千葉大会が日に日に近づいているレッドブルエアレース。今回はエアレースに参戦する機体をまとめてご紹介しようと思います。
現在は自由な改造が禁止されているエアレースの機体
現在3種類の機体が用意されており、その中から選択しレース車両が各パイロットにより選ばれています。
またエンジンやプロペラは2014年からは統一され、自由な改造は認められていません。そのためパイロットの手腕やエンジニアのセットアップに対する比重がより大きくなっています。
しかし改造が禁止されたとはいえウィングレットなど独自での改良の余地は残されているので、各機の違いも見た目に分かり上昇、下降は機敏な動きを見せこれらの3機のマシンでエアレースの迫力を十分に演出しています。
では早速その3機をご紹介しましょう!
Edge 540
このEdge540は多くのパイロットに使用され、最近ではエアレースマシンの主流となっているので目にする機会も多いです。
実に14名のうちの9名がこのマシンを使用しており、その性能は折り紙付きで最高時速は425kmにも上り、10G(重力加速度)にも耐えられる丈夫さを持ち合わせています。
またV2.V3といった2つのバージョンに分かれており、V2には4名、V3には室屋義秀選手など5名が搭乗し、見た目は大きく変わりませんが、V3バージョンには空気抵抗の削減や対G性能の向上など更なるアップグレードが施されています。
MXS-R
マット・ホールとナイジェル・ラムが使用するこのMRX-Rは見た目にも戦闘機というフォルムで多くのファンに愛されています。
こちらも最高時速425kmという最高速度、また12Gまでの衝撃に耐えるよう設計され、デザインの空力の性能を最大限発揮するようなデザインが施されています。
またボディは宇宙用カーボンファイバーで作られているということで、他の機体より頑丈だと言われています。地球用カーボンファイバーと一体何が違うのか…
CORVUS RACER 540
現在は現役引退しておりエアレースでわずか2名しかいないレジェンド入りを果たしている、ピーター・ベネゼイ選手の専用機と言っていいCORVUS RACER 540はなんと最高速度444kmという恐ろしい性能を誇ります。
開発にはハンガリーの航空大学も携わっており、ボディには主にカーボンファイバーが使用され軽く高い耐久性が確立されています。
開発の注目はウィングレット!
ウィングレットとは主翼(最も大きい翼)の先端部分の小さな翼のことで、日本語に直すと翼端板という言い方をします。
上記の写真では主翼の先端に切り立った部分のことを指しており、空気抵抗を減らし主に直線速度の向上が見込めるということで、多くのエアレースチームがこれを導入しています。
各パイロットは3機の機体にワンメイクのプロペラとエンジンで制限は受けていますが、見た目に分かりやすいウィングレットでは様々な工夫が見られ、開発においても激しい戦いが繰り広げられています。
まとめ
いよいよ今週末に控えるレッドブルエアレースで参戦する機体をご紹介しました。
プロペラやエンジンは同じでもやはりレースだけあって、いじれる所はいじる!レースの基本ですかね。
14台の様々なマシンが日本にやってきます。ぜひ見に行ってみてはいかがでしょうか!?