2018年にフルモデルチェンジが施され、大人気となっているスズキの本格SUV、ジムニーおよびジムニーシエラは、その人気の高さから、購入から納車まで約1年程度となっています。では、そんな軽自動車のジムニーと普通車のジムニーシエラのどっちらを買うのが正解なのでしょうか。ジムニーとジムニーシエラの購入費用や維持費を比較してみました。
掲載日:2020/05/08
購入費の比較
まずは、購入費用から比較していきます。
「環境性能割」については、グレードにより異なるため、おおよその概算となります。
【ジムニー】
- 車両本体価格:1,485,000円~1,875,000円(消費税10%込み)
- 環境性能割:約15,000円(グレードにより異なる)
- 自動車重量税:9,900円
- 自賠責保険料:29,550円
- リサイクル料金:8,650円
- 登録(届出)諸費用等:50,248円
合計:1,598,298円~1,988,298円
【ジムニーシエラ】
- 車両本体価格:1,793,000円~2,057,000円(消費税10%込み)
- 環境性能割:約30,000円(グレードにより異なる)
- 自動車重量税:36,900円
- 自賠責保険料:30,170円
- リサイクル料金:8,940円
- 登録(届出)諸費用等50,115円
合計:1,899,010円~2,163,010円
※別途自動車税と任意保険料がかかります
※オプションカラーやオプション装備非装着で試算
※スズキ公式サイトにて試算
維持費の比較
次に維持費の比較です。
法で定められている維持費のみを概算し、タイヤなどの消耗品や点検などの費用は含まれていません。
【ジムニー】
- 自動車税:10,800円
- 自動車重量税:9,900円
- 自賠責保険:29,550円
合計:50,250円
【ジムニーシエラ】
- 自動車税:34,500円
- 自動車重量税:36,900円
- 自賠責保険:30,170円
合計:101,570円
※別途ガソリン代や任意保険料がかかります
差額分の価値はどこにあるのか?
選択するグレードやオプションによっても異なりますが、ジムニーとジムニーシエラの購入費用には、だいた20万円~30万円ほどの差額が発生します。
また、維持費においては、ガソリン代や任意保険料の料金を差し引いて計算しても、2倍近くの差額が発生しています。
この差額分の価値は、いったいどこにあるのでしょうか。
エクステリア
エクステリアのデザインに、大きな違いはありません。
しかし、左右に張り出した樹脂製のフェンダーとトレッドが違います。
樹脂製の張り出したフェンダーは普通車のジムニーシエラならではの特徴。
また、前後バンパーの造形もジムニーとジムニーシエラで異なっており、存在感や走行安定性の面では、ジムニーシエラが圧勝といえるでしょう。
インテリア
インテリアについては、軽自動車のジムニーと普通車のジムニーシエラによる違いは、ほとんどありません。
なぜなら、軽自動車のジムニーをベースに普通車のジムニーシエラが作られているからです。
軽自動車のジムニーにワイドなフェンダーと幅を広げたトレッドが与えられ、動力にゆとりのあるエンジンを搭載したモデルが、ジムニーシエラなのです。
走行性能
走行性能では、走りに直結するエンジンに大きな差があります。
軽自動車のジムニーは660ccのガソリンターボエンジン、普通車のジムニーシエラは1500ccのガソリン自然吸気エンジンが搭載されており、動力性能の差は明らかです。
ゆとりをもってオンロードからオフロードまでの幅広い走行を、安定して楽しむならジムニーシエラ、軽自動車ならではの気を遣わないサイズ感と軽自動車らしからぬ本格オフロード性能を堪能したいのであれば、ジムニーが良いといえるでしょう。
【ジムニー】
- エンジン:直列3気筒DOHCターボ(R06A型)
- 最高出力:47kW/6,000rpm
- 最大トルク:95N・m/3,500rpm
【ジムニーシエラ】
- エンジン:直列4気筒VVT自然吸気(K15B型)
- 最高出力:75kW/6,000rpm
- 最大トルク:130N・m/4,000rpm
まとめ
スズキの大ヒットモデル、ジムニーシリーズ。
やはり、購入費用や維持費などの金額だけ比較してしまうと、軽自動車のジムニーの方が安くなるのは当然です。
しかし、余裕のある走りと安定した走行を期待するのであれば、普通車のジムニーシエラが圧勝。
それぞれにメリット・デメリットがあることから、使う環境や用途に応じた選択をすることが、重要といえるでしょう。
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