-horarios-de-retransmision/

出典:http://www.mundomotero.com/

市販バイク = 一般的に販売されていて、誰でも買うことができるバイクのこと。


 

スーパーバイク世界選手権(SBK)とは?

SBK(WSB)は正式名称スーパーバイク世界選手権。

FIM(国際モーターサイクリズム連盟)が主催する市販車バイクの最高峰二輪レースです。

1988年にスタートし、欧州を中心に今シーズン(2016年)は14戦、各大会2ヒート制の合計28戦が繰り広げられます。

SBKマシンレギュレーション

4ストローク2気筒1200cc以下、3・4気筒1000cc以下のエンジンを搭載した市販車ベースのマシンでの参戦が基本です。

改造範囲は制限されており、市販車に近い仕様でレースが行われることから、ベースとなるマシン本来の性能が証明される場としてヨーロッパを中心に高い人気を誇っているレースです。

http://www.moto.it/superbike/sbk-rea-vince-gara1-ad-aragon.html

出典:http://www.moto.it/superbike/

2014年シーズンまでのレギュレーションでは、ファクトリーチームは、市販車のシャーシを使用し、エンジンおよび電子制御システムは広範囲に渡り改良されているフル・スーパーバイク機で参戦。

そしてプライベートチームでは、経費削減と参戦マシン増加のために市販車のシャーシ、エンジン、電子制御システムを使用したEVO機で参戦するという形式を取っていました。

※EVO機とは、参戦台数を確保するために設立されたクラスというのが正しい説明ではないだろうか?
EVOという名称になっているが、実態は全く改造できない状態であった。

 

しかし、2015年シーズンからのレギュレーション変更により、全チームの参戦マシンがEVO機となりました。

使用可能なエンジン数も、ラウンド数の半数である7基までとなり、電子制御システムもファクトリーチームによる専用コンポーネント所有はNGに。

各チームはシーズン開幕時に1種類の電子制御システムを明示し、同じソフトウェアをプライベートチームにも提供する事がルールとして加えられました。

 

改造可能範囲が年々狭くなり、ファクトリーチーム、プライベートチームでのマシン差が少なくなってきたことで、プライベートチームの参戦のしやすさや公平性も高まり、世界最速の市販車を決めるレースとして注目を集めています。

JSBマシンとの違いは?

 (C) MFJ ALL JAPAN ROAD RACE CHAMPIONSHIP All Rights Reserved.

(C) MFJ ALL JAPAN ROAD RACE CHAMPIONSHIP All Rights Reserved.

SBKと同じく、日本での市販バイクの最高峰ロードレースカテゴリーであるJSB1000。

JSB1000のレギュレーションは、参戦チームのほとんどが、世界耐久選手権の1ラウンドとして行われている鈴鹿8時間耐久ロードレースにもエントリーしている事から、FIM世界耐久選手権のレギュレーションをベースに決められています。

2014年までのSBKレギュレーションでは、エンジン内部のピストン、コンロッド、クランクシャフト、カムシャフトといった重要な部品を全てレース専用品に交換できたので、カムシャフトのみ変更可能なJSBに比べてかなりの改造が許されていましたが、2015年からのレギュレーションではほとんど差が無くなりました。

電子制御やエンジン、サスなどエンジン以外の部分については、SBKでは価格上限が設けられたり、プライベートチームが購入できるようになっていたりと限りなく市販状態に近いマシンとなっている事に比べ、JSBではそういった制限は無く、一般には市販されていないレース用パーツやスペシャルタイヤ等が使用できるので、ファクトリー、プライベートなどチームによってマシンパーツに大きな差が見られるカテゴリーとなっています。

まとめ

Photo by KenjiFujime

Photo by KenjiFujime

今回は、SBKとJSBのマシンの違いをレギュレーションで比べてみましたが、年々厳しくなるSBKのレギュレーション変更による、改造範囲の制限に合わせ、各メーカー市販車のノーマル状態でもレースに勝つことができるEVO機の開発を積極的に進めています。

この事により、今まで各メーカーが独自で開発を進めてきたオリジナルのレース用のキットパーツが市販車に最初から組み込まれて発売され始めています。それは、今までの市販車とは値段も性能も全く違う、『各メーカーのファクトリーマシンが市販で買える。』という未来がすぐそこまで来ているという事なのです。そうなれば、近い将来、現在のレギュレーションでの差がなくなり、純粋な市販車の日本一(JSB)そして、世界一(SBK)を決めるレースになっていくのではないでしょうか。

Writer Introduction
Chika Sakikawa

モデル・ライターをしながらモータージャーナリスト目指して奮闘中( *´艸`) 好奇心旺盛で、モータースポーツを観戦するのも挑戦するのも大好き! そんな大好きな世界の魅力を伝えていきたいと思います。http://chika-sakikawa.com/

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